12月, 2016年

第1212話

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今日は午後より、日頃からご厚誼頂いている「ハイクラスの会」の皆様が大安禅寺へ来山され、御先祖供養とご祈祷が行なわれた後、夕刻より懇親会の席となりました。この時期は忘年会シーズンとあって流石にどこも賑わいを見せています。福井と言えば越前カニが旬ですが、例年と比較して今年はずいぶんと高い値段となっているようです。

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先日は福井駅構内の鮮魚店にズワイガニやセイコガニがずらりと並べられていましたが、ズワイガニは一杯三万五千円の値札が付いており、もはや眺めるだけで早々にその場を離れました。金沢の近江町市場でも、観光客の一番人気はズワイガニだそうですから値段が高いのも仕方ない事なのかも知れません。安くならんカニ!と叫んでもどうにもなりません。黙って見ているだけです。そこから出た言葉が、「沈黙はカニなり?」「何でしょうカニ?」 皆様にはせっかく遠い名古屋市からご来山下さったわけですから今晩の御馳走はカニしかないと、長年お世話になっている越前海岸沿いの蟹旅館を紹介しての懇親会となりました。

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「梅は南枝に香し」 大安渓仙 書

旅館のご主人と女将さんの計らいで大変良くして頂き、また旅館の各部屋には和尚が書いた墨蹟の掛け軸を飾って下さいましたので記念に撮影しました。本当に感謝です。今夜はどうやら気分良くゆっくりと眠れそうです。友峰和尚より

第1211話

2016-12-11

師走に入って早11日が過ぎようとしています。滋賀北陸教区花園会報誌「いもこじ」の原稿締め切りがとっくに過ぎており、無量寺教化主事様から催促のお電話を受けながらそのままになっていました。しかしとうとう最後通告の電話が鳴ってしまいました。しかるに今日は何が何でもと、一所懸命に紙面巻頭の新年御挨拶文と酉の干支色紙を仕上げました。一足早く干支色紙を皆様にお見せします。20枚ほど描きましたがその中の一枚を選びました。皆様如何でしょうか?

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「鳴かぬなら、鳴くまで描こう干支色紙!」ということで? どうやら「ケッコウ!!」って鳴いくれたように思います。それにしても難しいですね。鶏の絵には違いありませんが、動きの無い姿ほど虚しいものは有りませんね。今や3D画像時代ですから立体的に見えれば最高ですが。本堂にズラーッと並べてみましたがまだまだ十分ではありません。毎年思うのですが、満足のいく作品が出来上がるのは来年の2月あたりになりそうです。今から約200枚くらい描く予定をしていますが、日々努力しかありません。

dsc01637-500x375それにしても和尚の一夜漬けの癖はなかなか治りません。なんとかならないものかと反省の一日でした。無量寺様、遅くなってごめんなさい! 明日の朝一番にご送付申し上げます。アイハブ、ァ筆! アイハブ、ァ色紙! アン!想像不可能?ピコ! 友峰和尚より

第1210話

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早朝の工事現場視察 / 西野様、香林様とともに

金沢は初雪が降りました!愈々本格的な冬の到来です。一辺に気温が下がって身体が思うように動かない朝でしたが、そんな中、滋賀県彦根市より川島様がお友達3名と卑山を訪問して下さいました。また木曜法話会の武田様も金沢の御友人と共に来てくださり、久しぶりに楽しい歓談のひと時となったものでした。

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川島様、御友人の皆様とともに

川島様は大安禅寺ファンの方で、10年以上のご厚誼を頂いています。突然の御来寺でしたが大変嬉しく思いました。人生には沢山の出会いが有りますが、加齢と共にお互いの消息を確認しながらの懇談となっていくようです。思えば大安禅寺での木曜法話会も30年間に渡って続けた会でした。当時の会員方々が今では80歳を超えるお歳となっています。

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木曜法話会の武田様、御友人の方とともに

現在は、和尚の後を受けて新命副住職が「写経会」として引き継いでいますが、和尚時代の会員の皆様も引き続き頑張っておられるようです。昔は「60の手習い」、今では「80の手習い」の様相ですね。とても喜ばしい事です! 人生これでいいという事は有りませから是非とも頑張って頂きたいと思います。さて寒い寒い一日でした。皆様に於かれましてはくれぐれも御身お大切にお過ごしください。友峰和尚より

第1209話

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昨晩の木曜坐禅会にて

皆様お元気にお過ごしでしょうか? 大安和尚です! なんとも懐かしいフレーズですが、最近はもっぱら金沢寳勝寺の滞在時間が長くなっているため、「寳勝和尚です!」ということなんでしょうか。 昨晩は今年最後の木曜坐禅会でしたが、流石に師走!皆様それぞれに仕事がお忙しいとみえて3名の参加者となりました。なかでも嬉しい事に、高校2年生の蔦原仁平君が寒いなかを自転車をこいで参禅してくれました。

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仁平君は先般、ボーイスカウトの宗教章を授与したばかりで、実に好青年で、ファイターマンでも有ります。また常連の高倉さん須貝さんも参加され、坐禅終了後には皆で抹茶茶礼をして今年を締めくくりました。「坐禅坐禅と言わしゃるけれど 腰の根太が痛うござんす」とそれくらい坐らねばなかなか心の本分は見えてきませんが、それでも先ずは坐る事が大切です。

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仁平君、昨晩はよくぞ参加されました。「あっぱれ!あっぱれ!」 彼には未来に向かって大きな夢があるそうですから、夢を達成するためにも来年も引き続き大いに坐禅に参加して頂きたいものです。本日は雷注意報も出ている朝一番に工事現場を視察し、現在の進捗状況などを現場監督とお話しましたが、やはり常に現場視察する事の重要性を身に染みて感じたものでした。工事は日々進展して行きますから、設計図とにらめっこしながら具合の悪い点はすぐに改善が求めれれます。人生の設計図もしかりだと思います。修正を繰り返しながら、より良き人生を歩んで行きたいと現場に立ちながら思ったものでした。友峰和尚より

第1208話

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dsc01600-500x375金沢市歴史建造物整備課・新保様に、改葬工事現場を御視察頂きました

今日の6時半からは今年最後の木曜坐禅会が開催されます。我が禅宗の宗旨は「坐禅三昧の境に有り」と言い切っていいほど大切な行の一つです。今年の3月に開始して早10回目となりますが、参加者はどの方も真剣に参禅されています。

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坐禅の効能をよく効かれますが、その答えは「超気持ちいい!」心境を味わえるということに尽きます。その「超気持ちいい」心境とは? なんにも無い、所謂無心の境地のことです。毎日毎日、凶悪事件や恐ろしい事故のニュースを見聞きしていますと否が応でも心に影響を及ぼすものです。「見ざる、聞かざる、言わざる」と他人事のように過ごすわけにも行きませんから、皆それぞれに「安心する方法」を工夫して実践している事と思いますが、そこは「坐禅」が一番だと和尚は思います。来年こそは皆様、是非是非坐禅に参加してみて下さい!

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さて今日は息子夫婦が孫達を連れて寳勝寺に遊びに来てくれました。昼食を共にしましたが、実に楽しい食事会となりました。食後は寳勝寺に戻りしばし休息をして帰山しましたが、新命和尚もこのところ法務が忙しく、その合間をぬっての訪問でした。

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孫達と過ごす時間は本当に嬉しいものですね。「じいじ、じいじ」と呼んでくれる孫達の声はこれまた「安心の法」なのかも知れません。今晩は坐禅会ですが、どうやら「にやにや」した坐禅になりそうです。友峰和尚より

第1207話

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今日は以前から依頼されていた墨蹟の宿題に全力を挙げました。一人アトリエに篭っての努力でしたが、夕刻にはどうやら終了することが出来ました。久しぶりに筆を持ったため指も思うように動かず、悪戦苦闘の時間がいたずらに過ぎて行くばかりでしたが、最終的にはどうやら満足のいく作品に仕上がったようです。

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人間の身体神経の感覚は、間が空くと元に戻ってしまうようです。毎日毎日の修練が必須の様だと反省しきりの一日でした。もっともっと時間の余裕が欲しいのですが師走月ではそうもいかないようです。ちょっと愚痴になってしまいました。

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昨日は大安禅寺の花園流御詠歌講の御婦人皆様が練習をしていましたが、この時期、書院に響き渡る御詠歌の声の中に一年の終わりを感じさせてくれました。この一年間、御詠歌講の皆様には本当にご苦労様でした。心から感謝申し上げます。檀信徒皆様方始め多くの方々との御法縁にも感謝申し上げたいと思います。そしてこのブログをお読み頂いている多くの方々にも感謝申し上げたいと思います。皆様のおかげで和尚も元気に日々頑張ることが出来ます。本当におかげさまです。 友峰和尚より

第1206話

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大安禅寺はすっかり初冬の景色に変わっていました。静まり返った境内の落ち葉がなんとも郷愁を誘うものです。今朝方まで京都に居ましたが、この時期の市内はどこもかしこも観光客で溢れ返り、駅などは特に騒然とした感じでしたから、自坊に戻った時のあまりの環境の違いのギャップには驚くばかりでした。人々の心は住む場所によって随分と季節の感じ方も違うのだと、真冬を目前にして思ったものです。

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昨日は妙心寺での会議でしたが、各県から出席された本山役職者との歓談の時間ほど有意義なものは有りません。不思議な程に心が温まるものでした。70歳ぐらいになりますと日々、行動するにも思考するにも極めて億劫になりがちです。それはまわりに仲間が少なくなっているからなのかも知れません。その点、本山の役職に有ると仲間たちから色々な刺激を受けて結構励みになるものです。

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午後からは宿題の墨蹟書きの為、久しぶりにアトリエに入りましたが、部屋は何処もかしこもカビだらけで、使わなくなった部屋の荒れ様にはこれ又驚くばかりでした。明日は年末の大掃除をしたいと思いました。「部屋さん!留守ばかりして本当にごめんなさい!」やはり掃除から出発しましょう!明日はお掃除と墨蹟三昧の一日になりそうです。友峰和尚より

第1205話

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寳勝寺檀信徒 額家 御先祖供養 / 寳勝寺にて

大本山妙心寺宗務本所で開催された「僧侶育成審議会」に出席しました。午前中、東京より御来寺下さったお檀家様のご法事を修業し一路京都に向かいましたが、寳勝寺では新命副住職が修行仲間と打ち合わせ会議を開いており、慌ただしい中での出発となりました。師走に入った途端、その言葉通りに毎日走り回っている感があります。本山妙心寺での僧侶育成審議会は今日で2回目の出席でしたが、全国の末寺の後継者不足は我が宗派に於いても深刻な問題となって来ています。

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大本山妙心寺 法堂 / 妙心寺公式サイトより

寺で無くとも、各家や会社などでも後継者の問題で頭を悩ませているようです。我々の宗旨では、後継者を育成することは釈尊の法を相承させる事であり、それを師資相承とも言いますが、それが故に更に難しい状況とも言えます。禅宗とりわけ我が臨済宗は今でも、一人前の禅僧になるためには甚だ厳しい修行過程があり、そのことが後継者育成に立ちはだかって悩ましい現実となっています。 会議を無事に終了して、久しぶりに京都での休息を楽しむ事が出来ました。京都は和尚にとって格別な聖域です。明日からまた頑張って参りたいと気持ちを新たにしています。友峰和尚より

dsc01591-500x375御来山、誠にありがとうございました / 寳勝寺にて 額様御夫妻とともに

第1204話

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傳燈寺 参道にて

師走最初の日曜日、和尚は傳燈寺に出向き再度建物の状況を確認に行ってきました。天気予報では午前中は雨という事でしたが、曇り空ながら温かさを感じる日和で最近の気候はどうも不気味さを感じます。地震速報も日常茶飯事となりつつありますが、やはり油断は禁物です。来年の干支は「酉」ですが、一体どのような歳になるのかを調べて見ましたら、どうやら良い方向に発展する運勢だとか? あくまでも占いですが、今年は申年で「荒れる」との運気予測が全くにその通りになってしまいました。皆様もこの一年を振り返って思い当る節が多くある事と思います。来年の二月、節分までが申年ですからまだまだ気を緩める事など出来ません。来年は良い運気と手放しで喜ぶわけにもいきませんが、そう信じて精進努力して行きたいものです。

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そもそも「鶏」と干支の「酉」とは全く関係ないそうですが、掛詞(かけことば)でいけば「とり込む」とか「刈りとり」とかで「実りある年」という意味合いを感じます。「酉」の漢字も「酒の壺」を意味して、「収穫した多くの実を入れる壺」で縁起が良い年になる事を念じたいと思います。皆様の干支はなんですか?「え~と」なんて言わないで下さいよ? さて、運勢はどうであれ和尚は一所懸命に酉干支図を描き続けています。まだまだ思うように描けません、鶏になりきって描いてみたらバタバタと落ち着きの無い鶏になってしまいました。その姿とは「滑稽格好(こっけいかっこう)」(こけこっこ~)うんわかるかな~わかんね~だろうな~だろうな~? 友峰和尚より

第1203話

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暖かな陽ざしの降り注ぐ霊苑改葬工事現場です

「天地(あまつち)や 無言の経を 繰り返す」 嗚呼!いい句ですね。 かの二宮尊徳先生の御言葉です! 和尚の大好きな句の一つでも有ります。和尚は今、臨済宗妙心寺派金沢各寺院の再興に日夜努力しているのですが、如何せんどのお寺も維持存続が困難で早急の立て直しが求められています。いずれも加賀藩主の命によって建立された寺院ですから、廃藩置県以後の今日に至っては寺院経営は成す術もなしとといったところです。されどこのまま放っておくわけにもいきません。そこで常に二宮尊徳先生の言葉に立ち返り、「無言の経」を実践するのみです。そのような悩みとは裏腹に、金沢市内の各観光地や土産物店は今、活気を呈しています。今日は朝一番に地元大学生の今村さんより、お寺の在り方についてのインタビューを受けました。

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「観光地化される金沢でのお寺の多様性について」という質問に対し、寺院の理想的法務活動などをお話してみましたが、現実的には和尚もいまなお暗中模索の状態です。価値観多様化の現代社会において、これからの布教活動の在り方を問われているのだと思います。皆様はこのようなテーマについてどうお考えでしょうか? いちどディスカッションしてみたいものです。インタビューの途中には野町公民館館長の越田様が訪ねて来られ、「金沢城下、野町・弥生の街道を愛する会」のぶらりマップに寶勝寺カフェを掲載したいとのお申し出でした。とっても有り難いことです。

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出会い・ふれあい・なごみあい! 越田館長様はつい先日、大安禅寺で新命和尚の生き生き法話を聞いて来たところだとか 。縁とは不思議なものですね! 今年も多くの方々との出会いがありました。まだまだ続く、コマーシャルの後!でしょうか?  どうやら人とのご縁はまだまだ続きそうですね。ピコ!友峰和尚より

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