11月, 2019年

第2285話

2019-11-20

「 道 」

明後日11月22日(金)、「全国友好葵ライオンズクラブ第51回福井大会」がザ・グランユアーズフクイで開催され、午後3時からの代表者会議並びに大会式典の後、午後5時より和尚の記念講演が予定されています。クラブの名前が「葵(あおい)」と有るように、全国の「葵ライオンズクラブ」会員の方々が福井に集まり友好を深める大会ということで、以前に福井で大会があった際も特別法話を致しました。

「吾道一以って之を貫く」 平成己亥 渓仙 書

この度2回目のご縁を頂くわけですが、「葵の紋」と言えば「徳川」「松平」家で、大安禅寺は旧福井藩第4代藩主・松平光通公の菩提寺でも有り「葵の紋」とは深い縁起が有ります。演題は今年の法話テーマ「吾道一以って之を貫く」で、現在卑山諸堂の全面修理工事が進行中ということもあり、諸堂復興への思いを込めてお話ししたいと思っています。

「 心 」

本日は自室に閉じこもり、法話内容の構想を色々練りながらの一日となりましたが、福井葵ライオンズクラブ会員の卑山責任役員総代・吉田敏貢氏の温かい声援を受け「一に徹して」良い法話が出来ればと願っています。友峰和尚より

第2284話

2019-11-19

大安禅寺の全山が間もなく真っ赤っかとなりそうな気配です。「紅葉秋風に舞う」の情景で、気分も最高です! 天気予報では雨でしたが、本日は秋晴れの良いお天気となりました。

「紅葉秋風に舞う」

午前中はアトリエで色紙書きをしましたが、やはり自坊の自室はなんとも心が落ち着くものです。部屋から望む景色に引き込まれながら、筆を運ばせる手もスムーズに動きます。人間の心は自然環境に随分影響を受けるものです。

「 無事 」

有名な画家が環境を選びながら国替えする気持ちが分かるような気がします。素晴らしく感動する絵は自然環境の中から誕生するのだと実感するものです。

さて、卑山修理工事も愈々本堂を覆う素屋根工事がまもなく始まり、来年には本格的な工事が開始されます。日々緊張感が増していきますが、健康に気を付けて頑張っていきたいと思う今日この頃です。友峰和尚より

第2283話

2019-11-18

地元大学生による 少林寺梵鐘の調査

大学の卒業論文研究にも色々有るもので、本日は地元大学の2名の学生さんが野町・少林寺の梵鐘について調査したいというので立ち合いました。金沢寺町寺院群には多くの梵鐘がありいずれも貴重な文化財ですが、今回は「梵鐘の音の高低に焦点を当て、中国の五行思想との関連を明らかにしたい」との事! 成るほど!成るほど! なかなか面白いテーマだと思いつつも彼らの卒論の完成を待ちたいと思います。

鐘の音を 録音しているようす

少林寺の梵鐘は今から約400年前、創建当時に釜師の初代・宮崎寒雉氏が寄贈されたもので、音色が大変良いことで知られています。どのような卒論になるのか楽しみに待ちましょう。

少林寺応接室にて 取材を受けました

㈱ココ・プランニングの川面専務、職員の清野さんとともに

さて、午後1時からは大安禅寺で新命副住職と㈱ココ・プランニングの川面専務、職員の清野さんとともに合祀墓(永代募)についての懇談が行われました。現地視察も兼ね今後の創設計画に生かして行きたいと副住職が願っているようです。日々あらゆる価値観が変化していく現代社会の中で、待ったなしの新しい価値観への模索が続けられています。友峰和尚より

大安禅寺 境内にて

文建協 高木氏とともに

 

第2282話

2019-11-17

ニシキギの紅葉 / 寳勝寺境内にて

来年の干支は「子」で十二支の最初となります。和尚も昭和23年1月生まれで来年は年男になり、満72歳の誕生日を25日に迎え干支6周の記念すべき歳でも有り、生誕の日には両親に感謝のご報告を申し上げたいと思っています。

「 無事  ~子図~ 」 令和庚子 大安渓仙 書 

本日は自坊より、来年の年賀状に記す「干支図」を依頼され本当に驚きました! 今年の干支「亥図」を描いていたのが昨日のことのように思います。まだ猪の絵図が脳裏に残っている気がするのですが、さっそくに「子の図」を描いてみました。新命副住職より「来年の法話内容の言葉を”無事”にしたい」との報告を受け、ネズミの図に「無事」と書きました。初めて描いた「子の図」、いかがでしょうか?

昨年12月から今年の立春にかけて凡そ600枚ぐらいの亥図色紙を描いたと思いますが、果たして今年は何枚描けるか心配です。「気力・体力・決断力」が減退する中での創作活動になりそうな気配です。皆様に喜んで頂けるなら精進一路!!努力有るのみです。「無事」に来年1年間を過すことが出来ますよう、心から念じながら頑張って描きましょう!!友峰和尚より

ご家族皆様とともに 墳墓開眼納骨法要を修業しました / ふれあいパーク霊苑にて

 

第2281話

2019-11-16

姿勢と呼吸の整え方を説明しているようす / 坐禅会の前に

月例の木曜坐禅会が去る11月14日の午後6時半より行われましたが、今回は地元大学天文部2名の学生さんが初めて参加されました。普段、寺カフェをお手伝い下さる女子大学生の紗希さんが、所属している天文部の男子学生2名を坐禅会に誘ってくれたわけですが、どうしてどうして、初心者ながら約1時間あまりをしっかり坐りました。

卑山の木曜坐禅会は今年で6年目を迎えていますが、これといって広報することもなく黙々と今日まで続けて来ました。毎回6名ほどの方が坐禅に参加されており、充実した瞑想の時間を修しています。今回の大学生参加を機に、今後は地元の大学に働きかけて一人でも多くの参加者を募っていきたいと思っています。

白隠禅師坐禅和讃 唱和

終了後の茶礼にて 宇宙工学 や バイオテクノロジーの話題などで 盛り上がりました

金沢は世界的禅研究哲学者「鈴木大拙博士」並びに「西田幾多郎博士」を生んだ地でもあり、明治期には寳勝寺でも坐禅会が盛んに修行されていました。一回でも多く坐禅に参加され、大いに自己研鑚に励んで頂きたいと願っています。さて本日も昨日に引き続き祖霊供養の法要が続いていますが、読経もまた修行と心得て精進して参りたいと念じています。友峰和尚より

第2280話

2019-11-15

瑞光寺にて 伊藤家先祖供養の法要が修業されました

この時期の気候は寒暖の差が激しいのですが、本日は穏やかな良いお天気となり、午前午後とも御法要で読経三昧の一日と成りました。11月と12月は年忌法要の予約を多く頂きますが、季節柄この時期は一番気持ちも落ち着き、秋の紅葉と共に祖霊に対し特別敬虔な気持ちになるものです。午前10時より行われた本多町瑞光寺でのお檀家・伊藤家の祖霊供養修業では、お寺の後方に広がる木々もすっかり色づき、時折強く吹く秋風に舞い散る枯れ葉の様には郷愁を覚えたものです。

寳勝寺にて 津田家年忌法要が修業されました

ご参詣を賜り 誠にありがとうございました

午後1時半からは寳勝寺お檀家・津田家の年忌法要と墓参が修業されましたが、秋晴れの清々しいお天気の中での墓参となりました。法要後のお檀家様との団欒のひとときの中で故人との多くの思い出話に花が咲くとき、祖霊供養の本意を見出すものです。友峰和尚より

㈱豊蔵組の江川氏、香林氏とともに

第2279話

2019-11-14

開けてビックリ玉手箱!! 東京在住で卑山御檀家の額様より昨日お送りくださった御品ですが、その中に、御主人が「囲碁の名人」ということで立派な碁石が入っていました。寳勝寺には歴史的碁盤が収蔵されており、さっそく置いてみました。

和尚は囲碁はやりませんが、来寺される方の中には趣味で日頃から鍛錬されている方もおられ、今後は「囲碁大会」なども視野に入れて寺院の新たな活用に一役買ってもらおうと考えています。また奥様より沢山の和装の御品を頂き、こちらもアイデアを出し使っていきたいと楽しみにしています。

先般には一時帰国中の荒木芳栄さんからも沢山の寺カフェ用食器類を御寄進下さり、本当に有り難うございました。現在寺カフェで使用されている数々の机、椅子、屏風、ランプ、食器等々の調度品も多くの方々より寄進されたものだけに、すべて大切に使っています。カフェ利用のお客様からも各お部屋の設えには好評を頂いており嬉しく思っているところです。

ひととき アラレが降りました

さて11月も中盤を迎え、ずいぶんと冷え込みも厳しくなって来た昨今です。皆様に於かれましてはくれぐれも御身ご自愛くださいます様ご祈念申し上げております。友峰和尚より

第2278話

2019-11-13

「 空  行雲流水 」 / アートサクレ芸術祭にて

昨晩は「パリ・サンリス会」が行われるため、自坊に帰山しました。現在一時帰国されているフランス在住の画家・荒木芳栄さんを囲んでの晩餐会で、今年4月に開催された「アートサクレ芸術祭(サンリス市)」や平成23年10月に開催された「ギャラリーメタノイア墨蹟禅画展(パリ市)」に同行された文房流・野口翠智先生始め社中の皆様が参加されました。和尚の友人でもあるフレンチレストラン・シェサカイ(福井市)・阪井シェフの心づくしの料理をいただきながらの楽しい懇親会の席となりましたが、来年の1月にはフランス、インターナショナル・アメリカンスクール内にて「アートサクレ芸術祭」で展示された和尚の墨蹟が再び展示されるとの報告を受けました。

御茶席の生花  / アートサクレ芸術祭にて

禅画や墨蹟を通して、世界中に「禅の心」が広がることを願って止まないものです。本日は法務移動日となり寳勝寺に入りましたが、到着と同時に東京在住の卑山お檀家、額様から大きな荷物が届いていました。色々なお品のご寄進を頂き本当に感謝申し上げます。さっそく使わせて頂きたいと思います。友峰和尚より

皆様とともに / シェ・サカイにて 

第2277話

2019-11-12

まるで昔の遺跡を見るような感じの現在の大安禅寺の様子です。勿論!12年後には創建当初約400年前の建物に復元されているわけですが、実に不思議な光景を目の当たりにしています。見慣れてきた風景とは全く異なった情景で、タイムスリップするかのような異次元の感覚を抱くものです。

解体された 客寮 の礎石

これまで有った建物は解体され保存小屋に収納されていますが、今度おめもじするのは約12年後のことですから、なんとも気の長い話です。綿密な建造物の調査をしながらの解体工事の為、常に新しい発見も有り、再び再現される日を待ち遠しく又楽しみに思うものです。

本日は久しぶりに自坊での時間をゆっくり過す事が出来ました。このところ休息する間も無いままの法務が続いていた為、値千金の休息日となりました。新命副住職から留守中の色々な報告を受けながら、深い安堵感を覚えた休日となったようです。友峰和尚より

 

第2276話

2019-11-11

今日は令和1年11月11日という「1」の数字が並ぶ「一番いい日」ですから、何事も率先して頑張ろうと「一番いい日」を目指しました。午前10時より「ふれあいパーク霊苑」での開眼納骨の儀が執り行われましたが、俄かに突風とともに小雨が降って来たものの、諷経が始まるころには雲間から太陽の光が燦燦と新墓を照らし、故人の恩徳を感じ取ったものでした。

外での諷経を修するときはいつもお天気を心配しますが、不思議とその時だけ晴れるのには御仏の慈悲を深く感じるものです。午後から雨との事で尚更、参詣者皆様の恩徳をも思いました。さて「いい日」とはどういうことを指すのかと申せば「祖先の恩・父母の恩」に感謝の真を捧げる事が出来た「いち日」であろうと思います。「ぞろ目」となった本日は、終日心穏やかに過すことができ究極「一番いい日」となったようです。友峰和尚より

 

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