寶勝寺日誌
寳勝寺落慶法要まであと一週間となりました。通常、日曜日は寺カフェのお客様で賑わっているところでありますが、今日は写真の如くカフェをお休みさせて頂き、静まりかえった中を大掃除と準備で東奔西走しています。
奥の御位牌壇を掃除中です
御内陣や堂内を磨き、御参列の皆様をお迎えする準備をしています!
そして・・・
今年も 日中友好の朝顔 の 大きな種を収穫しています!
【 寳勝寺落慶法要 お稚児さん募集の御案内 】
この度、「太白山寳勝寺落慶法要」を挙行するにあたり、お稚児さんを募集いたします。 お稚児さんは、お子様・お孫様のお健やかな成長を願い、かわいらしい稚児の装束を身に着けます。お練りに参加して身も心も清々しく手を合わせ御仏様のお恵みを頂くものです。御家族・御親戚、御友人お誘い合わせの上お申し込み下さいますよう御案内申し上げます。
日 時:平成29年10月22日(日) 雨天決行
午前9時30分ごろ 出発予定
参加費:お一人様 ¥8,000円 ※生後半年~身長130センチまで
◎参加費(稚児衣装代)には、お土産(お守り・お菓子・お数珠)などが含まれています。衣装はすべて御用意いたしておりますので、普段着のままでおいでください。
申し込み締切日:平成29年9月30日
◎参加者多数の場合、締め切り日を待たずに受付を終了させて頂きます。
《キャンセルについて》
稚児行列参加予約のお取り消しは、3日前まで受付いたしております。
前日以降の御取消は実費1,000円をお願いいたします。
お申し込み方法:下記にお問い合わせください。
○金沢 寳勝寺 076-287-3870 金沢市寺町5丁目5-76
○福井 大安禅寺 0776-59-1014 福井市田ノ谷町21-4
お申し込み頂きました方には、締切日前後に詳細を封書にて送付致します。当日はその封書を必ず御持参くださいますようお願い申し上げます。
御不明の点などございましたら、どうぞお気軽に上記寺院迄ご連絡ください。皆様の御参加を心よりお待ち申し上げております。
8月15日となりました。早朝の山門前にて、日中友好の朝顔の水遣りが日課となっています。お盆休みを迎え連日多くの方が往来するこの道、今年も沢山の朝顔が咲き始めています。
まだまだこれからが開花の本番です
7月中旬に植えた鉢がまもなく見頃、7月下旬の鉢も日々成長中です。
寺カフェにも多くの観光客や、里帰りされている地元の御家族が来て下さっています。皆様思い思いに寺内で過ごし、霊苑を見学され、境内の竹林の前で記念撮影されるなど、寳勝寺の新しい夏の風景となっています。
霊苑では、夏の間も美しいバラの花が咲き続けています。
日々、旺盛に広がっていく和の花々。
ようやく夏らしくなったと思った頃には7月初旬に植えた朝顔の結実が始まり、秋の気配もしています。お盆の期間中、御参詣下さり寺カフェを御利用下さいました皆様に厚く御礼申し上げます。夏休み旅行のピークは20日ごろまで続きますので、まだまだ寺カフェも頑張って参りたいと思っています!
中庭には 秋海棠が咲き始めました
寳勝寺 盂蘭盆会法要のようす
今年もたくさんの皆様にご列席頂き、こうしてつつがなく盂蘭盆会法要を修行できますこと心より感謝申し上げます。寳勝寺は加賀藩前田家を支えた名武将の武家寺ということで、なんとしても寺を盛り立てて復興していきたいという思いで今日まで勤めて参りました。・・・よく聞かれるのは、「和尚はなぜ、金沢で寳勝寺の復興に尽力するのか?」ということですが、それはひとえに祖霊への報恩菩提だと思います。・・・御先祖というと「亡くなった親族」と考えるかもしれませんが、すべては一即一切(いちそくいっさい)であり、皆がひとつであり、常に「ここ」に生きています。「今という 今こそ今が大事なり 大事の今が 生涯の今」。昨日も今日も無く、今を一生懸命に生きること。縁があったからには全力を投球すること。その想いこそが報恩菩提であります。・・・我々は臨済宗ですが、中国唐末の禅僧・趙州(じょうしゅう)和尚の「洗鉢盂去(鉢盂洗い去れ)」という禅問答があります。
僧、趙州に問う。≪一人の僧が趙州に尋ねた。≫
「学人乍入叢林、乞う師、指示せよ。」≪私は未熟な修行僧です。どうぞ、私にご教示願います。口では謙遜しながらも少々得意げに≫
州云く、「喫粥了われるや。」≪趙州和尚が答えるに「おぬし、朝飯は食べてきたか?」…「悟りを開いたか?」≫
僧云く、「喫し了る。」≪僧が答えて「しっかりと食べてきました。」…「もう充分に悟っております。≫
州云く、「鉢盂洗い去れ。」≪趙州和尚が答えるに「朝飯が済んだなら飯茶碗をよく洗っておけ!」…「悟っているというなら得意気にならず、悟りの臭いが抜けきるまで更に修行に励め!≫
・・・お釈迦様の悟りとは、「放下着(ほうげじゃく)」つまり「捨ててしまえ!」ということです。人間は心に計らいがあると、却って動けなくなってしまいます。縁に従い無心の行をしていると必ず仏天の加護があります。私は寳勝寺第二十一代住職であり、この代に繋がるまでに江戸から明治そして戦時中も、代々の住職が大変な苦労をし檀信徒と支え合って守って来たからこそ、今ここにおられる檀信徒皆様、㈱ココ・プランニングの方々、㈱豊蔵組の皆様、㈱いせやの皆様のご縁が生まれたという、これこそが仏天の加護です。・・・そしていつも礼儀を忘れず、お互いに丁寧に接していくことこそ、「鉢盂洗い去れ。」の意味するところです。・・・寳勝寺霊苑は「ふれあいパーク」霊苑です。毎日行きたくなるような公園の中のお墓であり、そういう場所で御先祖供養が出来ることを非常にうれしく思います。また「奥の院」には、三界萬霊塔と歴世塔そして顕彰碑を造り、御真前には、創建以来の住職始め檀信徒や信者全ての御家名を彫刻した石板を祀って永代に供養されることとなりました。・・・人間は、祖先の恩、父母の恩を忘れ去った時に国が乱れ、世界が乱れ、やがて大きな戦争に巻き込まれる。誰かが食い止めねばならないが、世界を語らずとも「脚下照顧(きゃっかしょうこ)」、この寳勝寺から始めればよいのです。・・・「宝勝寺ふれあいパーク霊苑」はまだ始まったばかりですから、我々も檀信徒の皆様も一丸となって、寳勝寺の維持と復興が進んでいくことを切に願っております。本日は卑山盂蘭盆会施餓鬼法要にお参り頂き、心より感謝申し上げます。 (事務局編集)
今年、第1輪目の朝顔が咲きました!
寳勝寺の夏を鮮やかに輝く「日中友好の朝顔」の季節がやって参りました。今年も7月から苗を育て始め、本日第1輪目の大きな朝顔が開花しました!
7月20日頃 暑い日が続きました。苗が大きく成長。
日々大きく成長する朝顔のツル。境内のお庭が新しくなりましたので、苔を痛めないようネットもななめに張り、新鮮な感覚です。
鉢植えもたくさん作りました 開花が待ち遠しいです
2回目の鉢植えは、より高く作りました!
式台玄関の前と横にも
こちら平成25年の画像です
ベストショットです!
今年も沢山の美しい朝顔を咲かせるべく、着々新しい苗を育てています。寺カフェのお客様や霊苑見学者の皆様にも喜んで頂けますように。また皆様も是非観賞にいらして下さい。お待ちしております。
6月も終盤となってまいりました。寳勝寺ふれあいパーク霊苑では、これから販売される区画のお墓見本石を並べる準備が進められています。
なめらかに磨き上げられた 温かいデザインです
重いお墓石が、ふんわり置かれているかのよう
小さく愛らしいお墓石も
7月を間近に、薔薇もまた新しいたくさんの花を咲かせ始めています
草花もしっかりと葉を広げています
境内には、シダやツワブキの配置が進められました
スロープ入口へ続く石畳
階段入口には水の鉢が設置されました
今朝の寳勝寺 山門前にて
初夏の涼しく爽やかな朝となりました。寳勝寺山門前です。まだまだ工事中ではありますが、先日植樹された三本のモミジが生き生きと輝き、新しい風景が出来上がっています。
野町広小路の交差点付近にて
この週末、金沢では「百万石まつり」が開催されており、街のあちこちでイベントが行われ御町内のお神輿行列が練り歩いています。午前十時頃には門前をたくさんの子供や親御さんたちが賑やかに歩いていかれました。本当に微笑ましく和やかな光景です。
さて寳勝寺ふれあいパーク霊苑工事現場ですが、山門側から徐々に進んでいた境内コンクリート整地もいよいよ霊苑入口まで通じ、景色が格段と引き締まってきました。
新しい外灯やモニュメントなども取り付けられています
安らぎを与えてくれる 緩やかな円形の通路です
5月も下旬となりました。暑い日が続いています。寳勝寺玄関前では、コンクリートと庭となる部分がはっきりと区切られ、徐々に庭の形が見えています。
庫裡側では、洗い出しの作業が行われています
山門前に、新しいモミジの木が運ばれました
こちらは4年程前まで、雪柳とともに庫裡玄関前にあったモミジです
山門内に植え戻されました
前庭のモミジ
霊苑に隣接するお家 竹内様から御寄進頂いた 灯篭を仮設置
宮崎デザイナー と スタッフの皆様との打ち合わせが 何度も行われていました
霊苑にて
霊苑入り口付近にまで 通路が伸びて来ました
夕刻 隣家との間の壁用支柱が立ち並んでいます 新しい壁の登場が楽しみになっています
山門周辺の新たな風景 大小のモミジがそよぐ
こちら側 苔と孟宗竹が植えられるとのことです
清々しい初夏の快晴となりました、寳勝寺霊苑です。
太陽が輝き、石からの照り返しも眩しい中、細やかな作業が続いています。
石垣の復元が進められています。
石はすべて、元来ここで石垣として組まれていたものが使用されているとのことでした。
職人さんによって、瞬く間に積み上げられていきます。
次々と組まれていますが、のこりの石が減る様子が無く、かつてこんなに石垣があっただろうかと不思議に思いました。伺うと、旧来の石垣の下や土中に、予備用と思われる石が沢山埋められていたそうです。
なかには、こんな石も・・・
霊苑入り口のスロープです。乱張りの新しい石と歴史ある古い石垣が調和し、これまで寺の裏側になっていた景色が生き生きと美しく見えます。前庭から移植されたツバキやソヨゴの木々も庭の情景に加わり、毎日、工事現場のあちこちで新しい全体像が見えて来るようです。
本堂側では境内にコンクリートを流す作業とともに、㈱ココ・プランニング宮崎デザイナーの指示のもと、本堂向拝下の敷石配置について細かい打ち合わせが行われています。
石を砕く、なんとも良い音が 響きます
角ばって 砕かれた石
丸みを帯びて 砕かれた石
この機械化の時代に、乱張りの敷石がこれほど丁寧に作られていることはとても驚きです。寳勝寺の山門から境内、霊苑にかけての敷石の配置には「犀川の流れ」というコンセプトがあり、荒々しい上流の岩石から下流の細やかな丸石へと、水の流れるようなイメージのもとに石が砕かれています。石ひとつひとつの組み合わせ方にも、宮崎デザイナーの発想と職人さんの技術が最大限に注ぎ込まれており、見るほどに自然な、天然の石を集めてきたような石張りとなっています。
境内通路に コンクリートを流す作業
午後3時頃、スロープの柵部分に植えるツル植物の打ち合わせをされているところです
5月9日の寳勝寺霊苑工事現場です。ゴールデンウィークを過ぎ、工事も本格的に再始動しています。植栽では、ツルバラのトレリス(支柱)が設置され、苑内にひときわ立体感が出て来ました。
棕櫚縄で バランスよく留められる ツルバラ
また昨日は、金沢市歴史建造物整備課の担当者の方が、庫裏側外壁と霊苑側外壁修復のための視察に来られ、各所を入念に調査されていました。
霊苑側の外壁 トタン板やアルミサッシなど 木で復元する計画をしています
山門玄関では、前庭工事に向けての工事や庭石のレイアウトなど、㈱ココ・プランニング宮崎デザイナーの指示のもと、確認が行われています。
クレーンで、庭石や敷石を降ろしているところ
洗い出しの中に所々配置される 大きな敷石
境内を飾る 庭石