和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2493話 】
2020年 06月 14日 談

「掬水月在手」

「水を掬すれば 月 手に在り(みずをきくすればつきてにあり)」「花を弄すれば 香 衣に満つ(はなをろうすればかおりころもにみつ)」 中国唐時代の詩人・于良史(うりょうし)の作で「春山夜月」の一句ですが、本来は春の夜を詠った詩ですが一年を通して茶室の床の間でよく見かけられる名句です。

「弄花香満衣」

梅雨入りした北陸地方、本日も時折強く降る一日となりましたが、小雨模様の花菖蒲園はまた格別な風情が有ります。単に風流という事だけでなく、何気ない普段の景色の中に心を諭される事象が沢山あります。

「惜しい欲しい可愛い憎い」の感情の世界に有りながら、自然の営みとひとつになる時その全てを放下する事が出来ます。現在、卑山諸堂修復保存工事が進められており、ご寄進御浄財の御礼の品として墨蹟を表具しています。出来上がる度にその意味を感じると共に感謝の気持ちを込めています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2492話 】
2020年 06月 13日 談

ほたるぶくろ が 咲き始めました / 宝勝寺境内にて

天気予報では大雨になるとのことでしたが、幸い午後からは晴れ間の見える穏やかな一日となりました。寺カフェを再開して1週間が過ぎましたが人通りもいまだ少なく、金沢市を訪れる観光客も激減して実に寂しい状態が続いているように見受けられます。当然の事ながらまだまだ感染防止の為に気を許すことは出来ず、来寺される皆様の口からも一様に経済活動復活への不安が伝わってきます。

福井窯業㈱ の 近藤様とともに

先日種を撒いた「日中友好の朝顔」の新芽が勢いよく出てきました! 新芽を見つめていると大輪を広げて咲いた深紅の朝顔の姿が浮かんできます。多くの方々に御縁を得て種苗をお分けしましたが、どうか朝顔を介して日中友好の大きな輪が広がることを願うものです。

さて本日も霊苑でのご供養に臨みました。こちらも霊前供養を通して次第に寳勝寺との御法縁が広がりを見せていくようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2491話 】
2020年 06月 12日 談

梅雨空に咲く花菖蒲や紫陽花の花は一層美しく感じるものです。朝方より参詣者の方が写真撮影をされていましたが、昨日から降り続いた雨が菖蒲園全体を満たし、水面(みなも)に映る紫色の花弁(はなびら)が心を癒してくれます。

モリアオガエルが木の枝に卵を産み付け、しきりに鳴く声がまた可愛らしく、三光鳥の鳴く声と相まって園内がにぎにぎしさを増していました。

表具師の 斉藤さんです

先日、表具師の斎藤公一さんが完成した掛け軸を届けてくれましたが、本日はさっそく箱書きをし、床の間に掛けジッと眺めつつ卑山の秋の風景を思い浮かべていました。

「紅葉舞秋風」 大安渓仙 書

「紅葉秋風に舞う」という茶掛の禅語で、今の季節は夏ながらこころはくるくると秋風に舞い散る紅葉の葉の中にいました。

掛軸の桐箱に 箱書きをしました

今年に入り生活が一変した新型コロナウイルス感染拡大でしたが、自然の営みには全く無関係の如くに「形見とて 何を残さん 春は花 夏ホトトギス 秋はもみじ葉」と、良寛和尚の辞世の歌が聞こえてくるような気がしました。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2490話 】
2020年 06月 11日 談

本日は北陸地方に梅雨入り宣言が出され、朝から時折強い雨が降る中、花菖蒲園を訪れる参詣者の方が来ていました。昨日とは一変して蒸し暑いどんよりとしたお天気となっています。

花菖蒲や薔薇にとっては久しぶりの恵みの雨となったようで、特に紫陽花はいっせいに大輪の色とりどりの花を咲かせ始めました。今年は中止となりましたが、来年は「華の宴まつり」と題して5月下旬より6月中旬まで開催する予定をしています。

コロナウイルス禍の中、今後は「新しい生活様式」を工夫するとのことで特に感染予防の為の飛沫防止には十分な配慮を必要としていますが、今般、日頃よりご厚誼頂いている酒井化学工業株式会社(福井県鯖江市)・酒井清章社長から自社製品のデスクパーティションを寄贈頂き、本当に有り難く感謝申し上げます。早速に写経や写仏の会で使用させて頂きたく思います。

寺院における今後の布教活動にも感染予防の為のあらゆる対策が求められているだけに、更に工夫しながら前進していきたいと願うものです。さて梅雨入りの中での花菖蒲の花はまた格別な美しさが有ります。是非ご来寺頂きゆっくりご鑑賞下さい。友峰和尚より

花宿に 顔出す蛙 梅雨に入る  渓仙

友峰和尚のちょっといい話 【 第2489話 】
2020年 06月 10日 談

㈱ココ・プランニング 中本会長とともに / 花しょうぶ園にて

午前中に30℃を越える真夏日となりましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか? 本日の地元新聞の第一面に花菖蒲園満開の写真が掲載され、次々に参詣者の方が来られ、久しぶりに園内にも活気が戻って来ました。

地元 福井新聞の記事

デザイナーの 宮崎邦英氏です

長い長い外出自粛生活から解放された束の間の時間を楽しむかの様に満開となった花しょうぶの写真を撮っていました。

午前中には東京より㈱ココ・プランニングの中本隆久会長ならびにデザイナーの宮崎氏、川面専務、スタッフの清野さんが来寺され、副住職とともに卑山永代墓建立の打ち合わせ会議が行われました。

会議後は新命副住職の案内で現場視察をしましたが、副住職の今後の大きな事業計画ともなるため念入りな打ち合わせとなったようです。

文房流晴心会野口支部 の 辻川さんと徳増さんが 来寺くださいました

斉藤表装店 斉藤公一氏です

コロナウイルス感染予防にはまだまだ十分に気を付けなければならない状況だけに、いつもより気を使いながらの法務遂行となっています。明日からはお天気を見ながら園内整備に入りたいと楽しみにしています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2488話 】
2020年 06月 09日 談

大安禅寺 山門

会議のため自坊に戻りましたが、大安禅寺山門が現在解体工事の準備に入っており足場が組まれていました。和尚が住職になってからも修理工事を施していますが、今回は全面解体修復保存工事ということで一度全て解体されます。

今日は火曜日でお寺は休寺日となっており、駐車場には人影も無くひっそりとしていました。例年なれば「花しょうぶ祭」真っ最中で多くの参詣者で賑わいを見せる時期、本当に寂しい限りです。花菖蒲園内も昨年、イノシシが柵を破って侵入し苗をことごとく掘り起こしたため、大きな被害を受けました。懸命の復旧作業の結果なんとか元の姿に戻したものの、残念ながら花も少なく来年を期待したいと思います。

連作を嫌う花しょうぶだけに、今年は全面的な植え替え作業を考えています。「朝打三千 暮打八百」の師匠の激励の言葉を思い起こし、精進一路、更なる努力続けましょう!なにくそ!負けてたまるか!! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2487話 】
2020年 06月 08日 談

「日中友好の朝顔」 を 植えました

全国的に気温が上がり、地域によっては真夏日となった所もあるようで、金沢市内も27℃とかなり暑い一日でした。連日大変良いお天気が続いていましたが、明後日あたりからは梅雨前線の影響で雨模様に変わるとの予報。その天気予報を受けて、本日は毎年恒例の「日中友好の朝顔」の種を、職員と共にプランターに植えました。

ひと粒ずつ 向きを整えて丁寧に植えました

毎年見事な大輪の赤紫色の花を咲かせる朝顔ですが、平成24年に広島県福山市在住の中川美術館館長・中川健造氏より種を分けて頂いてから、早や8年になります。今年も立派な花を咲かせようと昨年同様に予め苗床を準備し、元気な種を一昨晩より発芽させ本日無事に植えることが出来ました。7月中旬にはおめもじできる事と楽しみにしています。

大きく膨らみ 皮を割り始めた種

日中友好の朝顔 開花の様子 (2019年8月)

寳勝寺の境内には紫陽花を始め多くの草花が咲き誇っていますが、皆様も是非ご来寺下さり季節の草花を心ゆくまで愛でて頂ければ幸いです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2486話 】
2020年 06月 07日 談

寺カフェ再開2日目の日曜日でしたが、寺町界隈は人影も無くひっそりとして静かな佇まいの中に有ります。金沢市内の有名観光地も同じく、県内外からの観光客は昨年とは比較にならない程少なく寂しい状況が続いているようです。

本来ならば恒例の「金沢百万石まつり」が開催され多くの観光客で賑わいを見せるこの時期に有って、各ホテルも未だ閉じたままのところも多く見受けられます。寳勝寺の近くには通称「忍者寺」 妙立寺様が有り、近年の「忍者ブーム」で特に外国人観光客が大勢訪れていましたが、ニュースでも報道されている通り日本を訪れる外国人観光客が激減した為、ほかの観光地と同じくその姿を見ることも少なくなっています。

京かのこ が 咲き始めました

昨日に修業された ふれあいパーク霊苑でのご法要

妙立寺様のご縁で寳勝寺にも海外から多くの観光客が来られ、カフェを楽しんでいた昨年の姿が今では遠い昔のように思います。さてさて坊主はお経!です。しっかり霊前供養に集中し、読経三昧と参りましょう!南無観世音菩薩 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2485話 】
2020年 06月 06日 談

御真前に 寺カフェ再開お祝いの花束 芍薬をお供えしました

今日の午前10時より3ヶ月ぶりに寺カフェを再開いたしました。午前中には3名の地元の方が来られ、午後からは名古屋より来寺下さった正木克佳様ご夫妻と御子息の里幸(のりゆき)氏を始め、ふれあいパーク霊苑参詣者の方や観光客の方も来られ久しぶりの賑わいを見せた一日となりました。

窓を開け放ち 自然の風通し

隣接する 御寺院 承証寺御住職とともに

境内の 沙羅双樹が 咲き始めました

正木様ご家族とともに

正木様ご家族は和尚の親戚でも有り、この度、里幸さん御夫妻に第一子が誕生されその報告と御挨拶を兼ね来寺されました。

本日は御来寺賜り 誠にありがとうございました

一昨日からカフェ再開準備のため尽力して来ただけに、無事に開業できた事を嬉しく感じています。今年の和尚の法話テーマが「無事」ですが、何よりも無事であることの有り難さを感謝した記念すべき一日となったようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2484話 】
2020年 06月 05日 談

寳勝寺境内にて 新しいトクサが生長

明日から約3ヶ月ぶりに寳勝寺カフェを再開するにあたりその準備に入りました。机や椅子はソーシャルディスタンスを守って席数を減らし、飛沫防止の為に衝立を各所に設え、また玄関やトイレの各入り口にはアルコール消毒液を置き、感染防止に対応しています。午前中には玄関や応接間、客間の窓ガラス拭きをしましたが、昨日も客間や本堂の大掃除と整理整頓をしたおかげですっかり綺麗になりました。

応接間のガラスふき

喫茶室の大掃除

玄関の扉を掃除しました

現在、石川県内にはコロナウイルス感染者が発生しておらず安堵していますが、今後は県外からの観光客が増える事も予想してオープンカフェも境内に設えました。コロナウイルス禍での久しぶりの開業となりますが、夏場という事も有り窓を開放して風通しを良くしながら開始したいと思います。

松虫草 と ラベンダー / 山門前にて

これまでの長きにわたり不要不急の外出を自粛してきましたが、明日からは感染予防に気を付けながら通常生活に戻していきたいと願っています。まもなくお盆の季節を迎えます。墓参の皆様にも是非カフェご利用頂き、故人の御霊を偲んで頂ければと願っています。友峰和尚より

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