和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1308話 】
2017年 03月 18日 談

昨日に引き続き涅槃団子(ねはんだんご)作りが檀信徒総代始め世話方、職員によって早朝より行われましたが、和尚と新命副住職は専ら新作団子づくりに集中しました。写真の如くに色々な模様を出すにはそれなりの技術を要しますが、一番大変なのは団子の色合わせの際、相当な力を必要とします。蒸し上がったお米の搗き方も重要で、硬くても柔らかくてもいけません。丁度良い「搗き加減」が求められていますから、熟練した技が必要です。そこんとこは大丈夫で、「昔取った杵柄」では有りませんが我が村では未だに臼で餅を搗く家が残っている為、ベテラン組が担当しています。

また出来上がった団子を伸ばす作業にコツが要ります。全ての過程で和合専一に連動しながら見事な「涅槃団子」が出来上がるというわけです。このような伝統的団子づくりが今後どこまで続けられるかは最早風前の灯(ともしび)的状況ですが、これからもずっと続けて行って欲しいと思うものです。

さてこの涅槃団子の色ですが「青黄赤白黒(せいおうせきびゃくこく)」と言って宇宙そして大自然また仏法を表す五色として用いられ、ひいては御釈迦様の悟りを示すものとしてお供えされます。明日、出来上がった団子を切りわけますが、どんな模様の団子がお目見えするかは明日のお楽しみです。乞うご期待下さい!

そもそも、団子として使われたお米は先般、新命和尚が総代様を伴って村々を托鉢して頂いた浄米である事を知るべしです。多くの方々の「慈悲心」と「愛山護法」の気持ちがひとつとなって「涅槃団子」が真前にお供えされ「涅槃・彼岸会」法要が営まれます事は感謝の念に堪えません。どうか御釈迦様の慈恩、御先祖の恩、父母の恩、宇宙の恩に感謝しつつ「涅槃・彼岸会」を迎えたいと思います。さあ和尚はお掃除です!!お掃除こそ御釈迦様の御悟りです!頑張ってやります!友峰和尚より

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