和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1202話 】
2016年 12月 02日 談

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傳燈寺御本尊 釈迦如来坐像

12月とは思えないほど清々しい日和となりました。もうこれからは今日のようなお天気は望みようも無いかも知れません。午前中には傳燈寺に出向き、本堂や庫裏の建物の現況を点検してきましたが、ひっそりとした佇まいの中に有って静けさより寂しさが伝わってくる感じでした。傳燈寺町の西川区長様からはその後の寺の管理等についてお話を聞かせて頂き、帰り際には自家製の大きな「なめこ」をお土産に頂きました。寳勝寺に戻って本山妙心寺関係の申請書類を整え、芳斉町の高巌寺様、野町の少林寺様を引き続き訪ねました。高巌寺様の御住職は90歳というご高齢ながら元気に住職を務めておられます。また少林寺様も御住職と先住職の奥様にお会いして久しぶりに歓談させて頂きました。

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滋賀北陸教区の宗務所長を拝命して5年になります。教区無住寺院対策に於いて色々努力をしていますが、限界も見え始めています。後継者育成という大きな使命を受けているのですが、年々増え続ける無住寺院には為すすべも有りません。前々より感じていることですが、今こそ雛僧教育育成の懇切丁寧なる指導の出来る臨済宗学院設立が求められています。「三つ子の魂百まで」の格言通り、何事も小さい時からの敬虔な気持ちが僧侶にとって一番大切だと思います。最近、子供の頃に父親が優しく教えてくれたお経の練習を思い出します。将来お坊さんになりたいと思う心もやはり父の影響が大きく、深い愛情と僧侶への魅力を感じた瞬間だったのかも知れません。さて、一日があっという間に過ぎて行きます。師走とは真に走り去って行く月だと感じています。友峰和尚より

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