12月, 2016年

第1221話

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大安禅寺の裏山に県の土木事業で砂防堰堤ダムを建設するというので、藤田総代様、檀信徒の岩佐様並びに関係者の方々と現場視察をしましたが、山は荒れ放題で何処が何処やら訳が分からない状態で実に情けなく思いました。先人が苦労して今日まで守って来た森林ですが、今では山に登って立ち木の間伐をされる方も無くなり、寂しい限りです。和尚も20代の頃は父と一緒に植林や間伐作業を手伝ってきただけに残念な気持ちでいっぱいでした。再び生き生きした山に戻すには随分と時間がかかりそうに思いました。

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視察を終えて寺に戻り、工事現場の見取り図を見つめながら自然保護の大切さを痛切に感じたものです。砂防堰堤の本格的な工事はまだ数年先のようですが、最近は自然災害も頻発しているのでこちらも必須課題となっています。

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さて、来年の新命和尚の一年を通した法話の題が「日々是好日」という事で本日揮毫しました。来年はこの言葉通りに毎日が無事である事を祈りたいものです。午後からは久しぶりに片岡経営会計事務所の片岡正明会長様と歓談致しました。肝心の会計の話より宇宙規模的ダイナミックな話題に花が咲いた楽しい時間となりました。いつの日か皆様にも是非聞いて頂きたいものだとしきりに思ったものでした。友峰和尚より

第1220話

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午前中から来年の干支「酉」の図を描き始めましたが、まだまだ道のりは遠く、お正月中も描き続けていることと思います。和尚を訪ねて来て下さるお一人お一人の御顔を思い浮かべながら、一枚一枚丁寧に描いています。

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毎年約二百枚ほど描いていますが、十二干支はとっくに一巡しましたからそろそろ違う図柄に変えても良いのですが、干支さんが「描いて欲しい」と言っているような気がするので、描き続けています。いつの日か何方さんかの御家を訪ねた時に、和尚の描いた色紙と出会うことを楽しみにしています。

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休憩時間を利用して、本山提出書類の印を頂きに霊泉寺様と第五部支所長・瑞源寺様を訪ねましたが、どちらの寺院もお掃除が行き届いていて清々しい気持ちになりました。禅寺っていいですね! 瑞源寺様では竹箒の刷毛目模様が綺麗に地面に描かれていて、思わずふっと溜め息をつきました。心が洗われる気分とはまさしくこの事だと感じ入ったものでした。見上げれば総べての葉っぱを落とし切った、大きな大きなイチョウ木の縦横無尽に伸びた枝々がこれまた見事でした。街なかに有りながら閑静な佇まいの禅寺にしばし師走への思いを馳せた一時でした。友峰和尚より

第1219話

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斉藤公一様御夫妻とともに

寺町界隈の人通りがここに来てグンと少なくなりましたが、皆様に於かれましてはお元気にお過ごしでしょうか? 一刻も早く年賀状に添え書きをしたいのですが、年末の法務の仕事が溜まっていてなかなか思うように行きません。最近では年賀状を出す人も極端に減っているとか。いまやIT社会! 若き世代に於いてはフェイスブックにミクシー、ラインにインスタグラムと情報交換の手段は山程あり日々連絡を取っているので、年賀状など不必要なのかも知れませんね。されど我々シニア世代にとってはまだまだ消息確認や年頭の御挨拶の大切な儀礼手段となっています。本日は福井より斎藤公一様ご夫妻が来てくださいました。寺カフェにもこの時期は御夫婦で来られる方が多く見受けられます。奥様へ一年の慰労を兼ねての御主人の心配りだと思いますが、とても嬉しい事です。

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霊苑改葬工事のようす

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さて「寳勝寺ふれあいパーク」霊苑工事も順調に進んでいるようですし、何より雪が少ない事が工事には一番有り難い事ですね。間もなく大晦日を迎えようとしていますが、大安禅寺からは地元観光協会主催の町内門松イベントの話題が届きました。お正月ももうすぐそこまでやって来ているようです。日々、無事で有る事を切に念じている昨今です。友峰和尚より

第1218話

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NHK大河ドラマ「真田丸」が今日最終回を迎えました。夕刻より予定が入っているため残念ながら番組を見る事は出来ませんが、録画だけはしっかり予約しておきました。このドラマが始まって以来、その殆んどを放送時間に見ていましたが、主役・真田信繁を演じた堺雅人さん始め全てのキャストの皆さんの名演技には圧倒されたものでした。草刈正雄さんや、大泉洋さん、遠藤憲一さんなど、回を重ねるごとに役に成り切って行く姿には感動さえ覚えたものです。何が故にこんなにもドラマに熱中したかと申せば、和尚の母方である清水家の祖先が真田幸村に仕えたとの言い伝えで、現在も長野県の松代にその祖先の墓が建っており以前墓参したことが有ります。

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信繁の豊臣家に対する忠義からは「武士道」と[大和魂」が伝わってきますが、それを一言で言えば「不屈の精神」でしょうか。人それぞれに色々な生き方があると思いますが、ドラマとは言え、真田幸村の一生涯には共感するものが多々ありました。ドラマから解放されて現実に戻れば、現代世相もまた混沌とした状況に向かいつつあるように思います。現代版の真田幸村とは一体誰なのか? そんなことを思いながら昨日に引き続き干支図を描きつつ、日曜日を過ごしました。友峰和尚より

新年に向けて、新しいお守りの登場です。

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一昨日、降りしきった雪は瞬く間に溶けてしまいました。あわてて融雪パイプを準備しましたが、まだしばらく余裕がありそうです。今冬は本堂前庭の二本の白椿が蕾を沢山つけており、次々と咲いています。昨年ほとんど咲かなかったのは、今年の準備の為だったのですね。

dsc01484-500x375寺カフェの一輪挿しに、毎日新しいお花を貰っています。

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12月も中旬を過ぎ、まもなく新しい年を迎えますが、先日新しいお守りが登場しました。”しあわせを呼ぶ「福おとめ」”です。シンプルな姿形ですが見たり触れたりしていると不思議と心が安らぎます。

dsc01599-463x500いつもおそばで幸福を呼ぶ、福おとめです。

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年末年始、御参拝の皆様や寺カフェ御利用のお客様にもおすすめしていきたいと思っております。また寺カフェは年末23日から(元旦を除き)1月4日までオープンしています。初詣に、またお近くへお越しの方はぜひお立ち寄りくださいませ。

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第1217話

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土曜日の寳勝寺、朝一番にお檀家であります横浜市在住の前田様御夫妻が年末の御先祖参りに来られ、今年最後のご挨拶をさせて頂きました。一年の名残を惜しむかのように、どのお客様もゆっくりとカフェを楽しんでおられるようでした。今日も寒い朝を迎えましたが、スタッフの高倉さんから手編みの帽子をプレゼントして頂き、早速に被ってみました。

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皆様は経験がないと思いますが、剃り立ての頭ほど寒さに堪えるものは有りません!雪を頭皮に直接受けることが有りますが、瞬間に溶けてしまうほどですよ! おかげさまで今後は寒さから頭皮を守れそうです「南無観世音菩薩」。さて、その後は昨日に引き続いて干支色紙描きに専念しました。鶏の干支図が完成するまでの過程を皆様にお見せしたいと思います。

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少しづつ早く描けるようになって来ましたし、無駄な線も減ってきたように思います。日進月歩で頑張って参りましょう。友峰和尚より

第1216話

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朝、目が覚めると境内一帯は銀世界となっていました。子供の頃はその事が嬉しくて待ちわびたものでしたが、何度経験しても不思議な感覚の世界です。アトリエから眺める雪景色は最高で、その美しい景色を眺めながら本日は来年の干支色紙「鶏の図」を描き続けました。毎日描いているせいか少しづつ上達していくようです。オリジナルの鶏になるのはもっと先になるかと思いますが、今は図柄に慣れるため同じように描いています。ここに来て動きも出て来たようで、お正月あたりには「コケコッコー」と新年の夜明けを告げるニワトリが描けるかもしれません。

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さて、年末の大掃除もまだ宿題となっているだけに、時間との戦いで気忙しくなって来ました。「師走!」本当にその通りで、日々走り回っています。寺を留守がちにしている昨今ですが、和尚を訪ねて来て下さる方に失礼が無いよう、心の余裕だけは確保しておきたいと願っています。友峰和尚より

第1215話

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寳勝寺 本日の「楽く楽く法話」の様子

北陸地方は小雪の舞う寒い朝を迎えました。この時期、当たり前と言えば当たり前の気候ながら、やはり雪となりますと一辺に身体がかじかんでしまいます。午前中は今年最後の「楽く楽く法話」をしましたが、お客様は岐阜県中津川市からお越しの「禅林寺」檀家様の御一行で、住職様は長く永平寺の副貫主の役職に有りましたが、このたび退職されたのを機に金沢に寄ってくださいました。鬼頭住職様とは松平家御法要の折、永平寺で大変お世話になりました。禅林寺様に於かれましては長い間お役目本当にご苦労様でした。

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禅林寺様とともに

法話を終えて一路福井に戻りましたが、本日は大安禅寺諸堂全面修復工事の「調査工事途中経過報告」が文化財建造物保存協会の佐藤様によって午後1時半より開催されました。東京・文化庁からは文化財部主任調査官の豊城氏が現場立会い調査をされ、卑山修理委員会顧問の吉岡様はじめ責任役員総代様、福井県文化課、福井市文化課の職員の方々、新命和尚を交えて調査担当者より説明を受けました。

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大安禅寺諸堂全面修復工事 調査工事途中経過報告会 / 書院にて

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写真上より、本堂、開基堂ならびに南の間での立会い調査

本格的な修復工事着工は平成30年の6月頃を予定されていますが、大規模な全面解体修復工事になるため約2年間をかけての工事前調査となっています。昭和23年6月に発生した福井大震災後の大修復工事となるだけに、今後は檀信徒皆様との協議を重ねながら工事円成に向けて尽力して行きたいと思います。 それにしても次から次へと難題が押し寄せて来るものです。昔から「艱難、汝を玉にす」と、わかっちゃいるけど今回は結構ハードな課題となっています。まだまだ闘いが続いていくようです。友峰和尚より

第1214話

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楽しい事はあっという間に過ぎ去って行きます。昨日までご一緒させて頂いた「ハイクラスの会」の中川建造様と広瀬邦彦様から無事に帰宅したとの大変丁寧なる御礼のお電話を頂きました。広島県福山市・中川美術館館長の中川建造様からはこのたび一冊の本を頂きましたが、題名は「人の花を咲かせた男」という単行本で、中川様ご自身の人生を綴った自分史でも有ります。

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これまでに朝日新聞社の取材を受けて掲載された記事を始め、自ら執筆されたものなど、写真等を交えての印象的な本で早速拝読いたしました。文中には「日中友好の朝顔の会」についても触れられており、満開の朝顔をバックに中川様と和尚とのツーショット写真も掲載されていました。

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人との出会いほど不思議なものは有りませんが、文章を読んでみますと実に必然的な御縁を感じました。誰しも人生で多くの出会いが有ると思いますが、偶然はひとつも無く、常に自分の心の働きと共に必然的に生じて行くものだと確信するものです。自分の過去の中での人との出会いすら似通っているのには驚きます。さすれば日常での出会いほど大切なものは有りませんね。それが人であったり、物であったり、自然であったりしますが、どれも自分の心と深い関わりを持った縁である事を自覚するものです。本の扉に「人のつながりの、つながりの輪。不思議なもんじゃね」と中川様がコメントされていましたが、真に「縁は異なもの味なもの」とはよく言ったものだと感心するばかりでした。友峰和尚より

第1213話

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越前と言えばカニと蕎麦! 特に「おろし蕎麦」が有名です。今日は昨日に引き続きハイクラスの会の皆様とご一緒でしたが、和尚と長らくご厚誼を頂いている福井市文京の蕎麦処「やす竹」さんでの昼食会となりました。新蕎麦の香り漂う手打ち蕎麦で、本当に美味しく頂きました。皆様にも大好評でした。昼食後には、今年の六月にオープンしたばかりの和尚の後輩・二丹田氏の本格珈琲店「悠」で一服して福井駅に向かいました。どのお店の御主人も深い御法縁のある方なので、実に楽しい時間を満喫することが出来ました。本当にお世話になり心から御礼申し上げます。

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「出会い ふれあい 和み合い」ですね。「人は宝なり」と言われますように、人との良きご縁ほど人生にとっての宝物は有りません。ハイクラスの会の平均年齢は七十六歳で、実に人生経験豊かな方々ですから、俄然お話の内容もためになる話題ばかりでした。「親の意見と茄子の花にゃ千に一つの無駄はない」と心して拝聴させて頂きました。懇親会乍ら、勉強、勉強、また勉強のひと時でした。友峰和尚より

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