和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1310話 】
2017年 03月 20日 談

涅槃図の真前で奉詠する御詠歌の皆さん

清々しい彼岸会の朝を迎えました。早朝の澄みきった空気感の中での外作務となり、まったくに意識を挟む余地のないほど気持ちの良いものでした。近年、涅槃会と彼岸会を合わせて修業するようになりましたが、本日は多くの参詣者のもと午前十時半より法要が営まれました。法要終了後には新命副住職による「涅槃図絵解き法話」並びに「花団子撒き」が世話方さんによって行われました。

彼岸会法話

毎年この日のみ公開される「涅槃図」ですが、高さが約四~五メートル、幅が約三メートルほどある大きなものです。作者は福井藩のお抱え絵師「狩野元昭」の作品で筆止めの作とも言われているものです。全国的に多くの有名な絵師の作品が現存していますが、とりわけ大安禅寺の涅槃図は立派な大作です。新命副住職による「涅槃図絵解き」は二年ほど前から行われていますが、わかりやすい法話には定評が有り一年を通して色々な行事が開催されるなか、布教の一環としての「法話」は欠かせない重要なものです。禅寺に有っては「読経」「説法」「坐禅」が三位一体となって実践されています。

世話方さんによる花団子撒き

手作りのお寿司が配られました

さて本日は御先祖のお墓参りに多くの方々が出掛けられたことと思いますが、祖霊供養ほど心のやすらぎを感じるものは有りませんね。なぜなら祖霊がそのまま自分の心だからです。「自分の心を拝み、先祖の恩に感謝する日」一日を心安らかに過ごしたいものです。友峰和尚より

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