和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2607話 】
2020年 10月 06日 談

大安禅寺 鐘楼の萩

「天高く馬肥ゆる秋」の諺通りの好時節の秋! 馬どころか油断するといつの間にか食欲旺盛で自己の体重が増えてしまいそうです。庭の萩も紫色の花が手を広げるかの如くに咲き、柿はたわわに実り秋本番を告げ、そんな秋の香漂う爽快な空気を胸いっぱいに吸い込みますと身も心も穏やかそのものです。

境内 の 柿の木

滋賀北陸教区 会計監査委員会 / 大安禅寺松雲院 松雲の間にて

午前中から始まった「滋賀北陸教区 会計監査委員会」ですが、全ての窓を開放した清々しい松雲院の間で行われました。コロナウイルス禍のため延び延びになっていた会計監査ですが、感染拡大もようやく落ち着きを見せて来た事を鑑み本日監査が行われ、午後には無事に終了する事が出来ました。

久しぶりに会う教区住職仲間だけに、監査終了後は食事を交えながらの楽しい歓談の時間を過ごすことが出来たようです。何もかもがコロナウイルス禍の影響を受け先延ばしになっていた教区の会議でしたが、漸く本山の行事も復活しつつあります。来年は例年通りの状態に戻ることを祈っています。

行事を中止するにも決断が要りますが、人間は昔より車座になって議論する事が何より重要故に、感染予防に工夫をしながら会議を催行させる方向に持っていきたいと念じています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2606話 】
2020年 10月 05日 談

重文・大安禅寺本堂修復保存の為の解体工事が進んでいます。自坊に戻る度に創建当初の骨組みが露わになり興味深く現場監督より説明を受けていますが、約400年前より幾たびもの修復を重ねて来た年輪を感じさせてくれます。

至る所に修復の後が残されており、その苦労が偲ばれます。今回は「令和の大修理」と銘打っての全面的な大修復保存工事の為、建造物の調査には時間を掛けながら解体工事が進められています。

若い時の10年間と73歳になってからの10年間では健康維持にも雲泥の差が有るため、今後約10年かかる保存工事に際し一番気掛かりなのはやはり自身の健康をいかに保つかです。建物と同じように和尚もいちど人間ドックに入り、徹底して健康診断をしなければと思いを強くした現場視察でも有りました。

願わくば一刻も早いips細胞並びにDNA交換の医学発展による臓器交換が可能になる事を期待したいものです。さて明日は滋賀北陸教区会計監査委員会が予定されていますが、深まりゆく秋の風情が心を和ませてくれています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2605話 】
2020年 10月 04日 談

秋本番を感じさせる爽やかなお天気の日曜日の朝を迎える事が出来ましたが、皆様には御元気にお過ごしでしょうか? 和尚のブログをご覧頂き、大変感謝申し上げております。

墳墓開眼並びに納骨法要を修業致しました

「ちょっといい話」もいつの間にか2600話を超え自分でも驚いています。毎日が「平穏無事」で過ごせることが一番いい話なのだと思いますが、どっこい現実は山あり谷ありの状況で、日々禅宗公案(問答)の「無字」を念じながらの毎日です。困った難題に直面するたびに「無、無、無、無、無」と、ひたすら「無」を念じるばかりです。

幸いな事に、多くの方々との御法縁が難題を解決へと導いてくれています。昔から「持つべきものは友」と言われますが、まったくにその通りで「乾坤只一人!(けんこんただいちにん)」と意気がってみても一人では如何ともしがたいですね。

前田様ご夫妻とともに

さて今日もご供養の一日となりましたが、昨日横浜よりご来寺下さいました卑山お檀家の前田様ご夫妻が本日も墓参に来てくださり、その後ゆっくり歓談することが出来ました。お茶をしつつ窓の外の景色を眺めながら、深まりゆく秋に親しんだ日曜日の一日となりました。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2604話 】
2020年 10月 03日 談

二日連続のお月見となりましたが、昨晩は見事な色合いの満月を観賞できました。皆様もご覧になりましたでしょうか? 以前、京都東山三十六峰に昇る満月を見た時も感動したものでした。秋の夜空は澄み切っていて満天に輝く星にもまた魅了されます。

少林寺檀信徒 宮﨑様とともに

寳勝寺檀信徒 前田様ご夫妻とともに

祥月命日忌のご供養を修業致しました

さて一夜明けて今日は土曜日、Go to イートキャンペーンも始まりどんなに賑わいが戻ってくるかと思いきや金沢市内は観光客の姿もまばらで肩透かし状態! どうにも人の動きは気まぐれのようです。合間を見て少林寺を訪ねましたが、ちょうど水道管漏水工事後の舗装中でした。

水道管修繕後、舗装工事が完了したところ

社員の方が漏水した銅管の場所を見せてくれましたが、実に小さな穴がひとつくっきりと空いていました。毎日1トン(1000リットル)の水が漏水していたとか!

少林寺の水道管 漏水の穴

小さな穴からの漏水でも水圧の力でかなりの勢いで噴出していたとのこと。早期発見で事なきを得ましたが、やはり銅管も古くなれば破れてしまうようです。「人間の血管も同じですね」「全く同感です」、どうか皆様くれぐれも健康管理には気を付けて頂きたいと思います。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2603話 】
2020年 10月 02日 談

昨晩は見事な中秋の名月を拝むことが出来ました。撮った写真はまるでUFOが現れたかのようですが、スマホ撮影ではこれが限界です。名月の左側には赤く光る火星、右側には土星が黄色味を帯び眩いほどに美しく見えました。


1969年7月16日、月面にアメリカ宇宙探査機船アポロ11号が着陸して41年が経ちましたが、人間が到着してもなお月の持つ神々しさは今でも少しも変わらないようです。1970年の大阪万博で持ち帰った「月の石」が公開され、和尚は専門道場に入ってまもなくでしたが、師匠の計らいで幸いに見学する事が出来ました。たかが石されど石ですが、ものすごい見学者の行列には驚いたものです。昨晩はふれあいパーク霊苑より静かに手を合わせ、コロナウイルスの収束を願いました。

名月や 墓地を巡りて 夜もすがら!でしょうか? 満月になるのは今日ということですから、本日も二度見の中秋の名月を鑑賞したいと思います。
毎日毎日がカオス状況の中に有りますが、満月を眺めながら今晩は哲学してみませんか?きっとお悟りを開く事必定ですぞ。
「秋なれや 月を追う雲逃げる雲」今年も残すところあと3か月、無事を祈りつつ過ごして参りたいと念じています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2602話 】
2020年 10月 01日 談

朝方は雨模様でしたが午後からは良いお天気になり、どうやら中秋の名月を愛でることが出来そうです。子供の頃には母親がお団子を作ってくれ、縁側にススキと共にお供えして家族で名月を眺めた事を思い出します。

霊苑でのご供養を修業致しました

古寺の縁側から眺める満月もなかなか格別な趣があり、まして秋の虫が一斉に鳴いている中で愛でる月もまた風流です。満月になるのは明日だそうですから、明日も引き続き楽しみにしたいと思います。

少林寺の 水道管漏水修理工事

さて、名月とは裏腹に 少林寺の漏水問題は工事が拡大しそうな気配で心配しました。 水道管が昔々の銅管らしく、腐食している幾ヶ所から水漏れしているらしいとの事。この「らしい」が問題でしたが、そこに㈱豊蔵組の江川部長さんが工事視察に来られ、「ここ掘れワンワン」では有りませんが早速に現場の方に指示を出され、なんと!見事に漏水個所を発見! お陰様で大工事を免れホッとしました。本当に江川部長さんに感謝した一日となりました。

所々に穴を開け、漏水個所を探している様子

江川部長様が発見した 漏水箇所です

発見後、寳勝寺にて ㈱豊蔵組の江川部長様とともに

感謝の合掌を致しました

福井窯業㈱の近藤社長様とともに

歓談のひととき

少林寺漏水問題は一件落着!めでたし!めでたし!これで今日はゆっくり名月を眺めることが出来そうです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2601話 】
2020年 09月 30日 談

「 月清し 千古の秋 」

9月も今日でおしまい、明日から10月「神無月(かんなづき)」に入りますが、明日は「中秋の名月」。心配される天気ですが、どうやら北陸地方は夕刻には晴れとなるそうです。満月を迎えるのは2日ですから、今から期待して当日夕空を見上げたいと思います。

最近ではスマートフォンで星空を見れるアプリがありますから、皆様も是非インストールして夜空を見ては如何でしょうか? 普段は夜空を真剣に眺めることなど有りませんから、コロナウイルス禍の中で星を観察するのもストレス解消に繋がるかも知れませんね。

秋の星空

いろんな星座の名前を耳にすることはあっても一体どの星がそれなのかさっぱり分からなかったのですが、星座アプリを使えば一目瞭然で驚きました! 大空を見つめているだけでも気分が良いものです。さて本日も法務遂行に集中した一日でした。疲れを癒すためにも明日は名月を愛でたいと楽しみにしています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2600話 】
2020年 09月 29日 談

野町・少林寺にて、水道管の漏水箇所を調査中

地中の水音を調査しています

新型コロナウイルス感染が収束する気配もなく緊張感が続いたままの日々の生活ながら、それでも以前よりは感染防止の為にどのように対処すれば良いかの情報も増え、それを理解しながら過ごす毎日となっています。いずれにしても油断は大敵で今しばらくは辛抱が必要のようです。

朝一番にお檀家様の月参りに行きましたが、その際、ご当主との会話の中で「和尚さんは働きすぎですよ!」と言われ、「ごもっともごもっとも」と合点するばかりでした。

㈱豊蔵組の香林課長と社員の方々

73歳の年齢でどのくらいの仕事量がこなせるか知る由もないのですが、ひとつだけ言えることは「一期一会の人生を悔いなく日々を全うしていきたい」という信念と、住職としての責務をどこまで果たせるかが課題となっているようです。

数か所に穴を開け、漏水箇所を調べることになりました

さて野町・少林寺の漏水修理工事のため現場視察に行きましたが、人間の血管もしかりでどうやら老化現象に対応するにはもはや新しい物と交換するしかないと悟った一日となったようです。クワバラ!クワバラ!友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2599話 】
2020年 09月 28日 談

玄関にて 白萩と沙羅双樹

秋晴れの良いお天気に恵まれた一日となりました。秋のお彼岸会を過ぎて急激に気温が下がり、今では半袖シャツでは肌寒さを感じます。気候的には実に気分爽快で自然に体の動きも良くなるものです。

霊苑でのご供養を修業致しました

秋の花の季節 スタッフが丁寧に剪定しています

清々しい秋の 庭園の風景

まもなく10月を迎え再び観光シーズンに入りますが、GOTO東京トラベルキャンペーンも開始され金沢市内も先日の4連休のように観光客の混雑が予想されます。

桂岩寺ご住職とともに

寳勝寺も和尚が就任した9年前は訪れる人もなく閑静な寺でしたが、現在では霊苑の参詣者はじめ寺カフェのお客様また朝夕には子供達の通学路になるなど、多くの方が境内を利用されています。

防犯カメラの取付工事が行われました

現在は金沢市内4か寺の兼務住職をしている関係で留守を余儀なくされる寺院も生じており、この度、遠隔操作できる監視カメラを設置しました。最近のカメラは実に便利で、スマートフォンを通してどこに居ても24時間体制で境内を監視できるため、火災や防犯に役立つものと期待しています。さて、次第に法務が多忙になって来ました。「坊主はお経!!」と読経三昧の日々が続きますが、頑張って参りましょう!友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2598話 】
2020年 09月 27日 談

内孫芭月の七歳を祝う「七五三お祝い」の髪結いシーンと綺麗に着飾った写真が妻から送信されてきました。今日の夕刻には家族皆でお祝いをするとの事でしたが、和尚は金沢にて残念ながら同席できず、お祝いのメッセージを送信しました。

人生の中で「冠・婚・葬・祭」の4つの催事が大変重要ですが、「冠」の前にも子供の成長を願う多くのお祝い事があります。昔は子供が無事に成長すること自体が極めて難しく、江戸時代の寺院の過去帳を見ても多くの子供たちが早逝している事実があります。その理由として栄養不足や薬の不備など色々あげられると思いますが、それだけに子供は親にとってかけがえのない宝物でもあり大切に育てられました。近年では祝い事も簡素化傾向にありますが、「七五三」のお祝いは子供にとっても大変思い出に残る祝事だと思いつつ孫の無事成長を願いました。

三界萬霊塔並びに歴世塔、檀信徒永代墓のご真前にて

さて、秋季彼岸会も先般終えていますが、本日はご依頼のあったお檀家様の墓前供養に臨みました。秋風が苑内を吹き抜け、言葉には言い表せないほどの法悦を感じながらのご供養となりました。

宝勝寺ふれあいパーク霊苑 集合墓「宙」の御前にて

「大いなるものに抱かれあることを今朝吹く風の涼しさに知る」故・山田無文老大師の御詠が心に染みる一日となりました。友峰和尚より

ご供養修業後、酔芙蓉の前にて

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