11月, 2016年

第1200話

2016-11-30

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来年の干支の色紙を描きながらこの一年を振り返っています。「昔は日記、今はブログ」ということで、和尚もブログを書き始めて丸三年以上になりますが、過去のブログを振り返ってみると随分と日常生活が変化していくものだと感心してしまいます。毎年同じ事を繰り返しているように思うのですが、やはり「日進月歩」の言葉通り、確実に心境の変化が伺えるものです。未来に於いてその時々の感情までも記録できるスーパーコンピュータが発明されれば、もっとリアルな過去が再現されるのかも知れませんね。NHKの大河ドラマでは有りませんが、歴史考察を当時の古文書や絵図から想像してストーリーの信憑性を高めていくわけですが完璧再現とまでは行かないようです。人間のその当時の感情を知るには残された手紙や記録をもとに深層心理を想像するしか手立ては有りません。それにしても日記やブログまた写真などは、自分史を語る上での貴重な記録となる事には違いないようです。

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現場総監督の香林氏です

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過去のブログを読み直してみるのは本当に面白いものです。時々ニヤニヤしながら読み返しています。楽しかった事、苦しかった事、悲しかった事、感動した事、面白かった事など、文章から知る自分だけの世界に浸っています。和尚のブログを読んで下さっている皆様方にもっと面白く読んでもらう為にはまだまだ修行が足らないようです。更なる豊富な経験が求められているようです。師走を明日に控えての和尚の反省の弁でした。ピコ! 友峰和尚より

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第1199話

2016-11-29

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寳勝寺ふれあいパーク改葬工事 会議のようす

11月も残りあと1日となり、愈々12月師走を迎えます。誰もが口々に1年が早く過ぎて行くと言われるわけですが、それも電子社会の発展による影響が大であると思われます。昔々のように電話もテレビも無い時代は日々の情報も少なく、限られた範囲だけの世界観でした。しかし今やグローバル社会、世界のニュースがリアルタイムで届けられる中にあっては、時間の経過も早く感じられるのかも知れません。

dsc01556-500x375隣接する寺院 承証寺様との打ち合わせ

さて「寳勝寺ふれあいパーク霊苑改葬計画」も昨年の今頃、本格的に始動したわけですが、一年を過ぎて改葬工事も順調に進められています。今日は東京より㈱ココ・プランニングの中本会長様、社長様、高田様、宮崎デザイナーが来られ、工事関係者方々との現場視察と報告会議が行われました。この一年間、和尚のブログの中で工事の進捗状況などをお知らせしてきましたが、ここに来て次第にその全容が形となって見えてきたようです。

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現場視察のようす

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井戸掘削中の作業員の方と

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ブログをご覧の皆様も、金沢に来られましたらぜひ未来型霊苑の工事風景を御覧頂きたいと思います。後期高齢化社会が進む中での独居老人宅の増加や少子化問題に対応して行く為の未来霊苑計画でも有ります。黄泉の国と家族達の心を結ぶ新しい試みでも有ります。午前中には卑山総代の須貝様ご夫妻がご挨拶に来られましたが、楽しい時間を過ごすことが出来ました。檀信徒の方々が来られるのは本当に嬉しいものですね。また寺カフェが多くの方々との交流の場になって来ている事を有り難く思う今日この頃です。友峰和尚より

dsc01542-500x375須貝総代様ご夫妻とともに

第1198話

2016-11-28

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来年の干支は「酉」です。今日は酉干支図製作に取り掛かかりましたが、先ずは本物の鶏の写真をじっくり観察するところから出発しました。普段、鶏と接することもありませんし、大凡の姿かたちは承知していたものの、実際に描くとなるとなかなか難しいものです。あまりにもじっくりと写真を観察していたせいか、目をつむっても鶏冠(とさか)の赤色が鮮明な残像として残り、肝心の全体像が薄ぼけてしまうほどでした。それ程、ニワトリの鶏冠は強烈な印象を与えると同時に他の動物を威嚇するに十分な武器に思えたものです。鶏の墨画を描くときのポイントはまさに鶏冠であると合点しました。ガッテン!ガッテン!

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今日はまだ試作の段階で、明日からは本格的にオリジナルの鶏の絵にチャレンジしていきたいと思っています。本来なら養鶏所を訪ねて本物の鶏を見に行くのが一番だと思いますが、今日はもうケッコウ!の心境です。

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最近はあまり耳にしませんが、とげとげしたグロテスクな鶏冠を見ていると「鶏冠に来た!」などの怒りを表わす言葉の意味合いもわかるような気がしました。これからは毎日「酉干支図」製作が続いていきます。寳勝寺ふれあいパーク霊苑改葬工事も本格的な雪の到来を目前にして日々前進しているようです。有り難し!有り難し! 夕刻より急に気温が下がって来ました。皆様、お気をつけてお元気にお過ごしください。友峰和尚より

第1197話

2016-11-27

終日冷たい小雨模様の一日となりましたが、相変わらず金沢は市内観光を楽しむ旅行客で賑わっていました。来年の干支である鶏の絵を描く宿題が残っていますが、なかなか時間が持てずジレンマの中にいます。今日も傳燈寺の寺務整理とお掃除の為に午前中から出掛けました。先住職の親戚の方と地元町内会長の西川様そして寶勝寺総代の須貝様御夫妻のご協力のもと、夕刻には大方の掃除が出来たようです。特に本堂は、須貝総代様ご夫妻の絶大なる御働きのおかげで写真の如くに綺麗に整理整頓され大変嬉しく思いました。

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傳燈寺本堂

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地蔵菩薩が安置されている御堂

これまでもそうですが、多くの方々に助けられながら金沢兼務寺院の護持がなされています。今回も、傳燈寺の地元町内会長・西川様には大変お世話になっており御礼の言葉も無いほどです。全国的に無住寺院が増えていく中でその早急な対策が求められおり、和尚は多くの寺院を兼務しながらその答えを探していますが、まずは兼務寺院の復興に力を注いでいます。また合わせて、現代社会が寺院に求めるものは何であるのかも模索しています。さて「何をくよくよ北山時雨 思い無ければ晴れて行く」ですね。皆様の御協力があるかぎり、元気に頑張って参りたいと思います。
須貝総代様、奥様、今日はお手伝い頂き本当に有り難うございました。感謝感謝! 友峰和尚より

第1196話

2016-11-26

秋を詠った禅語は実に多い。特に有名な語は「秋菊佳色有り」または「秋山風月清し」などですが、和尚のお気に入りの禅語に「秋深く風露冷やかなり」というのが有ります。周りの情景が一変するのもこの時期です。つい先日には五十四年ぶりに東京は雪になったとか、まさしく「風露冷やかなり」の様相です。まだしも「風露」ならばゆとりが感じられますが、「霜」や「雪」ともなりますと身体がかじかんでしまいそうです。風露の持つ意味合いが実に風流なのですね。

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写真は今日の寳勝寺の風景ですが、実に晩秋を感じさせてくれました。砂紋の影といい、秋の冷ややかな光といい、葉っぱの色づきなど、どこを切り取っても秋の終わりを伝えてくるものばかりです。そして玄関には屋根雪除けの三角囲いが、大工師の岩内さん・お手伝いの学生さんの手によって設置されました。立派な雪囲いです。

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皆さん!もう直ぐそこまで冬がやって来ていますよ。天気予報では夕刻から雨ということでしたが、終日ポカポカ天気の暖かい一日でした。さっそく観光客の方々が新しく玄関に設置された雪除け三角屋根をバックに記念写真を撮っていました。雪国特有の風景です。北陸の風物詩、雪吊りの景色が登場するのも、もうまもなくのようです。友峰和尚より

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第1195話

2016-11-25

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「一真」 達磨図 / 寳勝渓仙 書  

昨晩は午後六時半より月例木曜坐禅会が行われ、七名の方が参加されましたが、この度坐禅会会員の枝村様に御子息が誕生されたということで、御祝いに記念の額をお渡ししました。お名前は「一真(かずま)」君で、七転八起の不屈の達磨図に一真と添え書きをしました。とてもいい名前ですね! 人生、誠に以て正直に真っすぐ歩んで欲しいと願っています。

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卑山の坐禅会も九回目を迎えましたが、昨晩はこれまで長きに渡って傳燈寺で坐禅に励んでこられたベテラン中のベテラン、寳勝寺檀信徒の北條直敬様が参加され、堂内がピーンと引き締まったものでした。流石に坐禅の姿勢も良く、一見して「ただものでは無い!」風格が感じられたものでした。また最近では会員の方々がお友達を誘っての参加で、大変嬉しく思っています。坐禅ほど素晴らしい呼吸方法は他に有りません。今後も皆様方の多くのご参加を願っています。十二月はお寺の都合上、八日の木曜日午後六時半より開催したいと思います。

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白隠禅師坐禅和讃 唱和

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坐禅終了後の茶礼にて

本当に光陰矢の如しで、とうとう今年も残り一か月余りとなってしまいました。今日は寺院に関する事務処理に専念した一日となりましたが、大本山妙心寺宗務本所担当職員様の懇切丁寧なるご指導には深く感謝申し上げたいと思います。人間誰にも得手不得手が有りますが、和尚の一番不得手な事は「事務処理」です。書類を眺めるだけでめまいがするくらいです。どうか老いぼれた老僧と思って更なるご指導のほど宜しく願いたいと思います。アイハブァペン!アイハブアペーパー!うん!ペンペッパー うにうに~ ピコ 友峰和尚より

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第1194話

2016-11-24

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「焚くほどに 風が持てくる 落ち葉かな」とはかの有名な良寛和尚の歌ですが、和尚が聞いたのは「掃えども 風が持てくる 落ち葉かな」でした。いずれもよく似た歌ですが、この時期の落ち葉には閉口してしまいます。掃いても掃いても次々に枯れ葉が舞い落ちてきますから、日々の掃き掃除は欠かせません。油断すれば落ち葉が雪の下となり、掃除がもっともっとややこしくなるからです。人生もまったくにそうで、毎日の心の整理整頓こそが次へのステップにつながります。手遅れにならないよう、努力の積み重ねが求められているようです。

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寶勝寺霊苑改葬工事も工事車両が一気に増え進展を見せていますが、現在、植栽用井戸掘りも同時に進行しています。現場でじっと工事の様子を伺っていますが、その井戸掘りとて一進一退で、そう簡単には行きません。こちらも「エンヤコラ!ドッコイショ!」って只管、鉄パイプを打ち込むしか方法が無いようです。

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ひと突きするたびに地響きが堂内に伝わり、まるで地震のようです。ご近所の皆様には本当に御迷惑をおかけしており申し訳もございません。御町内の皆様の御理解とご協力に感謝申し上げます。今晩は木曜坐禅会が開催されますが、やはり静かに坐っている時が一番安心出来るようですね。お時間が有りましたら是非坐禅に来て下さい。さて、大安禅寺から門松のニュースが届きました。今年もあと一か月あまり、皆様元気に参りましょう!! 友峰和尚より

20161124160350大安禅寺 2017年迎春の門松

 

第1193話

2016-11-23

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本日は亡き父親、先代住職実道和尚の祥月命日で、新命副住職家族と共に報恩の諷経を修行しました。昭和六十三年の十一月二十三日に八十歳をもって遷化されました。また昨日は亡き母の命日でも有り、今日は合わせて御供養致しました。

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大安禅寺は旧福井藩松平家の菩提所ですが、幕末以来、藩の庇護が途絶えその後は厳しい環境の中での寺院維持であったと思われます。父も大変苦労された事と思いますが、田畑を耕し、また炭を焼き、植林をし、農耕を主としながらお寺の維持に努めて来られた農僧でした。和尚の一番尊敬する父であり師匠でも有ります。母もまた、その父を支えながら我々四人の兄弟を育て上げてくださいました。本当に心から感謝の真を捧げたいと思います。

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法要を終えて市内の瑞源寺様で開催された「秋季特別布教」へ御挨拶にお伺いしました。卑山のお檀家様も多数参加され、午後一時からは愛知県知多市「慈雲寺」一色宏襄布教師様の法話がありました。毎年恒例の行事ながら沢山の方が出席され法話に聞き入っておられました。最近は寺院の「説教」がめっきり少なくなって来たように思います。少子高齢化社会が影響しているのでしょうか? お年寄りも超高齢化が進み介護施設などに入られる方が多いため、僧侶が施設へ出向いての法話が増えて来ているのだそうです。さて、今日は報恩謝徳の一日となりました。南無観世音菩薩、アーリャ・アヴァローキティー・シュヴァーラ。友峰和尚より

第1192話

2016-11-22

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平成二十八年 十月の坐禅会より

明後日は月例の木曜坐禅会が六時半より開催されますが、最近では女性の方も参加され、現在九名の精鋭組が精進されています。坐禅会を三月に発足して今回で九回目ですが、回を重ねるごとに参加者が増えていくのは嬉しいかぎりです。街なかの禅寺ですが、いちど坐禅に入れば騒音も又風流ですね。

dsc01478-500x375寳勝寺 霊苑改葬工事のようす

さて、今日は「ふれあいパーク霊苑」の工事進捗状況確認の為、現場総監督の香林様並びに土地家屋調査士の西野様とともに現地視察しました。現在は順調に工事も進んでいるとの事で安堵しました。思ったより広い敷地に驚いていますが、来年の完成が待たれるところです。

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極楽寺御住職様との 打ち合わせ

昨日は傳燈寺住職の中陰法要の為にお寺を訪れましたが、傳燈寺は寳勝寺と違って金沢市郊外に位置する為、坐禅には打って付けの閑静な環境を有しています。今後坐禅参加者が増えてきた場合には傳燈寺での坐禅会も視野に入れていきたいと思っています。坐禅会員の皆様! 明後日は奮ってご参加くださいね。またブログをご覧いただいている皆様! 是非一度坐禅にチャレンジして頂きたいと切に願っています。坐禅にきたれ!! 友峰和尚より

第1191話

2016-11-21

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金沢市傳燈寺町の臨済宗妙心寺派・傳燈寺御住職が先般遷化され、中陰法要が関係者出席のもと午後一時半より厳修されました。亡き住職様には毎年寳勝寺の盂蘭盆会にも出頭して頂いており、御縁の深いお寺です。金沢市より少し郊外の山中にあり、枯淡な雰囲気に建つ六百年の歴史を有する古刹でも有ります。

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午前中、本堂のお掃除と設えをしました / 傳燈寺にて

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本日は福井市から滋賀北陸教区第五部支所長の瑞源寺様、また金沢市芳斉町・高巌寺様も出頭され、坐禅会会員の皆様や区長様はじめ縁故の方々も多数出席され無事に法要を終えることが出来ました事に安堵しています。

dsc01454-500x375中陰法要にて

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ご参列の皆様への御挨拶

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法要終了後の茶礼にて

 

さて、明日はお休みを頂いてそろそろ来年の干支「鶏の図」を描いていきたいと思っています。本当に一年があっという間に過ぎて行く感が有り、つい先日まで猿の絵を描いていたように思うほどです。今年はどんな絵柄になるやら、頑張って描いてまいりましょう! 来年の二月頃までかけて「鶏の図」色紙製作が続きます。第一号が完成しましたら発表したいと思います。お楽しみに! そうそう、大安禅寺職員から志納所用色紙も沢山依頼されていました。とにかく明日は終日色紙書きに専念します。友峰和尚より

dsc01419-500x375本堂から傳燈寺境内を臨む

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