和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2556話 】
2020年 08月 16日 談

藤田通麿様から 開花のお便りが届きました

「日中友好の朝顔」の開花便りが次々届いています。種を皆様にお分けして八年が経ちましたが、八の字は末広がりの縁起の良い数字とされ朝顔の花もラッパ型の末広がりですから、日本全国で満開になることを願うものです。

旧盆も今日までですが、依然墓参の方が続いています。午後からも墓前供養を営みましたが、ウイルス拡散の影響も有ってか例年より墓参の方も少ないように思います。

ふれあいパーク霊苑にて お盆の墓前諷経を修業しました

七月、八月はお盆月の為、全国の各寺院に於いては一年で最も忙しい月で有るはずだったのですが、ニュースでも報道されているようにコロナウイルス禍に有って収束の目途も立たない現状に於いて、お盆祖霊供養の行事を全て取り止めとした寺院も多く見受けられ誠に残念な事でした。

涼しげな 霊苑参道の手水鉢

昨日は盂蘭盆大施餓鬼会を多くの檀信徒ご出席のもと無事に修業出来た事に安堵いたしました。行事を実行するにも中止するにも、今は大変な決断を要しますが、檀信徒皆様の深甚なる祖霊への思いとご理解ご協力のお蔭で無事円成出来た事に感謝した一日となりました。友峰和尚より

夕刻 霊苑管理事務所スタッフの皆さんと茶礼をしました

友峰和尚のちょっといい話 【 第2555話 】
2020年 08月 15日 談

令和2年度 大安禅寺盂蘭盆大施餓鬼会

午前10時半より「盂蘭盆大施餓鬼会」が厳修されました。法要前に藤田・蒔田両責任役員総代様の旧盆御挨拶を受けた後、愈好亭で茶礼をしましたが、コロナウイルス禍のなか無事に檀信徒棚経をすべて円成出来たことを報告しました。

右から 責任役員総代の藤田様と蒔田様です 

卑山御詠歌婦人部による 花園流御詠歌奉納

この5日間、福井県内ではコロナウイルス感染者がゼロということで本当に有難く思ったものです。全国的に次々にお盆の行事が中止される中での卑山盂蘭盆会修業でしたから、ウイルス感染が拡大した時は中止も視野に入れていました。

参詣者皆様の ご焼香

三密を防いだ上で、ソーシャルディスタンスをしっかり守っての開催となりましたが、この度の行事遂行に当たり総代様には何かとご協力を頂き心から感謝申し上げます。また檀信徒皆様にはご理解を頂き、多くの方に参詣を頂き厚く御礼申し上げます。

さて、全ての寺院の盂蘭盆会を終え、明日からは秋季彼岸会の準備に入りたいと思います。父母の恩と祖先の恩に深く感謝しながら再び前進して参りたいと強く念じています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2554話 】
2020年 08月 14日 談

金井学園理事長・金井兼氏とご家族皆様 とともに

明日午前10時からの「大安禅寺盂蘭盆大施餓鬼会」修業を控え本日は大掃除と最後の設えに入りましたが、午前中には金井学園理事長・金井兼氏とご家族皆様がお盆のお参りとご挨拶に来寺され、松雲の間で久しく歓談しました。

御子息は長期間の海外留学生活を終え帰国され、この度めでたく御結婚されたとのご報告を受け心よりお慶びお祝い申し上げました。立派に成長され一層凛々しくなられた姿には大変うれしく思いました。

さて、一にも二にも掃除が大切ですが、36℃を超える気温には流石に閉口気味で、熱中症を気にかけながらのハードな作業となりました。幸いに職員と孫も加勢してくれたお陰でどうやら無事、室内掃除を完了することが出来たようです。

孫が 大掃除を手伝ってくれました

職員も頑張りました

酒井清章様とともに

午後からは、坐禅会会員で酒井化学工業㈱社長の酒井清章氏が旧盆のお参りと暑中のお見舞いに来寺下さり、副住職を交えてゆっくり歓談する事が出来ました。夕刻には孫たちが祖父母のお墓に副住職とお参りしてくれ嬉しく思ったものです。また和尚は初めてラインで送られてきた祖父母のお墓に合掌し、リモート参拝を体験した記念の一日となりました。友峰和尚より

孫たちのお墓参り

友峰和尚のちょっといい話 【 第2553話 】
2020年 08月 13日 談

兵庫県西宮市 海清寺専門道場入門

ふれあいパーク霊苑には墓参の方が次々と訪れ旧盆を迎える風情となっています。墓石には色々なメッセージが刻まれており故人の恩徳を知ることが出来ますが、73歳にもなると自分のこれまで歩んできた人生を振り返り、今後の生き方をしみじみ考えるものです。

托鉢 / 海清寺専門道場にて

残された時間を充実させながら生きるために何を成すべか!との自分への問い掛けで、その答えを見い出すには修行時代に戻る事が一番です。修行時代の写真を整理しながらじっと見ていると、当時の新鮮な感覚が蘇って来ます。

托鉢の途中での しばしの休憩

修行仲間とともに

修行の第一義は「自分とは一体何者なのか」を見極める所に有り、修行時代の心境を思い起こすことは、心の原点に戻るひとつの手段でも有るようです。さて、当時はまだモノクロのフイルムが使われていた事も今では懐かしく感じます。写真は「真」を写すと言いますが、誠に初々しい修行時代の自分の姿の中に今後の人生の方向性が示されているものと自覚するものです。友峰和尚より

托鉢中の眼差し

友峰和尚のちょっといい話 【 第2552話 】
2020年 08月 12日 談

高校時代、美術部に所属 越前海岸へ写生に行く

寺町の人気観光地、妙立寺<通称「忍者寺」>がコロナウイルス感染拡大防止のため今日から拝観中止となり、再び観光客の姿も無く静かな佇まいとなっています。例年なら旧盆の里帰りシーズンとも重なって多くの観光客で賑わいを見せていたのですが、今年は全く別世界の様相です。

花園大学時代、先輩方とともに

花園大学時代、少林寺拳法部

宝勝寺カフェは旧盆中「ふれあいパーク霊苑」墓参に来られる方の為に開業しています。これまで人生の過去を振り返る時間も無いほど多忙な日々を過ごしてきましたが、2月に新型コロナウイルスが発生して以来、まるで時間が止まってしまったかのように寺内での自粛生活が続いているため、余暇を利用して昔々の写真アルバムを整理しています。

花園大学時代、児童教化研究部に所属

決して終活に入ったわけでは有りませんが、幼少より学生時代また青年期の若き日の出来事を思い出しながらの作業となっています。嗚呼!人生とは感動の旅なのかも知れません!その時代の一瞬一瞬が鮮明に蘇ってくる素晴らしい時間を過ごす毎日です。友峰和尚より

花園大学時代、友人と奈良県へ

友峰和尚のちょっといい話 【 第2551話 】
2020年 08月 11日 談

台風の前の夏空 / ふれあいパーク霊苑にて

群馬県伊勢崎市では日中気温が40.1℃まで上がり全国的に猛暑日となった本日、金沢市内も38℃と熱中症になりかねない一日でした。寺カフェはお休みでしたが、寳勝寺のコンピューターシステムを新調する為、福井より「㈱まどろみ」の増田氏に来て頂きパソコンの調整をしてもらいました。大本山妙心寺宗務本所での会議も最近ではリモートとなり、本日はアイフォンを始めすべてのパソコンにZOOMをインストールし、今後のオンライン会議に備えました。

IT会社 ㈱まどろみ の 増田氏とともに

大安禅寺がコンピューターを導入したのは今から約40年前で、最初に導入した機種はキャノンのパソコンでした。寺院会計始め檀信徒名簿や年忌繰り出し表など管理整理し大活躍したものです。和尚のノートパソコンはブログ用として約10年間使ってきただけに、キーボードの文字が消え、ボタンが取れてしまうほどでした。情報化の進む現代社会にとって必要不可欠となっているコンピューターですが、和尚もギリギリのところで遅れを取らぬように頑張っているところです。

さて、まもなく卑山盂蘭盆会が修行されます。今年はコロナウイルス感染防止のため里帰りも自粛ムードとなっていますが、リモートでの里帰りやお墓参りが話題になっています。もはや避けては通れないバーチャル時代に突入しているようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2550話 】
2020年 08月 10日 談

住職とお檀家様との御縁は御家夫々に異なりますが、新しくお檀家となられた場合はまた違った御法縁が結ばれていきます。本日午前中に故・山田昭二様葬送の儀が執り行われ導師を勤めましたが、故人との御縁は実に先代住職実道和尚から新命副住職まで3代に渡ってお参りさせて頂いております。

今から約50年前に大安禅寺の新しいお檀家と成り、以後今日まで年中行事には必ず出席され、また年頭回礼、お盆棚経を欠かさず励行され特に諷経の際には祖霊供養に合わせ大東亜戦争戦没者英霊についてもご供養を続けて来られました。

お盆棚経に於いては、今では見ることも少なくなった施餓鬼棚を仏壇とは別に設え、実に丁寧なご供養を続けて来られました。行年92歳でしたが、その人生哲学には和尚も深く共感したものでした。食事療法での献立や 健康法についても色々学ばせて頂きました。お二人のお子様の献身的看護もあって92年の人生を全うされた故人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2549話 】
2020年 08月 09日 談

お盆の棚経廻り 地元田ノ谷町にて

ツクツク法師に蜩(ひぐらし)にミンミン蝉にアブラ蝉と、夏の主役でもある蝉たちが朝からしきりに鳴いています。さすがに大安禅寺は山中の古寺ゆえ蝉の鳴き声も半端なく、四方の山々に響き渡っています。夏本番!を否応なく感じさせる蝉時雨こそ故郷のこの時期の風情でも有ります。

昨日に引き続き地元町内お檀家様のお盆棚経に出掛けましたが、日頃のご無沙汰を謝しながら霊前供養に臨みました。このところ金沢での法務活動が主流になって来ているだけに、お檀家の皆様と会話することも実に久しく家族の消息を訪ねながらの棚経廻りとなりました。

やはり伝統的年中行事には大きな意味合いが有り、今年も無事にお檀家廻りを修業出来た事を大変嬉しく思いました。また3名の総代様には2日間に渡って同行して頂き心から感謝申し上げますと同時に大変おつかれ様でした。

読経後の ご家族との団欒のひととき

8月15日の卑山盂蘭盆大施餓鬼会にも多くの檀信徒皆様が出席くださるとの事で安堵いたしました。困難な社会情勢に有りますが、父母の恩・祖先の恩に感謝し無事に法要を円成させたいと念じています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2548話 】
2020年 08月 08日 談

地元・田ノ谷町のお盆棚経

コロナウイルス感染拡大の影響で、全国の多くの寺院ではお盆の行事を中止する状況が続いていますが、福井県内は今のところ感染者数も少なく落ち着いた状態に有るため今年の「大安禅寺盂蘭盆施餓鬼会法要」は今のところ修業する予定となっています。

和尚作の 「朱達磨図」 衝立 / お檀家様のお家にて 

本日は午前7時より、副住職と一緒に地元・田ノ谷町下区のお檀家様の棚経に廻りました。総代様をお供に皆様の家々を訪ねましたが、久しぶりにお会いするご家族だけに懐かしさもあってついつい三密になりかねず、感染防止に注意を払いながらのお参りとなりました。

「 妙心 」 大安友峰 書

「 心 吾唯知足 」 大安友峰 書

勿論和尚はフェイスシールドを着用しての読経でしたが、特にマスクをしての読経には息も上がり、流石に酸素不足を感じる程でした。例年よりも時間を短縮して、お茶も飲まずに廻る予定でしたが、どのお檀家様も丁寧なおもてなしをして頂き感謝!感謝!

ご家族皆様で お参りされました

明日も今日に引き続き棚経が修業される予定です。和尚にとって約60年間、一度も中止することなく続けて来たお盆の棚経ですが、今年も無事に円成出来ることを願っています。朝打三千暮打八百の禅語が有りますが、老骨に鞭打って更に頑張って参りましょう!友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2547話 】
2020年 08月 07日 談

いつの間にか萩が和尚の背丈を越えて見事な花を付けていました。月日の過ぎ行くのは実に早いもので、つい先日までは小さな株だった萩も今年の長雨が幸いしたのか例年よりずいぶん成長して大きな株となっていました。

大きく成長した 萩 / 大安禅寺庫裡前庭にて

自坊に戻る途中、大雨に見舞われ前方が見えなくなるほどの土砂降りでしたが、福井市内に入る頃には雨も止みホッとしたものでした。今年の梅雨は実に長く8月になりようやく晴れ間が見え暑さが戻ったものの、やはり気候は不安定で突然暗雲が立ち込め集中的な大雨が降ることも日常茶飯事となりつつあります。

藤田通麿総代様が来寺くださいました

旧盆の御檀家お参りのため久しぶりに自坊に戻りましたが、庫裡の前庭には秋の訪れを伝えるかのように見事な萩の花が和尚を迎えてくれました。なぜか嬉しそうな気配さえ感じたものですが、季節の花を見るのは実に心が和むものです。

「 関(かん) 」 のマスクを贈呈致しました

山深い大安禅寺の佇まいは蝉しぐれの中に悠久の歴史を感じさせてくれます。コロナウイルス禍に有る事をしばし忘れ、「忘我」の心境を味わう事が出来た故郷の夏のひと時でした。友峰和尚より

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