寶勝寺日誌

春季彼岸会のご報告
2016年 03月 31日

 

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この度、去る3月21日、平成28年度「春季彼岸会」を無事厳修いたしましたので、ここにご報告申し上げます。

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当日は午前十時半より「春季彼岸会」が始まり、寳勝寺本尊・十一面観世音菩薩回向の後、檀信徒先祖供養のご法要が行われました。

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DSC07368 (500x375)ご法要には、桂岩寺(金沢市寺町1丁目)ご住職様が役僧としてご加担下さり、桂岩寺様のご説明のもと、般若心経ならびに大悲呪などのお経を皆様で唱和されました。ご列席頂きました檀信徒様おひとりずつ順に御焼香され、静かに合掌されるなか、住職によりお申込み頂きましたご先祖供養ならびに檀信徒各家先祖代々の御供養がなされました。

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DSC07370 (500x375)本尊並びに奥位牌壇の御真前にはお花や御供物が飾られ、檀信徒皆様が順に御焼香されました。

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【春季彼岸会・住職法話より】・・・春の御彼岸会をするようになって今年で3回目になりますけれども、年々参列される方が増えていくことを大変嬉しく思っています。春季彼岸会、秋季彼岸会また盂蘭盆会とありますが、法要というのは非常に大切で、特にお経を上げることほど大切なことは無いわけであります。・・・日頃からお経に接している方もおられると思いますし、あまり読んだことが無い方もおられるかと思います。皆様が今日お読みになった「摩訶般若波羅蜜多心経」ですが、「摩訶(まか)」というのは、サンスクリット語で「大いなる」を意味する「マハー」が音写されて「摩訶」になった、「般若(はんにゃ)」とは智慧、「波羅蜜多(はらみた)」というのは「パーラミタ」すなわち「彼岸に渡る」ということで、「心経」は自分の心を意味しています。「摩訶般若波羅蜜多」とはまさに今日の「彼岸」のことで、「大いなる智慧によって彼岸へ渡ること」です。

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・・・お経を一回唱えることは、我々の命の故郷、根源に戻ることを意味しています。人間はこれから亡くなって極楽へ行くのではなく、もとより生も死も無い、はじめから宇宙とひとつであり大いなる「安心(あんじん)」の中に居るんです。それなのに、この肉体から出てくる色々な業(ごう)によって物を欲しがったり選んだり、勝手に地獄極楽を作っているだけの話なんです。・・・我々が生きているこの世はすべて因果の世界です。良いことをすれば良い結果が出る、悪いことをすれば悪い結果が出る。でも人間は業が強いから、なかなか納得出来ない。それがお経を上げることによって、もとより安心のなかに居る、全てのものとひとつになっていると分かるようになるんですね。もちろん、お経を読んでも意味がわからないと言われるかもしれないけれど、意味がわかるかどうかが問題ではありません。お寺に来ると、良い悪いの判別を超えて、ただ心が安らぐ。平等の中にいるから安らぐんです。お寺へ来て一回でもお経を聞いたり読んだりする、その功徳によって、日々の生活が安らかになるんです。

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・・・有名な俳優・勝新太郎が遺した言葉の中に、「偶然こそ完璧だ。」というのがあります。今日、皆様がここに来ていることは偶然ではない、完璧なんです。この世の中に偶然はありません。「なぜ自分だけ?」とか「どうしてこんな境遇に?」と思うことがあるかもしれませんが、全ては因縁を引いている。だから、自分の行動は自分が責任を持たなければならない。人間はみな、私も、お釈迦様もすべて、欲望もあれば好き嫌いもあります。それをどう自分でコントロールし調えることが出来るか。「なにか辛いことが起きたら、しめたと思え。艱難(かんなん)汝を玉にす。」そういう生き方が我々禅宗の教えです。とは言ってもなかなか打たれ弱いのも事実でありますから、少しずつでもお経を読んだり、坐禅をしたり、掃除をしたり、自分の出来る事を続けて行くことによって人生が安定し充実していきます。悩んだり、不安がったりする暇があったらしっかりと修行をせい!ということですね。・・・(住職法話をもとに事務局が編集いたしました。) 

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法要終了後には、㈱いせや会長 中本隆久様、㈱ココ・プランニング代表取締役社長 中本大資様よりご挨拶があり、墓地改葬工事進捗状況についての説明が行われました。

 

DSC07391 (500x349)全行事終了後には、お弁当を囲んでの昼食懇親会が行われました。当日は早春の好天気に恵まれ、玄関前の桜も最初の花が開花した佳き日となりました。ご列席賜りました皆様には誠におつかれさまでございました。心より厚く御礼申し上げます。また当日御参詣頂けなかった檀信徒皆様より、御供養並びにご供物等、ご恵送賜りましたこと、厚く御礼を申し上げます。                   合掌

 

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