和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1319話 】
2017年 03月 29日 談

愈々花の季節到来を迎えました。「春は花 夏ホトトギス 秋はもみじ葉」とは良寛和尚の辞世の歌ですが、あるがままの自然の有り様に接する時、深い心のやすらぎを感じるものです。人間は日々心を迷わせながら生きて行くのですが、春の到来を待ちわびる気持ちを抱くのは和尚だけではないと思います。世界中には四季の変化を感じられない国も有ると思いますが、春夏秋冬の変化をはっきりと身体の感覚で捉えられる我が国に住める事を喜びに思うものです。寺町寳勝寺に隣接する神社ではすでに早咲きの桜が満開となっています。犀川沿いの桜並木が満開を迎えるのは4月3日頃だそうですので皆様も是非お花見に来て下さい。


午前中には野町少林寺のお檀家様のお家へ初めての月諷経に出掛けましたが、まだまだ金沢市郊外の地理が十分に把握できていないだけに車のナビゲーションが唯一の頼りとなっています。最近では一つの法務をこなすのが精いっぱいで、特に車での遠出は疲れます。午後からは久しぶりに松浦建設㈱の吉田専務様と建築士の東野氏が来られ、来年修復工事が予定されている本堂裏側と庫裡玄関の下見をしてもらいました。

庫裏玄関にて

霊苑側 外壁の確認

霊苑にて

寳勝寺境内一帯は今、建造物を含め創建当初の姿に戻りつつあります。つくづく歴史の持つ大切さを感じながらの普請事業となっていますが、「諸行無常」の世にあっては「一期一会」の言葉を胸に努力が続けられていきます。さて大安禅寺の皆さんお元気にお過ごしでしょうか? こぶしの開花情報が届けられましたが、お山の春は極楽浄土ですね。和尚の心は故郷の春を日々想像しています。お健やかにお過ごしください! 友峰和尚より

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