和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1922話 】
2018年 11月 22日 談

宝勝寺にて ご供養を修行しました

西高東低の典型的な冬型の気圧配置となった北陸地方、昨日までの沖縄の26℃という暖かい気候から一変して今朝方の北陸の気温が5℃ですから、沖縄との20℃近い温度差には驚きます。北海道は雪模様という事と比較すれば、金沢はまだ暖かいほうなのかも知れません。一刻も早いスノータイヤへの交換が求められています。近年「ストレス」という言葉がよく使われますが、成る程!石垣島での宗務所長会を終え、何やらいつもと違って身も心もスッキリした感じがしました。きっと吾知らぬうちにストレスが蓄積していたのかも知れませんね。心地よい疲れはストレス解消の結果なのだと思います。

所長会に参加された全国からの住職との懇親の席は実に楽しいものでした。お互い、それぞれに自坊での寺院運営と布教活動に工夫と努力をされているのが懇親会を通じて伝わってきます。それは言葉ではなく、さりげない仕種や行為の中から伝わってきます。言い換えれば「参禅は須らく実践を要す」で、住職の思いは「以心伝心」という事でしょうか。さて、今日は亡き母の月命日忌! 心から感謝したいと思います。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1921話 】
2018年 11月 21日 談

小松空港の上空より

午後2時40分、無事に石川県小松空港に着陸しました。行きはよいよい帰りは怖い~という歌が有りますが、なんと帰りの飛行機の速度は時速約1000キロだったとか。途中、眼下に島根県沿岸が見えたと思ったらあっという間に福井県若狭湾沿岸が見え始め、そのあまりの速さに2度びっくりしました。聴くところによると、8000メートル上空の偏西風に乗って飛行するので帰りは早くなるんだそうです。昨日は午後から2班に分かれて島内の観光に出掛け、夕刻よりはホテルで宗務所長意見交換会を行いましたが、難しい会議よりも懇親会の方がずっと胸襟を開いて忌憚のない意見が交わされるのはどの世界も同じように思います。普段、住職としてまた教区宗務所長としての務めをしっかりと遂行されている方々ばかりで、お互いの寺院運営の苦労は周知の事象です。

由布島にて 植物園見学

水牛に乗り 海の浅瀬を渡りました

夕刻 宗務所長意見交換会

 

さて、2日間に渡っての石垣島での意見交換会でしたが、実に有意義な時間を過ごすことが出来ました。石垣島・桃林寺ご夫妻には本当にお世話になりました。研修会の結論として、お二人の仲の良いお姿こそ我が宗門発展の範であり原点であると納得しました。参加下さいました各教区所長様には心より感謝申し上げます。本当にお疲れ様でした! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1920話 】
2018年 11月 20日 談

臨済宗妙心寺派 沖縄県石垣市 桃林寺様にて

たった2時間半で小松空港から沖縄・那覇空港に着き、そこから1時間少々で日本の最南端・石垣島空港に着くのですから本当に驚きます! 金沢から大阪までJRで3時間少々ですから、時速700キロという飛行機の速さを思い知らされます。和尚の子供の頃の夢が、今では全て現実となっています。2020年には空飛ぶ自動車が登場するとか! 子供の頃に夢見た未来都市の姿どころか、もはや夢の続きを見ているような科学の進化には愕然とするものです。いま生まれて来る子供達にとっては当たり前の便利電子社会!文明はどこまで発展を続けていくのでしようか? 和尚は一刻も早い一人乗りのドローンの発明を願っているのですが?

さて、午後四時に、全国から集まった宗務所長方々が沖縄県石垣市・桃林寺様を参詣しました。愛知西教区 圓光寺住職・山田英隆所長会長のご挨拶に引き続き、開山諷経を行った後、桃林寺・小林昌道住職による歴史説明が有り、この度新しく復興された庫裡を拝観しました。写真の如く本土の寺院の建造物とは全く異なり、琉球王朝時の面影を残す独特な味わいのあるものでした。

桃林寺・小林昌道住職

圓光寺住職・山田英隆所長会長

 

庫裡にて

明日は午前中、ホテルにて意見交換会議が開催予定ですが、いつもの所長会とはまた違って実に有意義な視察となったようです。友峰和尚より

西表島にて

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第1919話 】
2018年 11月 19日 談

沖縄の朝 首里城にやって来ました 守礼門にて

臨済宗妙心寺派・滋賀北陸教区宗務所長を拝命して6年が過ぎようとしています。本日は、日本の最南端・石垣島の桃林寺様に全国より20数名の宗務所長が集まり、南の島に於ける布教活動の現場を視察することになっています。

勧会門

もうずいぶん昔々の話になりますが、昭和45年、西宮市・海清寺専門道場に入門した折、海清寺会下が住職する沖縄市首里・西来院の落慶法要に老大師を始め雲水全員が出頭し那覇市内を托鉢したものです。

 

首里城正殿 玉座にて

その当時、沖縄へ行くにはパスポートが必要で今も大切に保存しています。そんな時代ですから、托鉢したものの沖縄市民には托鉢の意味を知る人も無く只管大きな声で「ホーホー」と声を出して歩いたのを思い出します。当然の事ながら、臨済宗妙心寺派とはいっても法要の仕方も本土とは全く異なったものでしたが、現在では住職の賢明な布教活動によって本山流の法式に戻りつつあるようです。今回の石垣島での研修を楽しみにしています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1918話 】
2018年 11月 18日 談

晴れ渡る深秋の青空のもと

すっきりと晴れ渡った爽やかな日曜日の朝を迎えました。皆様、お元気にお過ごしでしょうか? なんといっても元気が一番です! いつも言うのですが、元気とは走り回ることを指すのではなく、気持ちが穏やかであることを意味します。午前中にはふれあいパーク霊苑にて 墳墓開眼・納骨供養 の法要が営まれましたが、素晴らしい快晴の中での御霊供養に、故人の恩徳を感じずにはいられません。

御墓前供養に先立ち 寺内にて御法要が修行されました

 

 

午後からは、空路・沖縄に向かいました。明日は石垣島・桃林寺様を会場に「妙心寺派全国宗務所長研修会」が開催される予定となっています。ちなみに昨年は東京でした。臨済宗妙心寺派寺院は、北は北海道から南は石垣島まで約三千ヶ寺有ります。所変われば寺院の運営や布教活動の方法も変わって行きます。現地に赴いての視察を兼ねた研修会ですが、和尚にとって久し振りの石垣島訪問! 静養をかねてゆっくり過ごしてみたいと思っています。友峰和尚より

夕刻 那覇空港にて

気温27℃ ホテルからの風景

国際通りにて

友峰和尚のちょっといい話 【 第1917話 】
2018年 11月 17日 談

11月23日(金)は、今は亡き先代住職実道和尚の命日で、今年で三十回忌を迎えます。父が他界して約30年間、自分は本当に父の恩に報いて来たであろうかと自省の念に駆られる毎日です。父は、農業・林業を生業に我々兄弟4人を育ててくれました。父の悲願は寺院の復興に有ったので、来年度から12年に渡って始まる諸堂修理工事はきっと喜んでくれているに違いないと、勝手に思っています。

少林寺にて お檀家様の満中陰忌法要が修業されました

本日は野町・少林寺でお檀家 宮崎様の満中陰忌法要が営まれましたが、故人とは生前、御夫婦共々何度か親しく交流することが出来ました。短い時間では有りましたが随分と長くご厚誼を頂いて来たように思うほど、人望のある方でした。ご家族揃ってのご法要を嬉しく感じたものでした。明日も寳勝寺で法要が営まれる予定となっていますが、近年その法要も減少傾向に有り、これまでは当たり前のように行われていた御先祖や両親の御霊を弔う事の大切さを、布教活動の一環として説いて行かねばならない世の中になってきているようです。

明日の御法要を前に 羽田様が御来寺下さいました

寳勝寺本堂修復事業などで大変お世話になりました 新保様とともに

さて、12月を目前にして何処となしか道行く人の姿にも気忙しさを感じます。「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く!」とは有名な交通標語です。昨晩もご近所で交通事故が発生していました。くれぐれもご用心!ご用心! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1916話 】
2018年 11月 16日 談

平成30年 11月度 宝勝寺木曜坐禅会

「吾が心 秋月に似たり 碧潭(へきたん)清うして皎潔(こうけつ)たり 物の比倫に堪うる無し 我をして如何が説かしめん」とは寒山詩の名句です。確かにこの時期のお月様は実に清々として澄み切って見えます。自分の心もまた秋月のように爽やかで実に穏やかです といった詩ですが、昨晩の坐禅はまったくにこの詩の如く大変気持ちの良いものでした。

一年を通して、毎日が清々しく安心の心で過ごすことが出来れば何も言うことは無いのですが、どっこい!そんなに調子良く行かないのが人生! だったらせめてもの一日ぐらいは穏やかで楽しく過ごせたらと思うのも人間です。

白隠禅師坐禅和讃 唱和

坐禅は有り難い事に、僅かの時間で深い安心に導いてくれるという優れた方法なんです! そのヒントは「調息」で、我々の心臓は生まれてこのかた止まることなく動いているわけですが、最も大切な心臓の調子を整えるのが「坐禅」なのです。即ち「心の働き」と「心臓の働き」は一体のもので、「身体と呼吸と心」を同時に整えていくのが坐禅だと思います。

西方寺御住職 と 瑞光寺信徒 咲川様とともに

川面専務 と 北國新聞の担当者様とともに

さて11月も後半に入りました。一日一日を大切にリズミカルに過ごして行きたいものですね!友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1915話 】
2018年 11月 15日 談

「 禅 」 渓仙 書

本日は月例の木曜坐禅会が午後6時半より開催される為、その準備をしながら1年を振り返っていました。1ヶ月に1回の坐禅会なれどその1回の坐禅の時間が大切で、禅僧は特に坐禅が命ゆえに、自坊に於いても約50年近く怠りなく続けてきました。座布団一枚で無限なる安らぎを得られる「坐禅」ほど有り難く素晴らしい「行」は有りません。坐禅和讃の冒頭に出てくる「衆生本来仏なり」の言葉が、自分の中に溶け込むように実感出来ます。寳勝寺で始めた木曜坐禅会も4年が過ぎ、今では10名近い老若男女の方々が毎月参禅しています。「身体と呼吸と心を整えましょう」とは本山指導の坐禅標語です。皆様も是非いちど坐禅を体験してみて下さい。

さて、東京より「ふれあいパーク霊苑」中本隆久会長の御友人でも有る西尾様が娘様と御来寺下さり、しばし応接室にてお話しました。色々な出会いがまた多くの御法縁を結んでいきます。住職の務めは常に御法縁と共に有るようです。友峰和尚より

御来寺頂き 誠に有難うございました

友峰和尚のちょっといい話 【 第1914話 】
2018年 11月 14日 談

酔芙蓉 綿毛の種子

晩秋の寺町界隈はさすがに人の流れも少なくなり、寺が連なる寺院群の風景にも冷たさを感じます。北海道では季節遅れの雪がようやく降ったとか! 今年の北陸地方は未曽有の豪雪となっただけに、「雪」と聞いただけで腰が痛くなりそうです。和尚にとって雪は一日でも遅いほうが有り難いのですが、ウインタースポーツを待ちわびている方々は降雪のニュースをきっと喜んでいるに違いありません。本当に受け取り方の思いは色々です。

午前中には、㈱ココ・プランニングの中本社長と川面専務が来寺され、12月1日(土)午後1時より卑山で開催される「ふれあいパーク霊苑・ジャズコンサート」についての打ち合わせをしました。今月もあと半月! 次第に12月の予定も入り始めましたが、「師走」の声を聞くと途端に一年の過ぎゆく早さに戸惑いを感じます。「時間よ!止まれ!」と言いたいのですが、秒針は止まることなく回っていきます。ニュースでは大晦日恒例のNHK紅白歌合戦の出場者決定が報じられていましたよ! やはり待ったなしの人生のようです。稀勢の里 頑張れ!! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1913話 】
2018年 11月 13日 談

「東アジア文化都市2018金沢」展覧会 無事円成致しました

どんよりとした小雨模様の一日となりましたが、皆様にはお元気にお過ごしですか? 街なかは何となく気忙しいような気配を感じさせています。片町きらら広場では既に大きなクリスマスツリーが飾られ、多くの若者達が楽しんでいる姿が印象的です。本日は休寺日でしたが、午前中には先般開催された「東アジア文化都市2018金沢」展覧会の無事閉幕を受け、金沢21世紀美術館学芸員の黒澤さんとコーディネーターの沢井さんが御挨拶に来寺下さいました。野町・少林寺での展覧会は中々好評だったとの事でしたので、今後も寺院の活用方法として引き続きお願いしました。

少林寺檀信徒 宮崎様が御来寺下さいました

10時半からは、来年4月21日から28日までフランス・サンリス市で開催予定の「アートサクレ 墨蹟禅画展」と「文房流晴心会野口翠智社中茶会と生け花展」の日程打ち合わせをしました。今回は野口社中の10名様がご参加という事で、綿密な打ち合わせが行われているところです。その後は、野口先生のご子息が香林坊で経営されているフランス料理店「ル・マルス」で昼食を頂きながら引き続き懇親しましたが、出発まであと5カ月あまりになり、12月には作品の製作に掛かりたいと思っています。パリは3度目の渡航となり、海外での個展は2回目故に、創作への思いは膨らむ一方でいまだに思案が続いています。墨蹟パフォーマンスでは「禅」また「闘魂」の字を大書しようと考えています。書と禅は一体のもので、それを「書禅一如」と言いますが、後世に作品が残るだけに頑張ってチャレンジしたいと今から楽しみにしています。友峰和尚より

野口翠智先生、丸子様、北島様とともに 御来寺 誠にありがとうございました

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