和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2597話 】
2020年 09月 26日 談

法要開始を告げる鐘 / 金沢市野町・少林寺にて

日本相撲協会主催九月場所で新入幕の前頭14枚目「翔猿(とびさる)」が目覚ましい活躍を見せています。コロナウイルス禍の中で横綱不在の盛り上がりの欠ける大相撲ですが、翔猿の登場で俄然「新入幕優勝」か?という大番狂わせを期待させる展開となっているようです。それにしても「翔猿」という四股名も実に面白く、逆に読むと「さるとび」ですからまるで「猿飛佐助」を彷彿とさせ、事実、土俵上でも右に左にまるで忍者のような戦いぶりを見せており大いに今後の活躍を期待しています。

少林寺本尊 釈迦如来坐像

お檀家様の 年忌法要が修業されました

さて、午前中には野町・少林寺に於いてお檀家様の年忌法要を修業しましたが、故人とは生前深く親交していただけに懐かしく偲ばれました。

近年、お寺の本堂を使用してのご法事が増えてきましたが、住職としては望むところで「荘厳の浄土」とも言われるように、歴史ある立派な本堂を大いに活用して頂きたいと思います。

秋涼の中、法要後には墓前供養を致しました

終了後 ご親族の皆様との懇親のひととき

午後からは雨模様の天気となり、境内はいっそう秋が深まっていくような風情で何処となく感傷的にもなるものです。「雨滴声(うてきせい)」なる禅語がありますが、雨だれの音が心地よく聞こえるのは年忌法要を無事に終えた安堵感なのかも知れません。

皆様とともに / 本日は誠におつかれさまでございました

まもなく10月、健康の秋を迎えますが、法要の際には近くの学校から「運動会」での応援をする賑やかな声が木霊していました。友峰和尚より

少林寺先代住職 河野秀一氏とともに

友峰和尚のちょっといい話 【 第2596話 】
2020年 09月 25日 談

朝夕随分涼しくなりましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか? 寝起きの時など今がコロナウイルス禍にあることを忘れてしまいそうです。テレビやスマホがなければウイルスなど知る由もないほど静かで穏やかな朝を迎えます。ひとたびスイッチを入れた途端に現実に戻され、まだまだ油断は出来ない状況に緊張感を覚えます。時々マスクの着用を忘れて外出しそうになり、慌てて取りに戻るのが日課となっています。

北陸朝日放送㈱顧問の古田様が来寺下さいました

㈱JTBの福井様 と 北陸朝日放送㈱東京支社の畑中様とともに

明日は少林寺にてお檀家様の年忌法要が営まれる予定になっており、その準備に行きましたが、これまでの暑さから解放され堂内はひんやりとして静寂な佇まいの中にありました。お寺の空間は本当に別世界でもっともっと多くの方々に利用して頂きたいと思うもので、そろそろ少林寺を会場に坐禅会を再開したいと願っています。

今年も残すところあと約3か月あまり、「健康の秋!スポーツの秋!」健康管理を徹底しながら身体作りにも力を入れていきたいと日々のトレーニングにも精を出している今日この頃です。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2595話 】
2020年 09月 24日 談

大安禅寺庫裡前庭 の 彼岸花

見事な彼岸花が一輪、大安禅寺の庫裡前庭に咲いていました。彼岸花も色々な種類があり一般的には紅色を想像しますが、白の彼岸花も美しいものです。ちょうど秋分のお彼岸頃に田んぼの畔一面に咲くところから「彼岸花」と言われていますが、別名「曼殊沙華(まんじゅしゃげ)」とも言います。子供の頃には彼岸花を折って首飾りにして遊んだ記憶が蘇ってきます。

金沢市野町 少林寺にて

本日は金沢への移動日となり、さっそく午後より野町・少林寺の水道漏水点検のため高倉氏並びに㈱豊蔵組・江川部長、香林課長と共に現場視察をし、水道管の修復工事をお願いしました。

寳勝寺にて 少林寺水道管修復の打ち合わせ

金沢兼務各寺院もかなり老朽化が進んでいる為、色々な個所が痛んで早急のメンテナンスが求められています。ちなみに「漏水」は「老衰」でもあり、水道管もかなり年期の入った古いものが使用されており今後は徹底した水道配管の工事が急がれます。水が来ないほど不自由な生活はありませんね。本日は高倉様、江川様、香林様には御多忙の中、馳せ参じて頂きましたこと本当に有難う御座いました。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2594話 】
2020年 09月 23日 談

彼岸明けの大安禅寺は実に穏やかな朝を迎える事が出来ました。修復保存工事の進む本堂では、朝早くより境内一帯に機械の騒音が響き渡っていました。

土手刈りの作業中 / 大安禅寺花しょうぶ園にて

自坊に戻ればやらねばならない外作務が山程あり、限られた時間での作業に優先順を付けて取り掛かったものの、急激な重労働に身体も悲鳴を上げてしまいます。これまで外回りの整備は檀信徒の世話方さんにお願いしていましたが、高齢化と共にリタイアを余儀なくされ、現在は副住職頼りとなっています。

秋の外仕事は主に土手の刈込や境内掃除ですが、かなりの力を要する仕事だけに大変です。来年はコロナウイルス感染も収束して6月恒例の「花しょうぶ祭」を開催したいと念じて止みません。4連休は全国の観光地が家族連れで大変な賑わいを見せたとか、やはり人々にとって家族旅行ほど楽しいものは有りませんね。自粛生活が半年も続いたのですから、無理からぬ話です。今後も油断しないように、お互い感染防止に留意して「GOTOトラベルキャンペーン」が経済効果に役立つことを願うものです。

さて、本日は花菖蒲園の土手刈りや通路の掃除をしましたが、身体を動かすことの大切さをしみじみ感じた一日となりました。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2593話 】
2020年 09月 22日 談

令和2年度 大安禅寺 秋季彼岸会並びに放生会

秋分の日の今日、午前10時半より「大安禅寺秋季彼岸会並びに放生会」が厳修されました。これ以上爽やかな日和はこれまで無かったと思うほど、暑くも無し寒くも無し、真に以って彼岸の意味で有る「中道」を思わせる気候の中での今年最後の行事となりました。

臨済宗妙心寺派無相教会花園流御詠歌 奉納

卑山花園流ご詠歌女性部の詠唱は日頃の練習成果が如実に表れ、コロナウイルス感染予防のため全ての窓を開放した中、境内一帯を清めるかのように美しい声が隅々にまで浸透していました。

放生会も引き続き修業され、檀信徒一同それぞれが本尊前にお祀りされた桶の中で泳ぐ鯉に甘露の水を注ぎ、慈悲の行を行いました。法要終了後には、今年一年間無事に全ての年中行事を終える事が出来、檀信徒皆様のご協力に対し謝意を述べました。コロナウイルス禍に有って、本当に心から感謝したものです。

桶の中で泳ぐ鯉に甘露の水を注ぎ、慈悲の行を行っている様子

法要終了後、住職法話

金沢各寺院の彼岸会諷経も、戻り次第修業したいと思っています。オンライン法要が全国的に主流となる中、今後の法要の進め方にも工夫が求められ、寳勝寺でもホームページを有効に利用して常にオンラインでお参り出来るシステムを導入したいと考えています。「窮して変じ 変じて通ず」の禅語の実践が仏法興隆のキーワードとなるよう、布教活動に集中して参りたいと念じています。友峰和尚より

法要前 藤田通麿総代様とともに / 愈好亭にて

友峰和尚のちょっといい話 【 第2592話 】
2020年 09月 21日 談

秋の光 / 寳勝寺中庭にて

明日午前10時半より「大安禅寺秋季彼岸会並びに放生会(ほうじょうえ)」が厳修されます。今年は全国各寺院の年中行事がコロナウイルス禍の為、中止を余儀なくされるところが多く見受けられますが、卑山ではソーシャルディスタンスと消毒・マスク着用をお願いし、無事に遂行して参りました。明日の彼岸会が今年最後の行事となり、本日はその準備のため自坊に戻りました。

サクラタデ

ふじばかま

幸いなことに福井県はウイルス感染者がここ1週間近く発生しておらず、安堵しています。放生会は「生き物を野に放し、万物の生命をいつくしみ、殺生戒に基づき慈悲の行を実践する法要」で、参詣者が魚を入れた桶に水を注ぎ、ご供養後には魚を池に放す行事です。

少林寺檀信徒 桑島様とともに

さて、少しずつですがウイルス感染予防に対する心構えも浸透して参りました。明日の彼岸会放生会にはどうかご参詣くださいますよう心よりお待ち申し上げております。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2591話 】
2020年 09月 20日 談

秋海棠 / 寳勝寺 中庭にて

4連休の2日目を迎えましたが、金沢市内を巡る観光客が一気に増加した感があります。ニュースでも報道されていましたが、昨日は全国の観光地が賑わいを見せたそうで、金沢寺町の有名観光寺院「忍者寺(妙立寺)」にも久しぶりに多くの観光客が訪れていました。

本堂にて 年忌法要が修業されました

本日は秋晴れの爽やかなお天気の中、終日法要が修業され、お彼岸会を目前にして供養日和の1日となりました。明後日の午前10時半からは自坊の大安禅寺で秋季彼岸会・放生会が厳修される予定となっています。

ふれあいパーク霊苑にて 墳墓開眼納骨法要を修業致しました

明日は敬老の日ですが、100歳を迎えられた方がなんと約8万人を超えたそうです。ちなみに65歳以上の高齢者の方はもはや約3600万人おられるそうですから、敬老者としての対象者を85歳以上の方としても約600万人ということで、スーパーオールド社会日本と言えそうです。孫たちに「じいじ、おめでとう」と言われても後ろを振りむきたくなる心境ですね。「70、80は鼻たれ小僧」という言葉が現実味を帯びてきた現代日本社会の様相です。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2590話 】
2020年 09月 19日 談

9月21日の「敬老の日」を前に、孫たちから一足早く嬉しい便りをもらい和尚感激!!  果てはピカソかシャガールか!?と、孫の描いた絵を見て2度感激!

それにしてもとうとう高齢者軍団に仲間入りとなり、嬉しいやら悔しいやらの心境で複雑至極。そういえば今期の免許証切り替えには実技を受けなさいとの当局からのお達し!もはや諦めるしかないようです。

さて老骨に鞭打って今日も色紙描きに集中しましたが、次第に姫観音のメーキャップにも力が入るようになってきました。お化粧の具合で優しくもなり、厳しくもなり、寂しい表情にもなりますから、その辺は姫様の気持ちになりきって出来るだけ優しい顔立ちを目指して描いています。まだまだ始まったばかりの姫観音描き、約100枚を目指して頑張って参りましょう!友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2589話 】
2020年 09月 18日 談

少林寺の御朱印を書きました

急激な気温の低下でうっかりすると風邪をひき、熱が出ればコロナウイルス感染を疑われそうですから体調管理には日頃から十分気を付けています。そういえば、最近は風邪を引いている方が少ないとか。やはりコロナウイルス禍では誰もが普段から緊張感の中で生活しているだけに、風邪も引きにくい状況にあるのかも知れません。

これからはインフルエンザの流行期に入るためますます油断できない日々が続きそうで、自分の机の周りを見ても、風邪薬、解熱剤、胃薬、サプリメント、目薬、湿布材などなど次第に薬が増えつつあり、体調管理に配慮しているのが自覚できます。

さて、冷たい雨模様の一日となりましたが、本日は野町・少林寺の御朱印書きをしました。10月1日からは東京都もGOTOトラベルキャンペーンが始まるとか、金沢の観光地も観光客で活気が戻ることを期待したいものです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2588話 】
2020年 09月 17日 談

アマビエ様です

羊毛フェルトの作品ですが、以前滋賀県に住む娘から「アマビエ」をコロナウイルス感染予防お守りにと貰いましたが、あまりに出来栄えが良いのでお寺の志納所にも置きたいといくつか注文したところ、さっそく作品と共に送付されて来ました。

髪の毛は 手紡ぎの毛糸 で作られています

一時ほどの話題性はなくなりましたが、なかなかユニークな作品なのできっと寺カフェ利用の方々に気に入ってもらえるものと思います。

そのほかの作品たち

現在寺カフェは休業していますが、「アマビエ」のご利益で一刻も早いコロナウイルス禍の状況が終息に向かうことを願って止みません。以前は多くのお客様で賑わいを見せていた寺カフェでしたが、今では遠い過去のようで懐かしくさえ思います。

しかしながら静かな佇まいの今の寳勝寺も大変気に入っています。アマビエの効果が表れるのはいつの事か分かりませんが、志納所に置かれた姿は生き生きとして存在感を感じます。アマビエ様!アマビエ様!どうかコロナウイルス禍の世の中を平和な方向にお導き下さい!「南無アマビエ大明神」友峰和尚より

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