10月, 2018年

第1890話

2018-10-21

朝の気温が11℃と実に身震いするような寒さとなりましたが、スカッと晴れ渡った秋晴れの良いお天気となりました。本日は「ふれあいパーク霊苑開苑一周年記念法要」が午後一時半より卑山責任役員総代始め霊苑並びに工事関係者が出席されるなか厳修され、引き続き霊苑にて総供養祭が行われました。

 

御加担下さった 江雲庵 様 (臨済宗国泰寺派 富山県高岡市)

 

宝光寺 様 (臨済宗国泰寺派 富山県氷見市)

 

寳勝寺檀信徒 並びに ふれあいパーク霊苑縁者 各家先祖代々の御供養

 

 

 

今回は関係者のみでの法要でしたが、来年はもっと盛大に執り行いと思います。この一年間で本当に多くの方々と霊苑の御縁を頂きました。墓じまいや散骨、寺離れに直葬など、これまでに考えもしなかった現象が起きています。終戦後70有余年を経て、第二次世界大戦のあの恐ろしい戦争で亡くなられた戦没者英霊供養も高齢化社会が進むにつれ風化しつつあります。戦後社会の中で、常に英霊の供養を通して不戦を誓ってきた人々の精神が薄れつつあるようです。

 

宝勝寺ふれあいパーク霊苑 奥の院 三界萬霊塔御真前での御供養

 

宝勝寺ふれあいパーク霊苑 合祀墓「 宙(そら)」 御真前での御供養

 

人間にとって最も大切なことは、先祖の恩・父母の恩を忘れない中に「生きる」という意義を見出すことが出来ます。人々の心は「かたち」に寄り添うだけに、祖先の御霊を形にして報恩の気持ちを捧げていきたいと思うものです。友峰和尚より

 

 

第1889話

2018-10-20

明日は卑山「ふれあいパーク霊苑」が開苑して一周年を迎えます。本日も午前中に墓碑開眼納骨供養が修業され、未来霊苑としての理解を深め市民の皆様に次第に浸透して来たように思います。何と言っても一年中色々なお花に囲まれるのは本当に嬉しい事だと思います。特に5月には幾種類もの薔薇の花が咲き乱れ、苑内が一辺に華やかさを増し極楽浄土そのものですね。薔薇だけでは有りませんよ、日本古来の草花も沢山咲きますからとても素敵な匂いに包まれ、心も和みます。黄泉(よみ)の世界は暗く冷たいものではなく、明るく美しく楽しい世界であって欲しいものです。

 

お檀家様の 墳墓開眼納骨法要 / 奥の院にて

 

 

 

新たに御縁を頂いた御家族様の 墳墓開眼納骨法要にて

御親族皆様お揃いで お参りくださいました

 

さて、明日は開苑一周年記念法要が関係者のみで厳修されますが、本日の午後はその準備に入りました。幕を張りながら昨年の落慶法要を思い出していました。季節外れの大型台風が接近するギリギリの状況で、大安禅寺御詠歌婦人部の方々が奉詠する中での稚児行列並びに落慶法要を無事に円成し安堵したものでした。あれから一年が過ぎました。明日は感謝の気持ちを込めて一周年記念法要に臨みたいと思っています。友峰和尚より

第1888話

2018-10-19

10月度 寳勝寺木曜坐禅会

昨晩は月例の木曜坐禅会が開催され、5名の居士大姉が参加されました。この時期の坐禅は実に気持ちが落ち着き、坐禅後の和合の茶礼も楽しいものでした。皆様もいちど坐禅体験してみませんか?きっと世界が変わりますよ!

茶礼にて 和合のひととき

 

桂岩寺様 と 法要の打ち合わせ

 

さて一夜明けて、今日は地元マドンナの皆様が御来寺下さり、「楽く楽く法話」を致しました。先般、管理部の小村様、中川様より依頼を受けたPFUテクノコンサル株式会社 社員皆様の「オフサイトミーティング」が寳勝寺を会場に開催されたわけですが、日頃はコンピュータに関わるデスクワークの仕事の為、本日は「人と人との結びつきを強める為の自己改革」というテーマでの開催だったようです。

とっても生き生きとした女性の皆様でしたので、ついついお話の時間を超過してしまいました! 女性の活躍が期待されている現代社会ですから、大いに頑張って頂きたいと願っています。「気力・体力・決断力」この三つの力を「魅力」と言う!との和尚の持論ながら、今日のお客様はまさに魅了を具えたマドンナの皆様でした。また是非ご来寺下さい。心よりお待ち申し上げております。友峰和尚より

御来寺頂き、誠にありがとうございました

 

第1887話

2018-10-18

秋季定期宗務所長会を無事に終え、昨晩は自坊でゆっくり静養しました。夕食時には副住職が孫達を引き連れて会いに来てくれましたが、しばらく会わないうちにどんどん成長していく姿には驚きます。和尚の自室にはいまだに副住職の子供の頃の写真が飾ってあるのに、そこに孫達が合流すると実に隔世の感を覚えるものです。人生って本当に短いもんですね!

 

今日は寶勝寺で月例の木曜坐禅会が開かれるため午前中に金沢へ移動しました。その際、孫の永峰が見送りに来てくれたので写真を撮ろうとした所こっちを向いてくれず、別れの寂しさからか少々拗ね気味の行動がとても愛らしく何気ない素振りの中にも心の成長が伺えたものです。

 

さて、夕刻より坐禅会です。「心身一如」の静かなひと時でも有ります。人生には常にタイミングがあるようですね。動あり静ありの中で、心安らかに有りたいと願うばかりです。友峰和尚より

10月も後半となりました。

2018-10-17

10月も後半となりました。今日は晴天時々雨という珍しいお天気となり、太陽から降り注ぐような雨を思わず撮影した次第です。

 

ふれあいパーク霊苑でも日々、秋が深まり、色づく庭園墓地の風景に心が癒されます。秋の薔薇が次々と開花し、お参りに来られた方々が丁寧にお花を御供えされている後を拝見しますと、じんわりと温かい気持ちになります。

 

夏のあいだ、ぐったりとしていた杉苔が日に日に緑を増しています。植物の生命力には、本当に驚かされるばかりです。

 

生命力と言えば、こちらの「菊」の生長にも大変驚いているところです。昨年秋、寳勝寺中庭の日陰でひょろひょろと育っていた、か細い小菊(?)をたった1~2本移植した記憶があるのですが、気がつけば、頑丈な茎のもとに沢山のつぼみが育ちました。酔芙蓉もそろそろ名残花となり、次は小菊の開花が待ち遠しいところです。

野路菊 も もうすぐ咲きます

次々と咲き続ける ほととぎす 寺内を飾るお花にも 大活躍 です

糸すすきの穂 が 伸びて来ました

第1886話

2018-10-17

この時期としては汗ばむ気候となった京都ですが、盆地の影響からか早朝は爽やかそのもので、妙心寺開山堂拝塔諷経の際には堂内を冷んやりした秋風が吹き抜けて行きました。先般の台風では山内(さんない)のあちこちで建物被害を受けたそうで、開山堂も修復工事が行われていました。


拝塔後には小方丈で 小倉宗俊管長猊下 ご出席のもと総茶礼が行われ、引き続き微妙殿にて供養諷経があり、管長猊下のご垂訓のあと記念撮影となりました。

 

会議は午前9時半より宗務本所会議場で開催され 熱心な討議がなされたわけですが、長時間に渡る議事審議は和尚の持病 椎間板ヘルニアには最悪の状況です。日々の運動不足が歪めない最近の生活リズムに反省しきりでした。健康の秋!ですから、率先して体操運動を心掛けなければなりませんね。少しの運動でも随分と身体の筋肉がほぐれるものです。

 

 

各県では高齢者向けの健康体操を奨励して、寝たきりにならないよう実践指導されているそうですから、なんだか納得してしまいます。自分が高齢者で有るという自覚が足らないところにも問題が有るようです。さてさて、定期宗務所長会議も無事に終了し、ちょっと一服致しましょう! 友峰和尚より

 

第1885話

2018-10-16

妙心寺が経営する花園学園が2022年に創立150年を迎えるにあたり、教育の資質向上並びに環境整備を図るべく、各校舎の建て替えなど「記念事業募財」の説明が花園大学内校舎で総長の横田南嶺老大師ご出席のもと宗務所長各位に対して学園事務方より説明を受けました。

 

大学内各校舎を視察後は、バスで移動し花園高校校舎も見学して、今後の建替工事の説明を受けました。和尚も娘も副住職も花園大学で学んだ為、久しぶりの見学には万感の思いでした。

午後2時からは花園会館・伝道室に於いて「宗務所長会協議会」が開催され、午後4時半まで集中審議がなされました。終日視察と会議が続き、夕刻にはさすがにとっぷり疲れ、部屋に戻ってバタンキュウ!!それにしても各教区から出される色々な質問や意見は実に勉強になるものです。そこに組織が形成されている限り、次から次へと新たな問題が生じて来るものです。

そう言えば、本日の学園視察の最後に、花園高校3年生国際科の茶道部皆さんから頂いた一服の御抹茶ほど安らいだ瞬間は有りません。流暢な英語でのスピーチには頼もしく感じたものでした。宗教とは何ぞや?と問いかける時、子供達の立派な成長をサポートする精神の世界だと思いました。

花園高校では授業が始まる前に、必ず生徒の30分間坐禅を義務付けているとの事でした。学生の生き生きとした姿が印象に残った今日の一日でした。友峰和尚より

第1884話

2018-10-15

岐阜東教区第12部 青年僧の会の皆様と

本日は飛騨高山市から「岐阜東教区第12部 青年僧の会」の4名が来寺下さいました。金沢市内での研修会に出席されるそうで、その前に訪問されました。飛騨国府町・安国寺副住職 祥岳和尚のお父さんとは大学時代からの友人で、先般、高山市 宗猷寺(そうゆうじ)様の晋山式でお会いしました。最初にふれあいパーク霊苑を視察して頂き、その後は寺内で歓談しましたが、これからの宗教界を担う青年僧の皆さんだけに大いに期待したいものです。

 

午後には久しぶりに石川製麺㈱ 会長様ご夫妻がお見えになり、会長様は7月4日に88歳の米寿をお迎えになられたそうで、お話しも大いに盛り上がりました。米寿を迎えられたとは思えないほど、大変お元気でいつも仲の良いご夫妻の御姿には感心いたします。

石川製麺㈱ 会長様ご夫妻とともに

さて、日々法務内容が変化していきますが、明日からは京都妙心寺宗務所で「全国宗務所長会議」が開催されるため、午後より一路京都に向かいました。一年を通じ多くの会議に参加しますが、会議無くして進歩なし!で討議の大切さをしみじみ感じます。議論を戦わせる中で多くの活路が見えてきます。宗派の発展の為にも、微力ながら尽力して参りたく思います。友峰和尚より

「 一華開五葉 」 渓仙 書

第1883話

2018-10-14

縞薄 不如帰 藤袴 / 寳勝寺本堂

大安禅寺は秋の観光シーズンを迎え参拝者の方々も増え、玄峰和尚の生き生き法話も次第に広がりを見せているようです。寺院に於ける一番大切な法務は「説法」ですから、御釈迦様の教えを分かりやすく説き、一人でも多く仏縁を結んで頂ければと願っています。

 

ツワブキ / 寳勝寺 中庭にて

布教方法には他にも、坐禅体験や写経・読経・作務体験など色々ありますが、まずは法話を通して入法されるのが良いと思います。若者達を中心に「寺離れ」や「宗教離れ」が起きていますが、現代に合った布教方法や寺の活用が聖職者に問われています。誰も居なくなった寺院の建物空間を「伽藍(がらん)」と言いますが、いつも「ガラン」としていてはあまりに勿体ない話です。いまこそ大いに「でっかい」本堂を参詣者のために活用して欲しいものです。

 

さて、和尚は前々より自坊から依頼されていた色紙書きに専念した一日でした。ゆっくり休む間もないのは「嬉し!哀し!辛し!」の心境です。需要があるかぎり頑張って法務に励んでいかなければ「罰が当たります」。山頭火の句に「指五本有る 嬉しいな」とあるように、次第に衰えていく心身であっても精進努力は続けねばなりません! 指の動くこと、歩けることなどなど、当たり前のことは一つとして有りませんね。少しでも動ける間に頑張って参りましょう!負けてたまるか! 友峰和尚より

第1882話

2018-10-13

毎日の気温が21℃前後としのぎやすいお天気になっていますが、皆様お元気にお過ごしでしょうか? 一年を通して本当に気持ちが良いと感じる日数には限りがあるだけに、気候変動には注意深く対応しなければなりません。今は衣替えの季節なのですが、まだまだ夏物、冬物を交互に使いながらの毎日です。薄着をして油断していると風邪を引きますから要注意ですね。和尚などは今だに風邪を引きずっている状況で、情けないかぎりです。

 

焼きおにぎり茶漬け の 下ごしらえ中

昨晩は自坊で休息し、今日は金沢に移動しての就業となりましたが、寺カフェメニューの中でも人気のある「加賀棒茶の焼きおにぎり茶漬け」を担当したものの、少々「お疲れ気味」だったため大事を取って休息、どうもこのところ休息の回数が増えてきた感が有ります。「一進一退」という言葉がありますが、人生は常に一進一退がベストで、「押してダメなら引いてみな」とか、「一日一歩・三日で三歩・三歩進んで二歩さがる」なんて歌もありますから、気にしない!気にしない!って。それは別として、和尚手作りのお茶漬けは本当に美味しいですよ! 皆様も一度ご賞味あれ! 友峰和尚より

 

 

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