6月, 2018年

第1761話

2018-06-14

 

嗚呼なんて素晴らしい朝なんだろう! なにもかもが澄み切っていてその清々しさに圧倒されました。えっ!圧倒されたって、その表現ってちょっとおかしんじゃない? と言われそうですが、あまりの美しさに言葉が無いのです。皆様もいちど早朝の大安禅寺を体験してみませんか!

 

早朝とは5時半ごろですね。朝陽が白山連峰から登って来る瞬間は「後光(ごこう)」そのもので、照らし出された自然界は御仏の姿を現出するかのようです。花も木々も、畑も田んぼも山々も、鳥も小動物の鳴き声も御仏の慈悲の現れです。「時間が止まって欲しい!」と願っても願いはそこまでです。現実に戻りましょうか、さっそく園内の整備に入り、枯れ花を摘みました。妻もまた友人と薔薇園の花の手入れをしながら語り合う楽しい声が遠くから聞こえてきました。「安心(あんじん)」は「即今」に有り。

北陸朝日放送 古田会長様ご夫妻 と 西川博繁様、卑山責任役員総代の藤田様 蒔田様とともに

 

加藤満美子さん と 御友人ご夫妻とともに

 

昨晩はサプライズが有りました。17日(日)は「父の日」だそうで、息子夫婦から孫を通しての「ポロシャツ」のプレゼント! 写真の如くとってもお洒落なお品でした。有り難う!有り難う! 今年の夏はちょうど一枚新調しようと思っていたところでした。現実世界でもまた喜びを得、大満足の日々を過ごしています。南無観世音菩薩・・。本日も爽やかな心で多くの素敵なお客様をお迎えすることが出来ました。南無観世音菩薩・・。有り難し、有り難し。友峰和尚より

 

第1760話

2018-06-13

 

「諸行無常 諸法無我(しょぎょうむじょう しょほうむが)」と承知すれば、何が起きてもどうってことは無いのですが、なかなかどうしてそう簡単に悟れるものでも有りません。兎に角人間生きている限り、常に変化して行く世の中で、如何にして心穏やかに日々を過ごして行くかが大切だと思っています。

 

未生流福井支部 華展「 風 かほる・・・ 花 」

 

心の安らぎを得るには色々な手段が有りますが、やはり掃除が一番です。早朝の境内の外掃除ほど気持ちの良い事は有りませんし、また花菖蒲園の咲き終えた花摘みや株の植え替えも楽しいものです。

 

未生流福井支部 山口先生と支部の皆様とともに

旬彩割烹「吟楽」の女将様、 ㈱五月ヶ瀬の奥様と、ご友人の方とともに

 

境内に ご協賛企業各社様の御芳名入り提灯が飾られています

 

さて、今日は「妙心寺派宗会議員選挙立候補者届日」という事で教区選挙長として終日自坊におりましたが、本日も多くのお客様と歓談し、こちらも充実した時間を過ごすことが出来ました。午前中には庭師の末政さんと、花菖蒲祭 御協賛企業各社様の追加芳名提灯吊りをしましたが、本当に沢山の方々にご支援いただいており心より感謝申し上げております。有り難う!お蔭様!の気持ちで過ごして参りたく思うものです。友峰和尚より

 

第1759話

2018-06-12

史上初の米朝首脳会談がシンガポールで開催される本日、大安禅寺境内は雨上がりの爽やかな初夏の風を受け、実に極楽浄土を現出していました。一晩中降り続いた雨でしたが北陸地方も梅雨入り宣言が出された模様で、草木にとっては恵みの雨です。早起きをして堂内から花菖蒲園そして薔薇園へと散策しましたが、もはや言葉など要りません。今日は皆様も早朝の大安禅寺の風景をお楽しみください。

どこを切り取っても素晴らしい風景です。皆様も是非御来寺下さいますようお待ち申し上げております。

苦節40年、和尚が心を込めて整備し育てて来た草木たちです。それぞれにその立ち位置を十分に理解し見事なまでに輝いています。

未生流福井支部華展 寺内各所に いけばな が展示されています

 

寺宝展示/「柳橋水車図屏風」 狩野元昭筆  枯木堂にて

 

 

人生心の花を咲かせましょう! 花も木々も笑顔満開の大安禅寺! まさに「今でしょう!」と叫びたくなる心境です。今日は終日大安禅寺の自然の中に身を置き、ゆっくり静養したいと願っています。友峰和尚より

第1758話

2018-06-11

2015年8月に撮影しました「日中友好の朝顔」

今年も「日中友好の朝顔」の季節がやってきました。これまでに多くの方々に朝顔の種をお分けし、その都度皆様からは開花状況のお知らせと共に素晴らしいお写真を送って頂きました。本年も寳勝寺で8月に「日中友好の朝顔を愛でる会」を開催する予定となっており、今日は職員の手によって朝顔棚作りが始まりました。

和尚のブログで何度も紹介された朝顔ですが、大変由緒のある品種だけに毎年開花を楽しみにしています。この種は数年前、広島県福山市・中川美術館館長の中川健造氏より、御夫妻が大切に育てて来られた貴重な種を分けて頂いたものです。その後、大安禅寺に持ち帰り見事な花を咲かせました。今では多くの方々に育てて頂いています。今年は寳勝寺山門前より参道脇とふれあいパーク霊苑内にも咲かせる予定ですので、皆様も是非鑑賞頂けたら幸いです。

本日の寳勝寺にて 朝顔ネットの準備をしました

 

2016年7月

2016年7月

大安禅寺参道にて 2016年7月

大安禅寺渓仙舎にて 2016年8月

 

寳勝寺玄関にて 2017年8月

 

2016年 大安禅寺と寳勝寺にて 日中友好の朝顔の会の皆様とともに

 

中国ラストエンペラーの弟君・溥傑(ふけつ)氏が育てていた「日中友好の朝顔」、現在はご息女・福永嫮生(ふくながこせい)様が、日中友好を願って全国に朝顔の輪を広げておられます。気品のある赤紫色の大きな花弁を開く「日中友好の朝顔」! 今から開花を楽しみにしています。友峰和尚より

【日中友好の朝顔】清朝最後の皇帝である愛新覚羅溥儀氏の弟、愛新覚羅溥傑氏(1907~1994)とその妻、浩(ひろ)夫人(旧嵯峨侯爵家令嬢)が毎年愛でられた珍しい朝顔。溥傑氏の妻・浩夫人が1961年、中国に永住する覚悟で北京在住の夫・溥傑氏の元へ戻るときに、日本から朝顔の種を持参され、お二人で愛でられた。ご夫妻亡き後は、日本在住の次女・福永嫮生さんの手によって育てられ、「日中友好の朝顔」と命名して今日まで多くの人たちに分けて来られた。2012年、日中国交正常化四十周年記念の年に、溥傑氏ならびに嫮生さんと親交の深い中川美術館(広島県福山市)館長・中川健造氏より大安禅寺(福井県福井市)の住職へと朝顔の種が伝えられ、兼務する宝勝寺に於いても毎夏大切に育てられている。

第1757話

2018-06-10

沙羅双樹が咲き始めました / 寳勝寺 玄関にて

遠くで雷さんがゴロゴロと鳴り響き今にも雨が降って来そうな、なんとも不安定な天気の日曜日でしたが、皆様にはお元気にお過ごしでしょうか? 台風5号の影響だそうで、どうやら北陸地方も本格的な梅雨に入ろうとしているようです。

 

本日の「楽く楽く法話」にて

午前中に「楽く楽く法話」を催行し、午後からは中陰忌法要厳修と、休息する間もなく法務に専念しました。毎日が多くの方々との出会いの場となっていますが、そろそろコンピュータをフル活用して来客者の名簿整理をしていかねば、和尚の記憶装置も危うくなって来ました! 来客者記録として必ず集合写真を撮ってはいるものの、顔を全て覚えるのは至難の技です。

岐阜県より 笑顔満載の元気な皆様です

 

吉田裕介君 と 真由さん とともに

さて嬉しい話題を一つ、自坊の大安禅寺に引き続き寳勝寺でもお手伝いを頂いた野々市市在住の吉田君がこの7月に結婚されるという事で、ご挨拶に来て下さいました。目出度し!目出度し!です。大安禅寺では長年本当にお世話になりました。多くの卑山職員とも交流が有るので、皆このブログを読んできっと喜んでおられる事と思いますよ。学生さんだった当時を懐かしく思います。「光陰矢の如し 時 人を待たず」で知らぬ間に立派な社会人となって活躍されている様子で、心から嬉しく思いました。吉田君、ご結婚おめでとうございます!万歳! 友峰和尚より

第1756話

2018-06-09

越前松平家第20代当主 松平宗紀様 の 御挨拶

昨晩は旧福井藩主松平家の縁故者で組織する「保寧会(ほねいかい)」130周年記念会が御当主の松平宗紀(むねとし)様ご夫妻御臨席のもと、夕刻5時より福井市・ユアーズホテルで開催されました。和尚も新命副住職と出席し、久しく会員の皆様ともゆっくり歓談することが出来ました。

始めに松平宗紀様が、東京都千代田区にある「霞会館(かすみかいかん)」についての基本理念や現在の活動内容などを説明されました。和尚自身初めて会に出席したのが40年ほど前で、先代実道和尚(父)とともに出席しましたが、この度は玄峰副住職と共に出席し世代交代を感じたものでした。

保寧会幹事 久我 晶 様による活動報告のようす

今朝の花菖蒲園

早朝のバラ園 整備が行われています

一夜明けて土曜日の朝を迎え花菖蒲園をゆっくりと散策し、また妻の管理している薔薇園では、満開となった幾種類もの薔薇の花に圧倒されてしまいました。今度の日曜日には菖蒲、薔薇、紫陽花の総べての花が満開になる事と思いますので、皆様も是非御来園下さい。さて、午後からは寳勝寺ふれあいパーク霊苑で法要が営まれましたが、時折涼しい風が通り抜け、気持ちの良い法要日和となったようです。友峰和尚より

 

合祀墓「宙(そら)」にて 満開のヒメシャラのもと

 

第1755話

2018-06-08

八重咲きのどくだみ草が満開です

 

明日からは梅雨空になるとかで、少し雨が欲しいところです。今日も日中の気温が30℃近くになったとの事、お檀家の皆様にはお元気にお過ごしでしょうか? まもなく7月のお盆月(おぼんつき)を迎える為、卑山事務局では職員が盂蘭盆・大施餓鬼会の案内状を作成しています。今年はふれあいパーク霊苑でも初めての「合同慰霊祭」を執り行う予定ですので是非御参加頂きたいと願っています。ふれあいパーク霊苑は7月で施工一年目を迎えるわけですが、苑内も整備が進み薔薇を始めとした色とりどりの季節の花が咲き競っています。特に山門入口から霊苑に至る参道脇には日本古来の御茶花が訪れる人の目を引いています。

 

 

さて、毎日来客が絶えませんが、今日は㈱松浦建設の吉田専務様が来られ、しばし歓談しました。本日は越前松平家にご縁を頂く集まり「保寧会(ほねいかい)」が御当主ご臨席のもと開催予定となっており、その会合に出席するため一時帰郷します。歳が行けば行くほど、これまでの多くの方々との御法縁を大事にしていきたいと念じて止まないものです。友峰和尚より

もういちど 笑顔で撮り直しのようすです

第1754話

2018-06-07

くちなしが咲き始めました / 寳勝寺玄関にて

寳勝寺に御来寺下さった方々には記念撮影をお願いしているのですが、その場合、笑顔で撮りましょうとお話ししています。しかし、急に「笑顔で」と言われてもなかには不得手な方もおられ、何度撮ってもまるで証明写真のように緊張される方も多く、何度も取り直ししながら笑顔の写真をブログにアップしています。さて今日はどうだったでしょうか? 

㈱豊蔵組の江川部長さんと香林さんが、先日お願い申し上げた自坊で開催されている「花菖蒲祭」御協賛のことで来寺下さり、さっそく写真を撮りました。いつの時代も、写真はその日の記録を残すためには不可欠の優れものですから、後々になって写真を見るだけでその瞬間の状況が蘇えって来るものです。香林さんは写真が苦手だそうですから「笑顔」となると尚更の事です。でも今日は上手くいきましたね。合格ですよ!

 

江川部長さんからもお見舞いの言葉を掛けて頂きましたが、昨日は両膝関節炎のため川北整形外科を訪ね、帰り際には沢山のお薬を頂きました。嬉しいやら悲しいやら? 薬の山を見ているだけで、いかに和尚も高齢者の仲間入りしたかを自覚するものです。痛めた関節も「クスリさん」のおかげで今日は痛みも静まり一安心、思わず「クスリ」とほほ笑んでしまいました。ピコ! 友峰和尚より

第1753話

2018-06-06

ラベンダーの開花 / 寳勝寺玄関にて

実に情けない話ですがやはり寄る年波には勝てず、関節の痛みが全身に走り、満を持して掛かり付けの川北整形外科医院を訪ね早速診察してもらいました。花菖蒲園整備の仕事は年齢的に最早限界に達している様子で、今回は遂に両足膝関節が悲鳴を上げてしまいました。毎年この時期になると必ず病院通いが始まるのも恒例となって来たようです。不思議なもので、病院から戻る頃には痛みもどこへやら、「ちちんぷいぷい」の鎮痛注射には驚いてしまいます。

修復予定工事の打ち合わせ / 寳勝寺 本堂上の間 縁側にて

午後からは寳勝寺の最終的な補修工事について、金沢市歴史都市推進課の大蔵康生氏ならびに(有)山本製材の山本博之氏とで打ち合わせが行われ、今後の進め方について話し合われました。来年の9月着工実現に向けて、今後も努力したいと念じています。和尚自身の身体が加齢とともに不調となって行くように、何百年も経過した伝統的建造物は尚更のこと補修が大切ですね。この世はすべてが「一即一切(いっそくいっさい)」の理(ことわり)だから頑張らなくちゃいけません。

山本製材 山本社長様と 金沢市 大蔵様との打ち合わせ

庫裡の外壁を視察されているところ

本堂裏側の外壁を視察されているところ

 

金糸梅が咲き始めました / 霊苑入口にて

 

 

さて、三重県在住の加藤さんより、近況を伝える嬉しいお便りと珍しい御品物が届けられました。とっても有り難うございました。いつも和尚のブログを見て下さって有り難う!お互いに元気いっぱい頑張りましょ!負けたらあかん!負けたらあかんで! 和尚自身の身体の痛みを皆様の心の痛みと感じとって頑張って参りたいと思っています。友峰和尚より

第1752話

2018-06-05

今年の9月15日(土)より11月11日(日)まで開催予定の「東アジア文化都市2018金沢現代美術展」に、兼務寺院・少林寺も協賛する事になりました。本日は9時半より共催者である金沢21世紀美術館の黒澤学芸員始め関係者の方が現場視察に来られ、和尚も立ち会いましたが、この行事は21世紀美術館をメイン会場に、市内商店街並びに野町寺院群など約15か所で開催されるそうで、このたび美術館からの依頼を受けて少林寺本堂を作品展示会場として提供する事にしました。

美術展事務局の沢井様とともに 詳細打ち合わせのようす

今回の展覧会テーマは「変容する家」だそうです。アジア3か国の作家たちが出品しますが、少林寺では大変有名な現代中国人芸術家・宗冬(そんどん)氏が「禅」をテーマにした作品を展示する予定だそうで、和尚も今から楽しみにしています。宗冬(そんどん)氏のコンセプトによりますと、「寺の歴史や外観、構造を尊重しながら現代美術の作品を通して、「家」と「禅寺」との間に、ある共鳴を創り出したい」と有ります。果たしてどのような展示発表になるのでしょうか。これからの寺院の活用の有り方も模索して参りたいものです。

少林寺檀信徒の桑島様とともに

さて美術展打ち合わせと時を同じくして、少林寺お檀家の桑島様も御親戚の方と共に来寺され、帰りには寳勝寺に立ち寄って下さいました。桑島様曰く「今の高齢者は《教育》が大切」だとか? 「えっ?どういう意味ですか?」「思い立ったらすぐに行動する!いわゆる《今日行く!》」だそうです。成る程!座布団一枚!って。今日は思い立ってお二人で御先祖の事を調べに来られたとの事でした。少林寺のお檀家様との交流も愈々広がりを見せ始めています。友峰和尚より

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