和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1196話 】
2016年 11月 26日 談

秋を詠った禅語は実に多い。特に有名な語は「秋菊佳色有り」または「秋山風月清し」などですが、和尚のお気に入りの禅語に「秋深く風露冷やかなり」というのが有ります。周りの情景が一変するのもこの時期です。つい先日には五十四年ぶりに東京は雪になったとか、まさしく「風露冷やかなり」の様相です。まだしも「風露」ならばゆとりが感じられますが、「霜」や「雪」ともなりますと身体がかじかんでしまいそうです。風露の持つ意味合いが実に風流なのですね。

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写真は今日の寳勝寺の風景ですが、実に晩秋を感じさせてくれました。砂紋の影といい、秋の冷ややかな光といい、葉っぱの色づきなど、どこを切り取っても秋の終わりを伝えてくるものばかりです。そして玄関には屋根雪除けの三角囲いが、大工師の岩内さん・お手伝いの学生さんの手によって設置されました。立派な雪囲いです。

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皆さん!もう直ぐそこまで冬がやって来ていますよ。天気予報では夕刻から雨ということでしたが、終日ポカポカ天気の暖かい一日でした。さっそく観光客の方々が新しく玄関に設置された雪除け三角屋根をバックに記念写真を撮っていました。雪国特有の風景です。北陸の風物詩、雪吊りの景色が登場するのも、もうまもなくのようです。友峰和尚より

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