9月, 2016年

第1139話

2016-09-30

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和尚の住職地、萬松山 大安禅寺はその山号が示すように全山がアカ松で覆われた山中に有る禅寺という事ですが、今日は裏山に建設される予定の砂防堰堤工事・山地地境・境界線確認のため、福井県土木課担当者の方と川上測量の職員の方々と共に、久しぶりに山に登りました。本当に何年ぶりだったでしょうか? 子供の頃はよく松茸狩りに登ったものでしたが、最近では全くご無沙汰でした。

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写真の如く、いまだに当時の山道が残っており、懐かしい気持ちでいっぱいになりました。今回の事業は大掛かりなもので、近年多発する災害に備えての大事業でも有ります。卑山は国指定重要文化財のため砂防堰堤は必須の課題になっていました。それは別として、久しぶりの山歩きは快適そのものでした。昔の方々は秋山を人生の休息場所として十二分に堪能されていたことと思いました。それにしましても広大な寺の山地、何か利用方法がないものかと思案しながらの現地立ち合いとなりました。

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酔芙蓉が咲いています / 大安禅寺 正面玄関にて

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蓮池の掃除 / 中庭にて

午後からは境内地の掃除と整備に入りましたが、今日は本当にいい汗を流した一日となったものです。山登りをしながらまだまだいける足腰に驚き、いつの日か富士山に登ってみたいと希望を新たにしました。友峰和尚より

第1138話

2016-09-29

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寳勝寺檀信徒責任役員総代の北條様の御先祖墳墓お骨上げ諷経が、御本人並びに御親族の立会いのもと午前9時より執り行われました。昨日は霊苑改葬工事関係者会議が行われましたが、現場視察に引き続き、工事の進め方について㈱ココ・プランニングの中本社長様始めデザイナーの宮崎様と工事関係者皆様とともに更に入念な打ち合わせがなされました。我々が人生の最後に眠る「未来への家」でも有るが故に「素敵」で「おしゃれ」で「理想的」な未来志向型の霊苑づくりを念じ、現世と来世を結ぶための新しい試みに挑戦しています。

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金沢市役所担当者の方による視察

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応接室にて 北條様とともに

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さて、現世での幸せを未来に繋ぐ為のお墓とはどのようなものかと言えば、一言では、今「ワクワク」させてくれるようなデザインのお墓と言うことが出来るかと思います。時代の変遷と共に人間の価値観が変化を続けていくように、当然の事乍ら先祖に対しての思いを伝える形や行動も変化していきます。「寳勝寺ふれあいパーク霊苑」の構想は、その名前が示しているように「祖先の霊との触れ合い」を重視した公園化をコンセプトに掲げています。和尚は現在、これまで卑山を支えられて来た多くの祖先の方々と日々語り合っていますが、先人の方々に喜んで頂けるような「顕彰墓」を完成させていきたいと願っています。友峰和尚より

第1137話

2016-09-28

9月も残すところあと2日間となりましたが、皆様に於かれましてはお元気にお過ごしでしょうか? 台風の影響もあってか最近は雨模様のお天気となっていますが、一雨毎に秋色を深めていくようです。街なかに住んでいますと季節の移り変わりがはっきりしないように思えがちですが、和尚には降りしきる雨の音の中に深まりつつある秋の到来を感じるものです。

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さて、本日は久しぶりに午後から工事関係者による卑山「ふれあいパーク霊苑会議」となりました。雨上がりの清々しい空気の中での会議で、これまでの緊張感漂う話し合いとは違って和やかな雰囲気に包まれたものとなりました。季節の移り変わりのように、工事計画も内容を変化させながら徐々に進化していくようです。また寺カフェ利用のお客様も心からひと時の休息を楽しんでいるようでした。電子情報化社会と言われる今日、伝統的建造物でも有る枯淡な禅寺にあって、都会の喧騒から離れてレトロな時間を過ごすのも「おしゃれ」な過ごし方だと思います。大いにリフレッシュして頂きたいものですね。友峰和尚より

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㈱ココ・プランニング 中本社長様、㈱河原市石材 河原市社長様とともに 現地確認のようす

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㈱豊蔵組様はじめ工事関係者皆様の現場打ち合わせ

第1136話

2016-09-27

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今日は火曜日ということでお寺は休息日。お寺に休息日が有るのも不思議な話ですが、自分の人生を振り返ってみると、本当に休む間も無く只管今日まで走り続けてきた感が有ります。最近では休息日の時間を大事にしています。加齢から来る疲労感も有りますが、老若男女を問わず休息日は心身共々に健康回復には必要不可欠の時間だと漸く納得しました。

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間もなく十月に入りますが、十月は体力づくりの月でもあるので大いに健康増進の為の運動に力を入れていきたいと思っています。先日購入した自転車「寳勝号」ですが、爽やかな秋風を受けながらの犀川沿いサイクリングはとても気分の良いものです。また少しづづ乍ら毎日筋トレも開始しています。健康の秋!運動の秋!そして食欲の秋!です。元気に参りたいと思います。頑張ろう!! 友峰和尚より

第1135話

2016-09-26

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寳勝寺式台玄関にて 丸葉萩が満開です

九月の事を昔の暦では「長月(ながつき)」と言いますが、この月は小の月で30日で終わり。何が故に「長月」と言ったかと調べてみれば「秋の夜長」を指して付けたそうで、長~い月ではありませんでした。今月も本当に矢の如く過ぎ去った感が有ります。間もなく10月「神無月」を迎えますが、全国の神々が出雲に集結する月でも有ります。所謂、神様たちの「サミット」でも有りますね。この一年を振り返り、来年の神事を決める為に出雲にお集まりになるそうですから、出雲では「神あり月」と言うそうです。昔の方々がいかにその月々を暦の名称とともに楽しんで過ごしていたか、こういった事からも伺えるものです。なんとも優雅で風流ですね。

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本日も御骨上げ諷経が続きました

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さて、和尚もそろそろ今年を振り返る大切な時期に入って来ています。大安禅寺と金沢を行き来する毎日ですが、交通インフラの発達した時代だからこそ成しえる事だとつくづく文明社会に感謝するものです。今後も益々あらゆるものが進化して行く様相ですから実に楽しみです。健康の源は働く事に有りますので、更に精進して行きたいものです。「長生きは 只働くの 他は無し 流るる水の 腐らぬを見よ」なかなか好い歌です。さあ皆様!頑張って参りましょうか! 友峰和尚より

第1134話

2016-09-25

シルバーウイーク最終の日曜日。ちょっと蒸し暑い一日になりましたが、金沢市内は相変わらず観光客で賑わいを見せました。そんな中、いま女性に人気なのが「着物で楽しむ金沢観光」をキャッチフレーズにレンタル着物で観光地を巡るプランです。今日は寶勝寺・寺カフェにも素敵な女性が立ち寄ってくださいました。

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東京からのお客様! お二人共とっても着物がお似合いのお嬢様で、思わず声をかけてお写真撮影をお願いしてしまいました。快く承諾してくださいましたので、さっそく許可を得てブログアップいたしました。

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皆様! お寺に着物姿は実に良くマッチして素敵ですね。最近では着物姿のカップルも金沢市内に急増してきました。日本文化の一つでも有る「着物」ですが、残念な事に年々需要が減少傾向にあるとか。このような現象は今に始まった事では有りませんが、近年は夏のお祭りや全国の有名観光地で、着物屋さんが色々なアイデアを駆使して着物の普及に力を注いでいるようです。金沢は「加賀友禅」がブランドになっていますが、日本の伝統文化継承の為にも大いに着物を着る機会を設けて頂き、より一層美しく輝いて頂きたいと念じて止みません。それに致しましても本日御来寺下さった若き女性の着物姿にオーラを感じました。きっと普段の生活とは違った異次元の自己感覚の中で、十二分に金沢観光を満喫された事と思います。お名前は聞きませんでしたが、写真撮影にご協力くださったお二人のお嬢様、どうか良い旅を続けてくださいね。また是非寶勝寺カフェに来て下さい。お元気で! 友峰和尚より

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第1133話

2016-09-24

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霊苑にて 檀信徒様立会いのもと御骨上げの諷経

皆様お元気にお過ごしでしょうか? いつの間にか半袖では少し寒さを感じる今日この頃ですが、爽やかな一日となりました。毎日のように墓所での諷経が続いていますが、お檀家様との交流も大切です。10時半からは地元「こぶし会」の皆様に「楽く樂く法話」をしましたが、和尚と同年代の方々の集まりで、お話もついついお客様との掛け合い風になってしまいました。

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和尚も間もなく70歳の古稀を迎えようとしているだけに、人生の苦楽を題材に楽しいお話を心掛けています。今日のお客様はお話の後もカフェを利用して下さり、ゆっくり寛いで行かれました。昔のお寺はどこもそうだったと思いますが、誰もがのんびりゆっくり、時間の過ぎゆくのを忘れてお寺で心を癒された事と思います。少しずづ乍ら和尚の思いに近づきつつある「寺カフェ」です。土曜日と有って観光客の方々もお寺の広い空間を楽しんでいるかのように、たっぷりと休息している姿が目立ったようでした。全国に約7万カ寺ある仏教寺院ですが、最近では若き青年僧たちが中心になって活発に寺院の活用に尽力されているニュースが流れています。本当に嬉しい事ですね。お坊さんの出演するテレビ番組もこのところ増えてきているようにも感じます。もっともっと今後もお坊さんの活躍を期待したいものです。皆様も是非「寳勝寺カフェ」で哲学してみては如何でしょうか? きっと新しい発見が見いだされる事必定ですぞ!南無さん!! 友峰和尚より

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檀信徒様と 墓地移転の打ち合わせ

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午後からも墓地での諷経が続きました

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歴世塔にて

第1132話

2016-09-23

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寳勝寺彼岸会・御先祖霊供養

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流石に今日は瞬間移動が出来るような夢の乗り物が欲しいと感じたものです。昨日は自坊の大安禅寺での「彼岸会・放生会」修行でしたが、今日は午前中に寳勝寺にて檀信徒皆様より依頼のありました「彼岸会・御先祖霊供養」を致しました。供養後には霊苑での御骨上げの諷経も合わせて行いましたが、霊苑改葬工事が進むにつれ、にわかに忙しさを増してきた今日この頃です。こうなりますと法務も時間との戦いでも有り、ついつい「瞬間移動の乗り物が欲しい!」と想像してしまいました。きっと未来的にはそのような夢の乗り物も発明されるのであろうと思います。

dsc00120-500x375霊苑での御骨上げの諷経

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昨日の午後には大安禅寺で「仏前結婚式」が久しぶりに挙行されましたが、一夜明けて思うに、古式に則り幽玄でしかも厳粛な式と成り、新郎新婦にとってもきっと夫婦の契りを固く結ばれた事と察します。仏前結婚式の大きな特徴はまず、ご両家の御先祖の御霊に対し結婚の御報告と感謝の真を捧げ、夫婦の誓いとしてお互いに数珠を交換する事です。数珠を交換した後、お互いに合掌して向き合い礼拝して相手を敬うことを誓いますが、これはとても大切な所作だと思います。久しぶりの仏前結婚式でしたが、式終了後には言葉で言い表せない程の和やかな空気に新郎新婦が包まれていた事を大変嬉しく思ったものでした。今一度、日本古来よりの伝統的儀式が見直されるといいですね。友峰和尚より

雨の寺カフェです。

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dsc00063-500x375式台玄関にて

雨の寺カフェです。シルバーウィークながら今日は人通りも少なく、しずかな休日となりました。境内に響くのは雨だれとカエルの鳴声ばかりですが、どこから聴こえて来るかと言いますと・・・

dsc00064-375x500看板の上のほうの・・・

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ちょこんと顔が見えています・・・

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こんなところに鎮座しておられました。

お客様は誰も気づいておられませんでしたが、なるほど雨も適度にあたり、風をしのぐには良い穴場です。今日はお休みでしたが、雨の合間をぬって霊苑の御骨上げも進んでいます。

dsc00072-500x375広小路の大通りより

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dsc00075-500x375まもなく歴世塔や歴代住職墳墓の御骨上げが行われます

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第1131話

2016-09-22

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大安禅寺 花園流御詠歌婦人部による 御詠歌奉詠

彼岸・放生会が10時半より爽やかなお天気の中、厳修されました。今年最後の行事でしたが、無事に円成出来ホッと致しました。卑山には家族動物納骨堂も有りますが、彼岸会に合わせて放生会も行われ、生類を代表してお魚が供養されました。供養しても供養しても、もうこれで良しという事はありません。毎日供養しても供養しつくせない程、祖先の恩、父母の恩、生類の恩に感謝したいと思います。

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経済大国日本と言われて久しいわけですが、いつ何が起こるか分かりません。当たり前の今が当たり前で無くなる時が無いとは言えません。特に最近の天候不順による災害はますます拡大の傾向が予想されます。「一即仏心」の見地からすると、先ずは自分自身に、敬虔な気持ちと謙虚な姿勢が求められていると感じています。

img_1339魚供養のようす

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行事終了後、お供えのお餅を参拝者に配っているところ

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世話役の檀信徒皆様と、御斎を頂きました

さて3時半からは久しぶりに「仏前結婚式」が本堂で行われました。本当に久しぶりでした。近年、福井市内にも色々なニーズに対応する立派な結婚式場があちこちに出来ていますが、卑山のような四百年の歴史ある重要文化財指定の本堂で式を挙げるのもきっと新郎新婦にとって印象深い思い出になる事と思います。昔は仏前結婚式も沢山あったと聞いています。時代が変わり、結婚式も多様化の時代になっている中での本格的な仏前結婚式。お二人の永遠の幸せを願いました。「彼岸会」は中道の精神を説いています。お互いに思いやりの心をもって中道の気持ちを大切に、和合の家庭を築いて頂きたいと念じて止みません。友峰和尚より

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