7月, 2017年

第1424話

2017-07-12

ふれあいパーク霊苑工事のため、長い間お休みしていた寺カフェですが、愈々本日より再び開始され多くの観光客の方が利用されていました。本当に不思議な話ですが、これまで休業していたことも有って寺カフェの存在すら忘れ去られてしまったように思ったものでしたが、今日は平日にもかかわらず終日賑わいを見せていました。午前中には「本堂保存修復工事並びに代々墓改葬工事」竣工の御報告を兼ねて今後何かと御法縁を頂く、関係各社に御挨拶に行って来ました。また午後からは、地元報道関係の方が取材に来て下さり、㈱ココ・プランニング中本会長、社長、宮崎デザイナーと共に取材に応じました。今回の卑山事業が金沢寺町伝統的建造物群保存地区全体の活性化につながる事を念じて止まないものです。

宮崎氏より、霊苑デザインや 樹木葬 の説明をされている様子

近年急浮上してきた「墓じまい」や、寺離れ、直葬、、没後離婚等の諸問題に対応する為の努力が続けられていますが、事実は報道されているニュースよりはるかに深刻な状況にあります。いま、歴史ある寺院建造物の保存を始め廃墓同然の代々墓整備や伽藍の再活用方等が、各寺院の住職に課せられた緊急の課題となってきています。

中本会長より、寳勝寺ふれあいパーク霊苑の「合祀墓」の説明がなされているようす

炎天下の中 取材して下さり 誠に有難うございました

流石に和尚も70歳を迎えようとしている今、残された時間も体力もタイムリミットが近づいており寺院の今後の有り方について日々模索中です。真理を行ずる者には必ず仏天の加護が有る! そう信じての実践行が続いていくようです。友峰和尚より

第1423話

2017-07-11

石川県議会議員 金原 博 様 とともに

朝から30℃を超える蒸し暑い一日となりましたが、暑さに並行して身体全体が言いようのない怠さに襲われながらのお客様対応でした。午前中には、㈱ココ・プランニング中本会長、社長と御友人が訪ねて来られ歓談しているところに、昨日、全日本司厨士協会北陸地方石川県本部総会の懇親会の席でご挨拶申し上げた、石川県議会議員 金原 博 様が、卑山視察のために早速に立ち寄って下さいました。今回の本堂保存修復工事と代々墓改葬工事竣工について詳しく説明させて頂いた後は、完成した「ふれあいパーク霊苑」を中本会長のご案内で見学して頂きました。少しずつでは有りますが、人とのご法縁が広がりを見せています。人生には多くの色々な出会いが有りますが、究極は、人との良き出会いこそが自分の運命を導いていくようです。

本堂修復並びに代々墓改葬の資料をご覧頂いているようす

宝勝寺ふれあいパーク霊苑にて

奥の院 檀信徒御家名石碑 の前にて

工事が全て終了して人の気配も無く、境内は今までとは打って変わって不思議なくらい静まり返っています。何かせねばと思いながらも流石に身体は休息を願っているようで、午後からは休むことにしました。そうそう「閑かさや 岩にしみいる 蝉の声」 松尾芭蕉の名句ですが、暑さよりも涼しさを感じるのはなぜでしょうか? この一句は恐らく今の和尚の心境のように思いました。皆様はこの一句をどのような心境と捉えられますでしょうか? 友峰和尚より

 

第1422話

2017-07-10

全日本司厨士協会 宇都宮会長、福井県本部 日下部会長、石川県本部 川本会長とともに

7月3日に全日本司厨士協会北陸地方本部主催の会員物故者総供養が大安禅寺で厳修されましたが、本日は北陸地方石川県本部の通常総会が金沢国際ホテルで開催され、東京総本部・宇都宮久俊会長、石川県本部・川本紀男会長からのお招きを受けて、午後2時半より総会に出席させて頂きました。大安禅寺には全日本司厨士協会物故者の慰霊塔が有り、今年で物故者法要も22回目を数えました。日本の「食」の発展に寄与された多くの先駆者物故者の御霊に感謝すべく、お盆月を選んでご供養が続けられて来ました。今日は金沢での総会という事で、司厨士協会会員の多くの方々が表彰を受けられました。総会後は懇親会の席となりましたが、多くの料理プロ職人の皆様と交流できた事を大変嬉しく思いました。和尚も金沢に御縁が有って6年になりますが、寺町近辺の色々な食べ物のお店のオーナーとも親しくさせてもらっています。

金沢市歴史建造物整備課の検査のようす / 宝勝寺ふれあいパーク霊苑にて

さて昨日は寳勝寺で盂蘭盆会の行事が有り大いに賑わいましたが、今日はひっそりと静まりかえった堂内となりました。この度、川本会長には本当に色々とお世話になりましたこと心より厚く御礼申し上げます。人間にとって「食」の安全安心そして創意工夫が常に求められています。全日本司厨士協会の今後益々の御発展をご祈念申し上げます。友峰和尚より

第1421話

2017-07-09

平成29年度 寳勝寺 盂蘭盆大施餓鬼会法要

本年度の盂蘭盆大施餓鬼会が午前10時半より厳修されました。代々墓改葬工事も無事に竣工して最初の盂蘭盆会を迎えましたが、檀信徒様の多くが参列され、今回の工事施工社㈱豊蔵組幹部方々はじめ㈱ココ・プランニング中本会長、社長様と職員の方々、また㈱いせや社長様と幹部の方も出席されました。

法要中のようす

法要に御加担くださった桂岩寺御住職様 (曹洞宗 寺町1丁目)

宝光寺御住職様 (臨済宗 富山県氷見市)

檀信徒ならびに参列者先祖代々のお読み上げ

法要終了後には「ふれあいパーク霊苑」の今後についての説明がなされ、その後は参詣者全員が霊苑視察と関係者からの説明を受けました。誕生してまもない「ふれあいパーク霊苑」ですが、宮崎デザイナーの未来を先取りするような斬新なデザインが随所に発揮され生き生きと輝いていました。

㈱ココ・プランニング 中本隆久会長による御挨拶

㈱ココ・プランニング 中本大資社長からの御挨拶

㈱いせや 田中教夫社長より御挨拶

宝勝寺ふれあいパーク霊苑 スタッフの皆様の御紹介

霊苑にて 視察見学会が行われました

檀信徒様の墓域「奥の院」にて

視察後は書院各所でお食事をして頂きましたが、続いては来る10月22日の落慶法要に向けて本格的な準備が始まろうとしています。多くの方々の御理解と御支援を受け今回無事竣工成った卑山代々墓改葬工事でしたが、本日の盂蘭盆会大施餓鬼会を厳修出来た事でまずはひと段落といったところでしょうか。㈱豊蔵組関係者の皆様には、今日まで本当に大変お世話になりました事、心より厚く御礼申し上げます。友峰和尚より

第1420話

2017-07-08

明日厳修される卑山盂蘭盆会大施餓鬼会を前に、地元テレビ局HAB北陸朝日放送の取材を受けましたが、テーマが「終活に於ける心構え」でした。フムフム? 皆様はどのようにお考えでしょうか? 答えは人それぞれだと思いますが、かの有名な一休さんが「今までは 人のことやと思うたが 俺が死ぬとは こいつぁたまらん」と言ったそうですから、気にしない気にしない!なんでしょうか。

今日は終日盂蘭盆会準備に精を出しましたが、午後からは㈱ココ・プランニング中本社長始めスタッフの方との今後の打ち合わせが有り、あっという間に一日が過ぎて行った感が有ります。終活もまさに同じであっという間に臨終を迎えるような気がします。ふれあいパーク霊苑が完成して初めての総供養となる為、明日は多くの檀信徒皆様が参詣することとなっています。今回の代々墓改葬工事は和尚も本当に心から嬉しく思っています。
つい先日は北九州での大洪水災害で多くの方々が被災され、犠牲になられた方も多くおられたと聞いております。本当に明日をも知れぬ尊い命だけに、明日は心からご供養を申し上げたいと念じています。友峰和尚より

 

第1419話

2017-07-07

からりと晴れ渡った一日となりました。気温は30℃を超える真夏日となりましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか? 明後日の卑山盂蘭盆会修行に際し、今日はその準備に入りました。本堂前のお庭に沙羅双樹の木が植えられ、お盆を前にして青々とした清々しい葉っぱが物故者の精霊を迎えてくれるかのようでした。そして本日は七夕、お盆の入りでもありますね。ニュースでは九州地方の大洪水災害の映像が終日放映されていましたが、以前福井市でも足羽川が氾濫して大洪水に見舞われた時の事を思い出していました。このとき大安禅寺では裏山からの濁流で車道が崩れ落ち、境内も冠水する始末。本当に恐ろしい記憶です。

沙羅双樹の植樹

写真撮影のため、境内整備

㈱豊蔵組 江川部長様が 御挨拶に来られました

さて、午後からはふれあいパーク霊苑パンフレット作成のため写真撮影が行われ、和尚も参加しました。山門入口より霊苑の隅々に至るまで綺麗に清掃され、禅寺にふさわしく荘厳でしかも見事なシチュエーションを醸し出していました。

朝一番には、六道地蔵尊に高倉さんが作ってくださった赤の帽子と前掛けを付けましたが、なんともお洒落で霊苑入口が引き締まった感じがしました。またこれまで鉢植えにして保存していた樹木や草花も業者の方に地植えしてもらいました。お盆の行事を目前にして、お庭が少しずつ形を整えていくようです。友峰和尚より

第1418話

2017-07-06

今日は終日事務に専念したなが~い一日となりました。10月の落慶法要挙行に向けて式典の招待状作りと、来賓としてお迎えする方々の名簿作成などに当たりました。平成25年8月より平成29年7月の約4カ年をかけて施工された寳勝寺本堂保存修復工事と代々墓改葬工事でしたが、この度無事竣工の運びと成り、招待状を作成しながら感慨無量のものを感じました。工事は終えましたが、これまで多くの方々との御法縁を頂いて完成した故に落慶法要の式典は感謝の意味も込めて丁寧に進めて行きたいと思います。

午後からは改葬工事でお世話になった㈱豊蔵組の社長様が、完成なった現場視察ののち御挨拶に寄られましたが、縁とは不思議なもので、先日大安禅寺で厳修された全国司厨士協会北陸地方本部主催・会員物故者法要にも参列された石川県本部会長の川本紀夫様が来寺され、お互いに旧知の間柄という事でお話が盛り上がりました。須らくこの世は「縁に随い感に赴いて周からずという事無し(仏縁に随って私たちの信心の心に仏が答えて下さり、広く行き渡っていく)」を実感したものでした。

本当に感謝の毎日となっています。多くの方々の知恵を拝借しながら、また一歩、前進の活路が見いだされたようです。日に新たに日日に新たなり。友峰和尚より

第1417話

2017-07-05

昨日の大雨から解放されて今日は穏やかな一日となりました。二ュースでは福岡県で1時間に130ミリの降雨量を記録したとか。ピンとこないかも知れませんが、よくバケツをひっくり返したような雨と例えられますがそんなもんじゃありません!もうプールの中を泳いでいるような感じで、恐ろしい事です。とにかく昨日は金沢市内も道路が冠水状態で車の運転には気を使ったものでした。

さて、今日は来たる10月22日に挙行を予定している「寶勝寺本堂保存修復工事並びに代々墓改葬工事施工完了落慶法要」の準備の為、当日御加担下さる寺院方々の打ち合わせ会議が行われました。福井からは新命副住職を始め第5部支所長の瑞源寺様、華蔵寺様、石川県珠洲市より吉祥寺様、富山県氷見市より宝光寺様が来寺され、先ずは当日の寺院方々の接待所・承証寺様と、お稚児さんの安下所(あんげしょ)・西方寺様を訪ね、住職様の丁寧な御案内と御説明を頂きました。また視察後は寳勝寺ふれあいパーク霊苑を見学して頂き、その後は綿密な打ち合わせが行われました。

承証寺様にて

西方寺様にて

霊苑を視察されているようす

落慶法要にはお稚児さんの行列を予定しておりますので、ブログをご覧いただいている皆様には是非ご参加くださいますようお待ち申し上げております。今日は多くの寺院皆様には大変お世話になりました。心から深く感謝申し上げます。更に吟味しながら素晴らしい落慶法要を挙行したいと念じています。友峰和尚より

第1416話

2017-07-04

台風3号の影響からか金沢市内は朝からどしゃ降りで、最近の雨の降り方には異常さを感じます。午前9時にお檀家様お参りの為に寺を出発したものの、道路がみるみる冠水して川の中を走っているようでした。こんな光景はこれまであまり見かけたことが無く、本当に気候変動を心配するものです。以前、タイを旅行した時に経験した状況に似てまるでスコールで、フロントガラスを叩きつけるように大粒の雨が降ってくるので前方が見えず、車から降りるのにもひと苦労といった感じでした。無事に台風が通過してくれることを祈るばかりです。あな恐ろしや、あな恐ろしや!

中国から 霊苑視察に来られている皆様

午後からは、中国からのお客様が「ふれあいパーク霊苑」の視察に来られ、㈱ココ・プランニングの中本社長と川面専務が御案内されました。これからは多方面から視察に来られる事と思いますので、その受け入れ準備も必要かと感じました。幸いにも視察の際には雨も小降りとなり、太白山寳勝寺ご本尊様の御利益絶大なるものを感じました。

視察中のようす

本堂にて 記念撮影をしました

遠い遠い中国からの大切なお客様でしたが、中国では大きな霊苑を運営されているとのことで是非いちど和尚も訪ねてみたいと思いました。本当に人生には色々な出会いが有るものですね。グローバルになればなるほど、その国々方々の「人間の魅力」を感じるものです。人との出会いこそ人生なによりの宝なのかも知れません。雨にも負けず!風にも負けず!頑張って参りましょう!ピコ!! 友峰和尚より

第1415話

2017-07-03

司厨士協会北陸地方本部物故者法要 / 大安禅寺 枯木堂にて

和尚の「ちょっといい話」の中で、「心が安らぎます」というフレーズが何度も出ている事に気が付きます。普通ならば、「ちょっといい話」と言えば宝くじが当たったとか、素敵な方と出会えたとか、美味しい物を食べたとか、欲しい物を買ったとか、なのかも知れませんが、やはり一番嬉しいのは心が穏やかでどこまでも安らいでいる事なのかも知れませんね。「何にも思わぬは仏の稽古也」という言葉が有りますが、言い換えれば、「何にもない事が一番いい事である」とも取れます。

会員の皆様の御焼香 大安禅寺花園霊苑 供養塔の方角へ向かって

法要後の法話にて

そう言えば、何事に於いても順調に進んでいる時ほど不安になるものです。不思議な話です。和尚がよく使う言葉に「好事も無きに如かず」とか「好事魔多し」とかいうのがそれです。何が故に古来よりそのような言葉が言い伝えられて来たかは、今回の東京都議選や将棋の竜王戦の勝負の世界をみても合点するものです。人生の中で勝ち負けを争う世界ほど如実なものは有りませんね。どうやら人間は「天の邪鬼」に似て、一喜一憂する世界に安心の活路を見出そうとしているのかも知れません。

幹部の方々との茶礼 / 大安禅寺 愈好亭にて

さて本日は司厨士協会北陸地方本部物故者法要が卑山で厳修されました。この法要も今年で22回目を迎えました。素晴らしい料理を今日まで提供して下さった多くの料理人物故者に対して心からご冥福をお祈りしますと共に、感謝の真を捧げたいと思います。友峰和尚より

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