11月, 2016年

第1180話

2016-11-10

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滋賀北陸教区寺庭婦人研修会に出席の為、滋賀県大津市・西教寺に向かいました。午前中には「日本における禅宗史」と題して、埼玉県、圓光寺住職・小林秀嶽師が講義されました。毎年開催される研修会ですが、各寺院の奥様方にあっては熱心にメモを取るなどしておられました。昼食には西教寺名物の精進料理「菊御膳」を賞味しましたが、食用菊は地元坂本の名産だそうで、季節限定の料理とのことでした。 

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午後からは寺庭婦人研修会総会が開かれ、終了後に旧竹林院を全員で拝観して散会となりましたが、西教寺は明智光秀公所縁の寺として知られている名刹で、和尚も初めて訪れましたが大変感銘を受けました。

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今回の研修会は寺院間における奥様方の交流と宗門研修を目的としたものですが、情報交換の場所としても今後はさらなる発展を願っています。帰りは琵琶湖畔紅葉の景色を眺めながら一路金沢に戻りました。寺院における奥様の役割と期待が高まった研修会でした。参加されました寺庭の皆様、大変ご苦労様でした。有難うございます。友峰和尚より

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第1179話

2016-11-09

とうとう冷たいアラレが降りました。朝方からぐずついたお天気模様でしたが、気温が急に下がったと思った途端にパラパラとみぞれ交じりの雨となり、いよいよ本格的な冬入り宣言となったようです。

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午前中には岐阜市と魚津市から御来寺されたお客様に対し「生き生き法話」を致しましたが、冷え込むお外とは違って堂内はお客様の熱気に包まれました。暦も今年残すところあと一か月半余り、今年一年の労を癒すかのように旅行を心から楽しんでおられる姿にも活気がありました。今、団塊の世代、七十代の方々が最も元気があると言われていますが、とりもなおさず和尚も典型的団塊の世代です。その元気の源は何かといえば「気にしない!気にしない!」という、大らかな心に有るのかも知れません。言い換えれば「我儘世代」なのかも知れません。夢・希望・志を未だに追いながらの「元気世代」であると思っています。

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今日のお客様は三十代から八十代までと年代は幅広い方々でしたが、とても楽しくお話しすることが出来ました。境内では多くの庭木の雪吊り作業が始まっていました。北陸の風物詩でも有ります。そして間もなく山門と本堂入り口に「門松」が立てられます。もうすっかり年末を迎えての準備が進んでいるようです。友峰和尚より

img_2304-500x334福通寺の若奥様、ご友人の方とともに

第1178話

2016-11-08

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北條総代様とともに

本日は火曜日で「寺カフェ」はお休み。やはりお休みは大切だと思いますが、和尚は休み無しで午前中はお檀家様の月参りにいきました。お参りを終えてお寺に戻ったところ、卑山総代で栃木県鹿沼市在住の北條様がお見えになっていました。所用で金沢に来られたとか。霊苑改葬工事の経過報告と共にしばし歓談しましたが、いつお会いしても紳士で素晴らしい総代様です。

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雨が降る直前まで、井戸掘削の準備が進められていました

最近では兼務寺院三か寺の檀信徒の方々と、法事や年中行事などを通して交流も深くなっています。不思議なもので交流の深まりに合わせるかのように、お寺の法事も増えていきます。「寺離れ」や「墓じまい」等の現象は住職の布教活動の在り方にもその要因が有るかと思います。寺院の情報誌「月刊住職」が時々テレビのワイドショーで話題になりますが、その記事内容は実に興味の有るものばかりです。それぞれの宗旨によって色々教義的制限もありますが、青年僧の皆さんにはもっと自由な発想で伸び伸びと布教活動をして頂きたいと思います。「衆生本来仏なり」と江戸時代の禅僧・白隠禅師様が説かれているように、若きエネルギーを存分に爆発させて「なりきる、すてきる、おもいきる」の実践有るのみです。

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さて気温がぐんと下がってきました。明日は大安禅寺で午前中に「生き生き法話」をすることになっています。大いに老人力を発揮したいとワクワクしています。ぜひ皆様お聞きください!! 友峰和尚より

第1177話

2016-11-07

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北陸地方はこのところ穏やかな天気が続いていますが、北海道は今日も雪模様ということですから北陸が雪で覆われる日もそう遠くはなさそうです。卑山の霊苑改葬工事は好天気で順調に進んでいます。現在は井戸掘削の準備に入っていますが、雪が降る前に少しでも工事が進んでいく事を願っています。

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さて、ニュースではもっぱらアメリカ大統領選挙が報道されていますが、愈々明日8日が投票日で緊張感が増しているようです。ヒラリー氏かトランプ氏か! 明後日には世界中で大々的にその決定が知らされます。国内もここに来て築地の豊洲移転問題を始め東京オリンピックの開催会場の問題などが大きく取り上げられていますが、多事多難の年末をどうやら迎えていくような気配です。これら一連のニュースを見ていても、人間の心の移ろい易さが如何に世相に反映しているかを伺い知ることが出来ます。「心こそ 心迷わす心なれ 心に心 心許すな」とはよく言ったものです。一寸先は闇なり! 油断大敵! という事か! リーダーシップとは一体何なのか、今、多くの国民に問いかけられているようです。

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学生時代、大安禅寺でアルバイトされていた吉田君が訪ねて来てくれました。

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夕刻、大安禅寺で大変お世話になった吉田君が、愛知県の名産「次郎柿」を持参してくださいました。この時期を代表する旬の果物です。「柿食えば 鐘が鳴るなり 寳勝寺」 どこかで聞いたことが有る一句でした。頂きます! 友峰和尚より

第1176話

2016-11-06

海外からの観光客が今年二千万人を突破し、政府は来年度以降は四千万人を目指しているそうですが、確かに昨年に比べて金沢市内にも多くの外国人旅行者が訪れています。分にもれず卑山の寺カフェも色々なお国の言葉が飛び交うほどで、もはや国際的雰囲気の寺カフェになって来ています。

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外国の方にとって、お寺で気軽に休憩出来ると共に飲み物やお食事が出来る楽しさも手伝って大変喜ばれています。京都の南禅寺界隈では寺院が名物の湯豆腐料理などを提供している所もあり、和尚も何度か利用しましたがとても雰囲気の良いものでした。多くの寺院がもっともっと伽藍を開放して、気軽にお参り出来たり法話が聞けたり、休憩出来たり、お食事等が出来れば、少なからず現代の「寺離れ現象」を防ぐことが出来るかと思います。伝統仏教の形骸化への批判の声が多く聞かれるようになって来た今日ですが、禅語に「喫茶喫飯是道(きっさきっぱんこれどう)」と有りますように、平常のおもてなしの中に「礼儀作法」の所作を通して、有るがままの仏道の姿に触れる事が出来るかと思います。お釈迦様の御悟りはあくまで「有るがままの無心無碍なる心の当体」であることを強く思うこの頃です。

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さて今日は日曜日、大河ドラマ「真田丸」も佳境に入ってきましたが、人々の運命ほど数奇なものはありません。「縁に随い感に赴(おもむ)いて周(あまね)からずという事無し、しかも常にこの菩提の座に処し給う」です。仏縁にしたがって人生を歩むことが一番です。ケセラセラ・・・・・・

第1175話

2016-11-05

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雲ひとつない真っ青な空の広がる好天気となりました。まさしく「天高く馬肥ゆる秋」です。北陸地方に有っては、これからは日一日と寒さを増していくわけですから、今日などは思い切って外に出てウォーキングしてみたくなるものです。午前中には野町・少林寺での年忌法要を修行しましたが、東京と横浜から御来寺のお檀家様で法要日和に恵まれた気候を大変喜んでおられました。世界的に見ても、気候の良しあしが挨拶代わりになる国は少ないとのこと。それほど、我が国にとって気候の移り変わりが人々の日々の心の有り様を左右して来たのだと思います。

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最近のニュースでは労働者の勤務時間が問題として取り上げられていますが、本当にもう少し人生を楽しむための余裕が必要だと感じます。確かに「働かざる者食うべからず」とか「食えなんだら食うな」などの言葉にも一理ありますが、我々の宗旨では「一日作さざれば一日食らわず」という禅語が残されていますように、健康を害しては人生働く意味を失ってしまいます。働く事の本来の意味は、人生を「健康」に「楽しく」歩む為の「はたらく」であって欲しいと思います。紅葉の季節です! 大いに休息を取って紅葉狩りにお出かけください!皆の御顔も真っ赤っか、和尚の心も真っ赤っか、こころ生き生きと元気に参りましょう! 友峰和尚より

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第1174話

2016-11-04

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大安禅寺金曜坐禅会の会員でも有ります西様がご夫婦で寺カフェに来て下さいました。お友達との交流後の一服だそうで、初めて寄って下さったわけですが、西様にはお寺の行事にも参加して頂いたり色々な面でお手伝いなどもしてもらっています。大安禅寺の坐禅会はかれこれ四十年の歴史が有ります。現在では二十数名の方々が参禅されていますが、昔は六、七名ぐらいでした。和尚の後を引き継いで新命副住職が月二回の金曜日の夜に坐禅を指導しています。和尚は寳勝寺で坐禅会を立ち上げ、月に一度ですが木曜日の夜に実施しており、九名の方が参禅しておられます。坐禅がご縁となってお寺の色々な行事にも参加して頂いているのですが、いつの日か合同で坐禅会を催したいと願っています。

dsc01280-500x368金沢市観光協会の方とともに

今日は寺カフェのお手伝いをしながら、ここ数日間にたまった事務の整理をしました。事務書類が増えていくのには本当に閉口してしまいます。僅かの書類でもそうですから、事務職皆様の苦労をつくづく感じてしまうものです。書類などはすぐに整理しておかないと日が経つごとに難しくなってしまいます。わかっちゃいるけど出来ません!!ブツブツ言いながら、少しずづ整理を続けましたが、まだまだ時間がかかりそうです。ペンパイナッポアッポペンてなわけには行きませんよ。書類を圧縮出来たら便利でしょうね? ピコ太郎さんにでもお願いして見ましょか? ピコ!!??

第1173話

2016-11-03

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今日はアイフォンとパソコンの不具合が同時に発生し、懸命に修復を試みましたが全く通じず、IT業者の増田さんに緊急連絡し午後に漸く復帰しました。つくづく電子社会の中にとっぷりと浸かっている事を思い知った瞬間でもありました。携帯電話がつながらない不自由さ、そしてパソコンメールが使えない不便さ! そう言えば先般の鳥取地震発生の際、数時間に渡って広域で停電が発生したと報じられていましたが、被災された皆様はまさしく一般社会と断絶した状態に長時間遭遇したであろうと、その恐怖を思い知らされました。たった数時間、携帯電話とパソコンが不通になっただけでも不安が生じるくらいですから、停電となれば我々の周囲に電気を使わない器具など見当たらない程、沢山利用している事を自覚できると言うものです。有事の際を想定して真剣に防災グッズを用意しておかければならないと心から思いました。反省!。

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さて今日は移動日となりました。明日からは東奔西走の激務の日々が待っています。ゆっくりと休養を取って法務に臨みたいと思います。元気に根気!!やる気に勇気!どれも大切な言葉です。昨日のNHK番組「ためしてガッテン」の中で、腰痛を防ぐためには日々のストレッチの重要性を語っていましたが、和尚も早速に試してみました。効果抜群でした! どうやら「気力」は寝ている時に充電されるようです。やはり平安な心が一番という事だと思いました。友峰和尚より

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第1172話

2016-11-02

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清々しい良いお天気に恵まれた一日となりました。早朝の外掃除も久しぶりでしたが、木々が放つ晩秋の香りを心地よく感じながらの掃き掃除でした。今日は新命副住職不在のため午前中に「生き生き法話」をしましたが、自坊での法話もまた久しぶりでした。高齢化社会を迎えて参詣者方々も「年金友の会」などの団体様が多いわけですが、皆様予想以上にお元気で、旅行を心から楽しんでいる様子でした。和尚の話しを熱心に聞かれ、なかにはメモを取る方もおられ、嬉しい限りでした。明日は文化の日ですが、大いに近代文化を論じたいものですね。

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さて昨日は東京より㈱ココ・プランニング中本会長様と社長様が寳勝寺へ来山され、妙心寺宗務総長様の視察に合わせて会議に同席されましたが、本日は会長様ご夫妻が大安禅寺を訪問されました。愈好亭(ゆこうてい)を取り巻く楓の木はこのところの冷え込みで紅葉を始めており、秋色をいっそう際立たせお客様を歓迎しているかのようでした。

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良寛和尚の歌に「裏をみせ 表をみせて 散る紅葉」という一句が有りますが、あるがままの自然の姿に接する事が出来るのは本当に贅沢な時間だと思います。毎年繰り返される光景ながら、季節の移り変わりを感じられるこの時期は心もどっしりと落ち着くものです。明日からは一気に寒くなるとか、皆様に於かれましてはくれぐれも御身お大切に御自愛くださるよう祈念いたしております。友峰和尚より

第1171話

2016-11-01

今日より11月! 「霜月」に入りました。天気予報では寒冷前線の南下によって全国的に気温が下がるとか。北海道では 「雪」マークが出ていましたから、まさしく暦どおりの「霜月」に間違いないようです。北陸地方も終日愚図ついた天気で、霜が降りるほどでは有りませんでしたが今後は一雨ごとに冬に近づいていくようです。dsc01261-500x375

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午前中には、大本山妙心寺宗務本所より総長様始め要職の方々が、卑山ふれあいパーク霊苑の改葬工事現場視察と工事関係者からのヒアリングの為に御来山下さいました。各宗派で全国的に取り上げられている寺院諸問題に対応するため、地方寺院でも色々な取り組みがなされています。今回の卑山の事業もその一つでありますが、今回の視察を受け、より一層精進して事業の成功につなげていきたいと思っています。

dsc01273-500x375dsc01276-500x375工事現場視察のようす

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楽く楽く法話 /  滋賀県よりお越しの団体様です

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寺離れの進む現代社会に有って本日は「楽く楽く法話」がなされましたが、卑山は宗派を問わず誰でも自由に説法が聞ける寺院を目指しています。宗教とはそもそも「心の自由」を説くものです。「心の自由」とは「心の平穏と安らぎ」でありますから、誰もが親しめる開放された寺院でなければなりません。寺カフェと同時に、寺院そのものが心の憩いの場所となることを切に和尚は願っています。友峰和尚より

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