和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1954話 】
2018年 12月 24日 談

師走3連休最終日の今日も比較的穏やかな日和に恵まれ、一年の終わりを惜しむかのように観光客の方々が寺カフェを楽しんでいました。明日は内孫、永峰2歳の誕生日という事で自坊に戻りました。不思議にも25日はクリスマスの日、全国的にはお祭り騒ぎの状況ですが、我が家は家族全員で孫を囲んでのお誕生会! 師走もここまで来ると新年を迎えるための新たな心構えが始まるようで、大晦日を迎えるにあたって除夜の鐘撞きの準備に気持ちが注がれます。

来年度より始まる卑山重文建造物諸堂修理工事のため「鐘楼」も一時解体保存される事となっており、除夜の鐘を撞けるのも来年の大晦日を以ってしばらくの間お休みとなります。卑山の最も大切な寺宝でも有る「大鐘」、約350年ものあいだ休むことなく年中行事や時を告げる役目を果たして来ただけに、今年は一層感謝の気持ちを込めて除夜の鐘を撞きたいと念じています。ブログをご覧の皆様も是非、大晦日の午後11時45分より開始される「ゆく年~くる年」の除夜の鐘撞きにご参加ください。和尚も年が明ければ71歳を迎えるとともに来年は元号も替わりますので「心機一転、不退転」の気持ちで除夜の鐘ご祈祷に臨みたいと思います。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1953話 】
2018年 12月 23日 談

本多町 瑞光寺の大掃除

年末寒波襲来!という予報で急遽予定を変更し、午前中に寺カフェアルバイトの学生さんと瑞光寺(本多町)の年末大掃除に行きました。「先手必勝!」で、何事もタイミングを間違えると何倍もの労苦を伴います。今日も例年より気温が高かった為、スムーズに掃除が運びました。掃除終了後は今年最後の師走諷経を唱え、開山開基様始め檀信徒各家祖霊供養と共に感謝のご祈祷を厳修しました。この27日には兼務寺院、傳燈寺の大掃除を予定しています。

連休中日と有ってか、寺カフェ利用の観光客の方が多く来られチョット驚きました。午後からは新年初釜を卑山で行う為、木曜坐禅会会員の佐藤、古田、吉田各氏が打ち合わせに来寺下さり現場を踏まえながら当日のシュミレーションをしました。

木曜坐禅会 吉田さん・佐藤さん・古田さんとの打ち合わせ

霊苑管理事務所スタッフの皆さんと 和合の茶礼をしました

数年前に卑山南上間の部屋に炉を切ったのですが未だに「炉開き」が成されておらず、日頃より茶道をされている方々に新しい元号を迎える年に当たって「平成」最後の一月を記念しての茶会計画となりました。当日は関係者だけの炉開きを兼ねた「初釜」の席ですが、「吾道一以って之を貫く」の真心の篭った茶席にしたいと楽しみにしています。先日は妻が感謝の忘年茶会に招待してくれましたが、本当に心が和んだものでした。「茶禅一味」の精神を金沢でも実践して参りたいと願っています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1952話 】
2018年 12月 22日 談

春と勘違い? うぐいすかぐらの開花

このところ暖かい日が続いています。今年最後の3連休の初日は、さすがに年の瀬と有って観光客もまばらでゆっくりした時間の流れる一日となったようです。朝方の気温が7℃で、日中気温は15℃まで上がりストーブが要らないほどでした。

前田様ご夫妻とともに

午前中には、お檀家の前田様ご夫妻が年末の墓参と御挨拶に横浜より来られ、ひととき楽しく歓談させて頂きましたが、ふれあいパーク霊苑には次々と年末のお参りに来ておられました。気象予報では大晦日には一級の寒波が襲来するとか? 一刻も早くお正月飾りを設えねばと焦って来ました。また年賀状の発送も急がねばなりませんし、大掃除もまだ十分では無く、寸暇を惜しんでの作業が続いています。今日も午前中から干支色紙描きをしましたが、描けば描くほどに丁寧になっていき、一枚を仕上げるのに余りにも時間がかかる為、急遽カフェのアルバイトさんにお願いして手伝ってもらいスピードアップを図りました。

クリスマスローズ

さてさて、皆様は年末をどのようにお過ごしでしょうか? 大掃除はお済みでしょうか? 街に足を運べば忘年会たけなわの混雑ぶり、くれぐれも飲み過ぎだけはご用心!ご用心!されど日頃のストレス解消には一杯頂くのも結構効果があると言うものです! ほどほどに吞んで頑張って参りましょう! 友峰和尚より

御来寺下さり 誠にありがとうございました

友峰和尚のちょっといい話 【 第1951話 】
2018年 12月 21日 談

テレビ番組収録が行われました

午前中に地元テレビ局の取材が予定されていた為、寳勝寺に戻りました。10時より収録が開始されましたが、放送は来年1月7日(月)午前10時頃、石川テレビの番組「リフレッシュ」の中での新年企画だそうです。

亥の干支色紙「吾道一以貫之」が紹介されました 

金沢には「まいどさん」と言って観光客を案内するボランティアの方々が活動されており、今回は寳勝寺も観光地の一つとして紹介されるそうです。今年最後のテレビ取材となったわけですが、取材の内容としては、新年を迎えての和尚の干支色紙が取り上げられ、2019年の法話テーマでもある「吾道一以って之を貫く」の意味を紹介させて頂きました。一年を通して多くの取材を受けますが、今回のような地元に密着した内容は本当に嬉しく思います。卑山が観光客のみならず地元市民方々の憩いの場となってくれることを願っています。

さて、朝一番に北條英俊総代が墓参を兼ね、年末の挨拶に御来寺下さいましたが、先日81歳になられたばかりとか。大変お元気そうな御姿に嬉しく思いました。午後からは干支色紙描きを続行!まだまだ足りません!描けども描けども足りません!只管頑張って描き続けましょう! どうやら猪さんも和尚の意に従うようになって来た今日この頃です。友峰和尚より

北條様とともに 御来寺下さり誠にありがとうございました

友峰和尚のちょっといい話 【 第1950話 】
2018年 12月 20日 談

穏やかな天気の一日となりました! 皆様、お元気にお過ごしでしょうか? 今年も残すところあと一週間あまり、ますます気忙しくなって来ました。

辻 保恵さん の お手製シフォンケーキ

「忙中に閑あり」と言いましょうか、昨日は妻の計らいでお茶席とお茶事が催され、この一年間にお世話になった方々を招いての感謝の女子忘年会でした。御来寺下さった御婦人方々からは色々な心の篭った品々を頂戴しましたが、そのなかに辻保恵さんが手作りのシフォンケーキを持参下さり、一同感激しながら賞味させて頂きました。

田野宗冨先生 と 辻 保恵さんとともに

妻の手造り 大府なしとブルーベリーのコンポート

御茶席の後 客寮にて

和尚も久しぶりの大休息となったわけですが、お茶席に使用された「客寮」は創建当初の歴史的建造物で、来年から開始される本堂修復工事ため一時解体される予定となっており、なんとも記念すべき茶会となりました。

 

一夜明けて、本日は来年4月に開催されるフランス・サンリス市「アート・サクレ展覧会」の今年最後の打ち合わせでした。文房流晴心会・野口翠智先生並びにお弟子さんとの念入りな話し合いでしたが、次第に個展と茶会・生け花展の内容も煮詰まりつつ有るようです。

さてまだまだ年末大掃除が十分とは言えず、玄関、台所、浴室そしてトイレとこの四カ所の徹底掃除をするべく更に頑張って参りましょう!!「禅は急げ!」 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1949話 】

妻が主催した 感謝の忘年茶会 / 大安禅寺にて

パソコンの調子が悪く、朝方回復したのでアップしました。2012年4月14日より「和尚のちょっといい話」を書き始めて丸6年と8カ月が過ぎようとしています。時々、過去のブログを懐かしく読んでみますが、「いい話」かどうかは別として、その時その時が無事であった事を確認できます。

平成23年(2011)6月に寺町・寳勝寺に本山より辞令を受け兼務住職として赴任したのをきっかけに、その翌年から書き始めたブログです。法務活動の足跡を辿ることが出来るのは自分にとっても励みになるもので、自己反省と共に更なる気力と充実に繋がっていきます。

さて昨日は妻がお茶席に招待してくれました。一年の無事に感謝しお抹茶の御点前とお茶事の席を設けてくれたわけですが、昨年に引き続いての和合と感謝の女子会となりました。

小さな演奏会 「華音オカリナコンサート」

中国の高僧百丈慧海禅師の「一日作さざれば一日食らわず」の言葉を思いつつ、美味しく頂いた一服のお抹茶と妻手造りの料理でした。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1948話 】
2018年 12月 18日 談

雷が大きな音を立ててゴロゴロ鳴ると愈々本格的な厳冬襲来の予告です! 昨年は師走17日に大雪となり、今のところその兆候は見られませんが油断は禁物です。自坊に戻ればやはり檀信徒皆様との交流を一番嬉しく思うもので、お寺に来られる方々との懇親が疲れを癒してくれます。

今日は自室の大掃除に入りましたが、最近は留守が長くなっているためアトリエはカビ臭く、おまけに蜘蛛の巣が至る所に張り巡らされ、主の居ない部屋は小動物に占拠されつつあるようですね。不思議なもので、そのようなカビ臭いニオイにさえ無性に郷愁を覚えるものです。嗚呼!和尚もずいぶん歳を取ったもので、身の回りの何もかもが懐かしく有り難く感じてしまいます。この世には無駄なものなど何ひとつとしてないと思いつつ、少しずつ物の整理を始めて行きたいと思っています。さて年賀状も急がねばなりません!じりじり年の瀬が迫ってきているようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1947話 】
2018年 12月 17日 談

一宮育ちの 立派な大根

境内の風景は一変し、すっかり葉を落とした紅葉などは冬支度に入っているようでした。今年も残すところあと半月を切りましたが、残務整理が山ほどあり、時間との闘いとなっています。そんな中、台所には所狭しと多くの野菜が並べられており驚きました! 一宮市在住の奥村行保様より丹精込めて作られた色々な野菜が届けられ、本当に有り難く心より感謝申し上げます。お正月の御惣菜として使わせて頂きたいと思います。

和尚も野菜を作ってみたいと何度も思うのですがその時間も無く、奥村様より届けられる野菜を毎回楽しみにしています。金沢の寺で自炊する事が多い今日、買い物に行くたびに野菜の高騰には驚きます。されど作る側の苦労からすれば決して高価では無いと思います。奥村さんの苦労を感じ取りながら美味しく調理したいと思います。

さて、相変わらず一日があっという間に過ぎ去って行きます。明日は自室の大掃除をしたいと思っています。一に掃除!二に掃除!頑張りましょう! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1946話 】
2018年 12月 16日 談

午前午後ともに年忌法要および墳墓開眼供養が厳粛に営まれました。法要遂行の意義は「追善供養」に有って、日常の精進努力による善行の恩徳を亡者に差し向け、ひいてはその恩徳が自分に戻って来ることを言います。読経の後に必ず回向文(えこうぶん)を読み上げますが、自他ともに悟りの境地をより高められますようにとの願いが込められています。

昔は菩提寺にお参りしますと「説教」の時間が有り、普段の講話とは一味違った有り難いお話を聞けましたが、近年ではあまり見かけなくなりました。「説教」とは小言を聞く事では無く「法話」としての普段のこころの有り方を説いていますから、「心の気づき」でも有ります。自分の心と出会える機会こそが「供養」なのかも知れません。

さて、今年もあと半月を残すのみとなりました。「師走」の字のごとく、一日があっという間に過ぎ去って行く感が有ります。兎にも角にも、お互いの「無事」を心より願いたいと思います。ブログをご覧の皆様!平穏無事にお過ごしください! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1945話 】
2018年 12月 15日 談

庭木の冬支度 すいふよう

朝方の気温が1℃ですから、なかなか布団から抜け出せずいつまでも包まっていたかったのですが、今日は土曜日!早めの寺カフェオープンを目指し準備に入りました。暖房器具もフル回転したものの寒い一日となりました。今日は午後から団体のカフェ利用のお客様が来寺されるというので、要望の御朱印札を書くと共に引き続き干支色紙描きを続行! すでに百枚は越えたと思いますが、ここまで描くと眼の前に猪の残像が常に有り、まさしく猪と一体の日々が続いています。毎年そうですが、約百枚ぐらい描いた頃に突然、手が自在に動き出し、次第にオリジナルの図柄が描けるようになりますから実に人間の能力には驚かされます。要するに、頭脳の中ではイノシシが駆け巡っているのだと思います。

流石に腱鞘炎(けんしょうえん)的症状も表れ、チョツト一服しなければならない状態にも有ります。されども皆様に喜んで頂ける姿を脳裏に浮かべながらの干支色紙描き日課となっています。時々、縁者様のお宅にお伺いした時など玄関や居間に丁寧に飾られているのを見ると俄然元気が出るものです。近年は何かと世間をお騒がせをしている猪さんだけに、和尚の猪だけは福を呼び込む「意の獅子」で有る事を願っています! 友峰和尚より

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