和尚のちょっといい話

iihanasi_top

友峰和尚のちょっといい話 【 第1350話 】
2017年 04月 29日 談

大安禅寺は旧福井藩第四代・松平光通公が福井藩歴代藩主の廟所として1658年(万治元年)に創建したものですが、本日は開基光通公の供養「御像祭」が厳修されました。今年で344年忌になり、6年後には350回忌の遠忌法要が予定されています。早朝より外掃除に出ましたが、新緑の青葉若葉が美しく爽やかな風が吹き抜ける中での作務となりました。

本来の御命日は3月24日の為、来年度は3月の彼岸会に法要日を変更したいと考えています。多くの檀信徒の御参詣の中、午前10時半より「御像祭」法要が営まれ、松平家から代参の三谷様と熊谷様が参列されました。卑山の年中行事の中で最も大切な法要で有り、一年に一度だけ、重要文化財でも有る霊屋が開帳され一般に公開されました。昔は寺から約300メートルほど登った松平家永代廟所に於いても法要が営まれたと伝えられています。四代藩主光通公の「報恩菩提」の精神は今もなお息づいています。法要後の法話では「祖霊供養」の大切さをお話しさせて頂きましたが、近年、葬儀や法要また墓参などが簡略化されていく傾向が如実に感じられるようになって来ました。いつの時代も「先祖の恩 父母の恩」だけは忘れないように、供養を通して継承して行きたいものです。

法要後の斎坐にて

さて一つの行事を遂行していくにも多くの裏方さんの協力が有っての事です。本日もお手伝い頂いた皆様方には心から感謝致したいと思います。本当にご苦労様でした。友峰和尚より

Copyright© 2014 臨済宗妙心寺派 太白山 寶勝寺 All Rights Reserved.

〒921-8033 石川県金沢市寺町5丁目5番地76号
電話:076-287-3870