和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2045話 】
2019年 03月 25日 談
一夜明けて爽やかな朝を迎える事ができました。昨日は沢山の方が「事前発表会」にお越し下さり、改めて感謝致しました。何事にま於いてもリハーサルほど重要な体験は有りません。サンリス市・聖ピエール教会では4月21日午後5時から禅の墨蹟大書が予定されていますが、この大書は、禅の悟りの心境を成り切る、捨て切る、思い切るの動作で表現し、禅の端的を披露したいと思っています。また坐禅指導や法話も予定されており、「禅のこころ」をご来場の皆様に伝えたいと願っています。

ご来寺くださいました皆様に 心より厚く御礼申し上げます

 

本日 京都駅にて

今日は早朝より、妻と職員と京都に向かいました。雑華院老大師に御見舞いを申し上げると共に法務ご報告の為お伺いしたのですが、老大師より温かいお言葉を賜り再び新たな精進を誓いました。帰りには微妙殿にて檀信徒祖霊供養諷経を行じ、引き続き大本山妙心寺大方丈で本尊諷経回向を唱え帰路につきました。車中、琵琶湖の景色を望み、大安禅寺諸堂修理工事の無事遂行を祈りながら、感謝しました。千里の道も一歩からを座右の銘に、今後も努力を続けて参りたいと念じます。頑張りましょう!頑張りましょう! 友峰和尚より

 
友峰和尚のちょっといい話 【 第2044話 】
2019年 03月 24日 談

早朝の大安禅寺 隠寮より

起きてびっくり玉手箱!ならぬ春雪が境内を清めてくれました。今日は午前10時よりの墨蹟大書が予定されていた為、きっと山川草木いや森羅万象ことごとくお祝いの風情を現出くださったと感謝致しました。それにしても一面の雪には驚きました! 境内の何処を切り取っても清々しい光景でした。

南の庭

  禅の墨書並びにオブジェを朝一番に再点検し、更なる吟味を考えていました。人生にも墨蹟にも「これで良し」などという世界は無いと思いますが、禅のこころをお伝えする方法として、一所懸命の魂は伝わったような気がします。「一挙手一投足」とか「一即一切」とか「全身全霊」とか「一球入魂」とか、どの言葉も身に染みる思いがします。  

早朝より 事前発表会の準備 / 野口翠智先生と社中の皆様

地元新聞社、テレビ局からのインタビューを受けました

   

サンリス市「第1回アート・サクレ芸術祭」事前発表会にて

報道関係者への記者会見と、「第1回アート・サクレ芸術祭」開催内容を説明した後、初めに野口翠智先生が社中皆様と生け花を開始し、枯木堂正面の両側に春の到来を感じさせる見事な花の生け込みを披露されました。それに引き続き和尚の墨蹟大書を実行しましたが、今回は円相の中に「魂」という字を大書しました。    

生け花デモンストレーション の ようす

     

一円相

   

  一円相」 渓仙

   

新命副住職による説明とご挨拶

    本日は地元のお檀家様始め本当に多くの方々にお集まり頂き、心から厚く御礼申し上げます。また野口翠智先生始めご社中の皆様には、本日は本当に有り難うございました。友峰和尚より
友峰和尚のちょっといい話 【 第2043話 】
2019年 03月 23日 談

明日の事前発表会に向けて

近年、ニュースの話題の中心となっている外国人観光客の増加ですが、今日は卑山でも午後2時半から坐禅体験ツアーが実施されました。年々増加傾向にあり、特に禅寺での坐禅体験が人気が有るようです。本日のお客様はイギリス、オーストラリア、カナダからの観光客ツアーで、小人数でしたがガイドさんの話ではなかなか人気が有るとの事でした。

文房流晴心会 野口翠智先生

夕方まで新命副住職不在のため和尚が坐禅指導にあたり、流暢な日本語?で説明させて頂きました。目まぐるしく変化する日常の法務遂行ですが、午後からは、フランス・サンリス市「アートサクレ芸術祭」事前発表展示に入り、副住職のサポートを得て無事展示する事が出来ました。

また同時に文房流晴心会・野口翠智先生と社中の方々も生花の準備に来られ、明日は和尚の「墨蹟大書」と「生花デモンストレーション」が午前10時より記者会見の後、披露する事になっています。越前和紙のオブジェもようやく夕刻に完成し、明日発表します。皆様にはお時間ありましたら是非、ご来寺頂ければ幸いです。心からお待ち申し上げております。友峰和尚より

野口先生 と お弟子の 黒川さん 浅野さんとともに

友峰和尚のちょっといい話 【 第2042話 】
2019年 03月 22日 談

重文諸堂修理工事 工事安全祈願祈祷会 / 大安禅寺にて

この4月から重文諸堂修理工事が本格的に始まりますが、その工事を目前にして「工事安全祈願祈祷会」が午後2時より松浦建設株式会社並びに文建協工事関係者ご出席のもと修業されました。工事期間は約12年間という長きに渡る為、各建造物を始め境内の立木に至るまで念入りな御精霊抜魂の諷経が行われました。

 

建造物ならびに境内立木の御精霊抜魂諷経

通常の一般住宅も同じですが、家を新築する際の地鎮祭では、建物の真ん中の土をひと握りほど掘り出して建物の外側に撒くことが肝要です。お釈迦様が言われた「山川草木悉有仏性」の真意はここに有ります。

入念な地鎮と御精霊抜魂の儀式が修業されました

 

松浦建設株式会社並びに文建協工事関係者の方々、卑山責任役員総代の蒔田様とともに

さて、話は変わって越前和紙作家の長田和也氏 <㈱長田製紙所 越前市大滝> が、フランス・サンリス市で開催される「アート・サクレ芸術祭」に使用するオブジェ用の和紙が完成したとのことで遠路持参くださいました。和尚の想い以上の見事な仕上がりでした! これぞ神(紙)様です! 3月24日の午前10時より卑山 枯木堂で事前発表会が開催されますが、是非皆様にも見て頂きたいと思います。

越前和紙作家・長田和也氏が、特製オブジェを届けてくださいました

立体オブジェ  「 ○△□ 」の造形

誠にありがとうございました

テーマは「五智創造」、「五智」とは法界体性智・大円鏡智・平等性智・成所作智・妙観察智のことで、「人間が有るがままに本来具有する所の智慧徳相」のことを指します。オブジェは○、△、□の構成から成り立っています。墨蹟大書も同時に行い、オブジェと融合させたいと思っています。明日はリハーサルをして本番に備えたいとはりきっています。友峰和尚より

イメージを造りながらのリハーサル / 庫裡玄関にて

友峰和尚のちょっといい話 【 第2041話 】
2019年 03月 21日 談

松平照康様並びに松平家事務所の方々、卑山責任役員総代と共に / 愈好亭にて 

春季彼岸会、涅槃会、御像祭の3つの法要が午前10時半より多くの檀信徒のご列席のもと厳修されました。御像祭には東京より越前松平家・松平照康様が御参詣になり、厳粛な雰囲気の中、御焼香賜りました。卑山の年中行事でも極めて重要な行事で、本師南無釈迦牟尼仏、開基 松平光通公、そして檀信徒各家各霊合わせてのご供養となっています。

法要前のひととき、ご挨拶と歓談をさせていただきました

春季彼岸会 涅槃会ならびに御像祭 法要のようす

ご真前にて焼香される檀信徒はじめ参拝者の皆様

涅槃団子まき

また午後2時からは、先代住職寺庭で亡き母、法名「微妙院一糸文慧禅姉」七回忌の法要が親戚一同出席のもと営まれました。お彼岸の本日は終日供養日となりましたが、穏やかで暖かい気候の一日でした。以前はどの行事も単立で修業されていましたが、近年、昔とは異なり御檀家様の所用も何かと多くなって来ている為、3月の御彼岸会に合わせての行事となっています。

先代住職寺庭 亡母七回忌法要

寺離れの進む今日に有って、祖霊供養の大切さをしみじみ思う毎日です。一人でも多くの方がお寺に集まり、説法を聞く機会を増やしていきたいと思っています。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第2040話 】
2019年 03月 20日 談

昨日からの 花団子づくりのようす / 大安禅寺 庫裡にて

大安禅寺春季彼岸会、涅槃会、御像祭の三つの行事を明日に控えその準備に余念が有りませんが、早朝より花団子切りがお手伝い方々の手で行われました。この花団子の意味は、仏法を表す色「青・黄・赤・白・黒」の五色を用いて作り、お供え後は御釈迦様の恩徳を頂く為に檀信徒皆様にお配りします。和尚の幼少の頃は、行事が終了すると多くの子供達が花団子撒きに集まったものでした。

お団子の米は三月上旬から村々を回り托鉢をして得た浄米を使っています。思えば和尚が父と共に托鉢に出たのは高校生のころからで、当然の事乍ら素足に草鞋(わらじ)でした。現在は副住職が総代様を御共に托鉢に出ており、今尚伝統的に続けられている事に感謝しています。明日は同時に御像祭も修行され、報恩菩提の感謝の真を捧ぐ一日となります。

 

 

「感謝」という言葉が風化しつつあるように思われる現代社会、何より両親の恩、先祖の恩、友人の恩、社会の恩、国家の恩、自然の恩・・・・恩と限りなく感謝の念を忘れては心の平安など得るべくも有りません。法要修行とは今ある自分に感謝し、お蔭さまの心を示す「まごころ」の日であると思います。どうかお時間お繰り合わせのうえ、ご家族お揃いでお参りくださいますよう御来寺をお待ちしております。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第2039話 】
2019年 03月 19日 談

先日厳修された寳勝寺春季彼岸会法要の追善の一句は、”一樹春風両般有り 南枝は暖に向かい北枝は寒”という禅語を引用したもので、江戸時代の名僧・白隠慧鶴禅師の「槐安国語(かいあんこくご)」の中に出てくる言葉です。

 

沙羅双樹 / 寳勝寺境内

春の暖かい風を受けた南の枝はすくすくと伸び、北枝はゆっくりと北に向かって枝を伸ばし、立場は違えども同じ春風を受けてそれぞれの本分を全うしていく、という意味です。さらに深めれば、北枝の支えがあってこそ南枝が成長し結果的には立派な枝ぶりと成るという意味でも有ります。

 

おかめ桜 / 寳勝寺境内

春季彼岸会法要を無事に終え斎座(さいざ)所謂昼食を頂き始めたころ、職員から「トイレが詰まって水が流れない」との報告を受け早速ラバーカップを携えてトイレ詰まりを解消する為、お食事中の檀信徒皆様の横をすり抜けて行きましたが、その和尚の姿は南枝とも北枝とも? つい10分ほど前までの法要導師の姿が一変してトイレ修理屋さんに様変わり。これぞ追善供養一句の真髄か? 実に面白く滑稽な風景です。

 

「禅」という字は「単を示す」の意、自由自在に自分を活かし使いこなす事を指します。じっとしていては何も解決できません。悟りの本体である春風を受け、皆それぞれに立場が異なる中でのアクションが全体を形成していきます。今やらねばいつ出来る!俺がやらねば誰がやる! 悟りの風は平等に吹いていることを自覚する毎日です。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第2038話 】
2019年 03月 18日 談

本日朝、北條総代様が御来寺下さいました

寳勝寺の春季彼岸会を無事修行し、爽やかに晴れ渡った朝を迎えました。寒暖を繰り返す昨今の気候ですが、今朝などは玄関前の大壺に氷が張っていました。朝一番に北條総代が来寺され、昨日に引き続きゆっくりと歓談できました。話題は金沢薬王寺・九萬坊大権現(くまんぼうだいごんねん)にお参りした時の事で、興味深く拝聴しました。因みに九萬坊は通称・天狗寺として有名です。金沢を訪れた時には必ずお参りされるそうで、楽しそうにお話しくださるのが印象的でした。

 

昨日の 寳勝寺春季彼岸会にて

この3月21日には大安禅寺で法要が営まれますが、こちらは彼岸会・涅槃会・御像祭と三つの行事を同じ日に厳修するためその準備に入っているようで、涅槃会には花団子をお飾りするため今日は団子捏ねが行われました。

 

本日より大安禅寺で始まった 涅槃団子づくり

この花団子作りも昔ながらの方法で作られており、現在では新命副住職が担当しています。御像祭は、大安禅寺開基・松平光通公のお祀りで延宝2年(1674)3月24日が御命日です。一年を通して多くの行事が遂行されていきますが、どの行事に於いても報恩菩提、愛山護法の一念を以って厳修され、涅槃会はお釈迦様の遺徳を偲ぶ仏教徒にとって最も大切な法要です。皆様もどうかご家族お揃いで御参詣賜りますようお待ち申し上げております。南無観世音菩薩 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2037話 】
2019年 03月 17日 談

平成31年度 寳勝寺春季彼岸会法要

晴れたり曇ったりのぐずついた天気模様の中、午前10時半より寳勝寺春季彼岸会法要が厳修されました。本日は檀信徒始め「ふれあいパーク霊苑」管理会社㈱ココ・プランニング関係者の方々を含め約30名が列席され、無事に修業する事が出来ました。

 

法要中のようす

御出頭くださいました 臨済宗妙心寺派 華蔵寺御住職 (福井市)

行事の行われる日はいつも午前5時には起床し準備に入りますが、とても気分の良いものです。午前7時半に北條総代様ご夫妻が栃木県より来寺され歓談しましたが、法要後も檀信徒皆様と応接間にて懇親し、ゆっくり寛いで頂くことが出来ました。

 

檀信徒様 の ご焼香のようす

「段取り八分の仕事二分」という言葉が有りますが、この「八分」が法要の余裕を持たせてくれます。流石に和尚も古希を過ぎて体力は落ちてきましたが気力は十分です。檀信徒の皆様にはまだまだ不十分な対応ですが、一年一年工夫を重ねながら、より荘厳な法要を厳修したいと願っています。

 

㈱ココ・プランニング 中本大資社長より 檀信徒様へのご挨拶

7月には盂蘭盆会施餓鬼法要が7月7日に予定されており、今から準備に入りたいと思っています。本日は遠くは関東地区より御参詣下さり、本当に有り難うございました。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2036話 】
2019年 03月 16日 談

明日、午前10時半より寳勝寺春季彼岸会法要が厳修されます。午前中はその準備のため、お飾りの仏花やお供物の買い出しに出掛けました。お花屋さんでは色とりどりの幾種類もの花が陳列されており、一気に春と夏がやって来たような華やかな雰囲気で暫らく観賞したものです。お花や供物が仏壇に飾られると厳粛な気持ちになりました。

津田様御夫妻 が 御来寺くださいました

お檀家様も明日の法要を前に墓参に来られ、お寺にも寄って下さいました。8年前に本山より辞令を受け寳勝寺兼務住職に就任した時の事を思い出します。現在では皆様との親交も深くなり、年中行事の時などは御参詣を楽しみしながら待っています。

西方寺様の奥様、ご息女のひかるさんとともに

春季彼岸会を復興して6年目になり、参詣される方も定着してきました。卑山では年中行事として盂蘭盆会と春の彼岸会を厳修していますが、関東地区から参詣される方も多くおられるため、いつの日かお檀家様各家の祖霊諷経にお伺いしたいと願っているところです。友峰和尚より

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