和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1130話 】
2016年 09月 21日 談

台風一過!北陸地方は穏やかな一日となりましたが、今回の台風も全国に大きな被害をもたらしました。被災されました皆様方には本当に心からお見舞いを申し上げます。また新たな台風が発生したそうですからまだまだ油断の出来ない日々が続きます。

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明日は卑山の今年最後の行事、彼岸・放生会が厳修されますが、早朝より檀信徒皆様のお手伝いによってお供え物の「御餅つき」が行われました。午前中には無事に搗きあがり午後から行事の準備をしましたが、台風の過ぎ去った堂内には涼しい秋風が吹き込んで大変気持ちの良いものでした。境内に有る銀木犀の古木が甘い香りを漂わせ、本格的な秋の到来を感じたものでした。

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銀木犀の香りがすると、子供の頃、松茸狩りに裏山へ登った時のことを思い出します。当時、大安禅寺の松茸はことのほか有名で、お寺の山号が「萬松山」と言うように全山にアカマツが生い茂っていました。松茸も足の踏み場も無いほどよく出たものでした。今では、有るのは松茸では無く「松だけ!」で、全く出なくなってしまいました。その原因は諸説ありますが、一番は空気汚染と松くい虫だと言われています。今年は台風の雨の被害で全国的に不作とか、秋の味覚・松茸が和尚の口に入る事は当分なさそうです。

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増田さまとともに

さて明日の彼岸・放生会には皆様どうぞお参りください。今年最後の合同供養です。御先祖への恩と動物達への感謝の気持ちを捧げたいと思っています。友峰和尚より

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