6月, 2016年

第1030話

2016-06-13

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雨上がりの後に見せる花の美しさには言葉を失うほどです! 山門を抜けた参道から始まるアジサイ群の色鮮やかな風景をご覧下さい。卑山のIT関連を管理されている増田氏がドローンで撮影した動画が大安禅寺のホームページで公開されていますので是非ご覧頂きたいと思います。

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今日、北陸地方が梅雨入り宣言されましたが、それに合わせるかのように三つの花が満開となっています。「雨」と「花」とは本当に相性がいいようで、玉露(たまつゆ)をのせた花弁が花色をより一層際立たせていました。また寺院を包み込むように新緑の木々がうっそうと生い茂り、夏の古寺風情を醸し出しています。ゆっくりと花を観賞出来た一日でしたが、明日からは再び園内の整備に入りたいと思っています。6月は「健康の月」と位置づけて、日々身体を動かす仕事に集中しましょう!健康管理はお掃除からですね。更に頑張って参りましょう!!

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廣田様ご一行様とともに / 大安禅寺 客寮にて

さて、先日の日曜日には地元・大安寺観光協会会長の藤田様を始め協力会員皆様がワークショップを開き、手作りの「苔玉」と「竹箒」を販売され、見事完売したそうです。「お見事!」「あっぱれ!あっぱれ!」でした。

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収入は協会運営の基金にされるとか、これまた「奇特の事」です。花菖蒲祭もまだまだ続きます。皆様のお越しをお待ち申し上げております。友峰和尚より

第1029話

2016-06-12

大安禅寺の山門を抜けた途端、色づいた紫陽花が和尚を迎えてくれました。思わず「ただいま!!」と叫んでしまったほどです。今年は暖かい気候の関係からか、どの花も見事な咲っぷりを見せています。花菖蒲も薔薇の花も本当に綺麗に咲いています。「和尚さん、見ごろはいつですか?」って、「今でしょう!!」 どうか皆様ぜひ見に来て下さい。汗と涙の結晶です。普段は園内の整備に精を出しているため、お花が咲く事は当たり前のように思っていましたが、今日だけは金沢から帰山して参拝者の目線でお花を観賞することが出来ました。余りの参道の美しさに圧倒されたものです。

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裏千家 田野宗冨社中の皆様による御茶席にて

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田野宗冨先生とともに

しばしの休息後、鯖江市に有る家族動物供養堂に出掛けましたが、卑山の供養堂にも多くの方がお参りに来ておられました。お花いっぱいに包まれた大安禅寺の供養堂は極楽浄土の佇まいそのものでした。幕末の歌人・橘曙覧(たちばなあけみ)先生が卑山で詠んだ歌に、「いつ来ても 世離れはてし この寺は 門入るからに 心地異にする」と有りますが、全くに今でも同じ心境になれるものです。

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加賀さま御家族の皆様とともに

明日は早朝よりゆっくりと境内を散策したいと思っています。皆様の御来寺を心よりお待ち申し上げております。友峰和尚より

第1028話

2016-06-11

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DSC08742 (375x500)氷の中に、餡たっぷりの宇治金時

全国的に気温が上昇する中、金沢市も30℃を超える暑さとなりました。これだけ暑いと外よりも寺内に居る方が涼しく感じられたものです。今日は寺カフェのお手伝いをしながら今年初めての「ふわふわかき氷」を作りましたが、昨年とはずいぶん早い登場です。カフェ利用のお客様もこの暑さにはうんざりした感じで、冷たい飲み物を注文される方が多かったようでした。

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夕刻からは少林寺で、地元大学生への坐禅指導とお話しを行いましたが、近年、学生たちと接する機会も少なかった為に久しぶりに青春時代に戻ったような新鮮な感覚で指導したものです。

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「白隠禅師坐禅和讃」を読み解きながら、法話をしているところ

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昨日の木曜坐禅会に参加された枝村先生のゼミの学生さん達でしたが、「北陸に息づいた禅―臨済禅を中心に」というテーマでの今回の坐禅法話会でした。学生さんの殆んどが初めての禅体験者だった為、出来るだけ平易にお話しをするよう心掛けましたが、「論より証拠」で坐禅体験の方もしっかりやって頂きました。

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手足の組み方、姿勢、呼吸法の指導中

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坐禅中のようす 30℃を超える暑さのなか、静まる堂内

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「坐禅坐禅と言わしゃるけれど 腰の根太が痛うござんす」で、坐禅を終わってみれば「腰が痛かった」ことくらいが一番皆さんの心に残ったかもしれません。今日は枝村先生のおかげで学生さん達との良きご縁を作って頂き、心から感謝申し上げます。日本の未来を担う学生さん達の大いなる奮起を願ってやみません。「自分が変われば世界が変わる!」 友峰和尚より

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「 関 」   /   少林寺にて

第1027話

2016-06-10

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柏葉紫陽花 / 寳勝寺中庭

お堂内を時折吹き抜ける風は夏の匂いをいっぱいに含んでいます。今日は気温もどんどん上がって、部屋の中に居ても汗ばんでくるような一日となりましたが、皆様にはお元気にお過ごしでしょうか? 6月もまだ10日目だというのに、季節はすっかり本格的な夏シーズンを迎えています。なんだか1ヶ月早いような感じもしますが、半袖での仕事は快適です。このところの色紙書きで持病の腰痛が再発してしまい、掛かり付けの病院に治療に行く羽目になってしまいました。看護師さんから「和尚さん、寺カフェのテレビ中継見ましたよ!」って言われ、改めてメディアの影響力を感じたものでした。ここに来て寳勝寺の地元での知名度も少しずつ広がりを見せています。

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昨晩は7時より「木曜坐禅会」が開催されましたが、いつものメンバーが参加されこちらも微速前進ながら確実に定着しつつあります。禅寺は坐禅を主となすだけに、寳勝寺で発足できたことに喜びを感じています。

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寳勝寺の花菖蒲もただいま見頃

昨日のブログでイチロー選手の記録への挑戦にエールを送りましたが、今日もまたマルチヒットを打ったという事で改めて感動しました。まもなくアメリカ大リーグ記録を達成!というニュースが飛び込んでくるに違い有りませんが、日本の代表選手として世界的大記録を成し遂げるというのは本当に嬉しい事です。さて、和尚の志の達成までは未だ道半ばですが、いつも自分の心の中に志を持てることを感謝しています。明日は少林寺で地元大学生の坐禅指導が予定されていますが、大いに若者達には奮起して頂きたいと念じて止まないものです。友峰和尚より

第1026話

2016-06-09

MLBアメリカ大リーグ・マーリンズ、イチロー選手の記録への挑戦のニュースが楽しみな今日この頃です。何事も「黙々」と、42歳にしての挑戦ですからもうご立派としか言いようが有りません。誰が何と言おうが意に関せず「自己管理」を徹底しての日々の成果のニュースには感動すら覚えるものです。「天才とは努力なり!」と言った方が有りますが、イチロー選手はまさにその人だと思います。今日も一試合に三安打を放ったそうで、3000本安打まであと29本、記録達成を心から心から応援したいと思います。

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桔梗草 / 寳勝寺中庭

以前、「日本人とは何者か!」というテーマでの特別番組を見ましたが、古来より仏教国でも有る日本の精神は「忍耐と精進」が根底にあるように思われます。イチロー選手の「一挙手一投足」の中にはこの二つの精神が伝わってきます。勿論、世界的に活躍されている全てのアスリートや、文化・芸術に至る分野に及んでも同じ事が言えるのではないかと思います。「人は鏡」と言いますが、少しでもその人徳にあやかりたく思うものです。

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さて和尚は記録挑戦とは程遠く、地元テレビ局の「2時はドキドキ」の番組に出演致しましたが、こちらは「忍耐と精進」ではなく「正見と笑顔」でした。夕刻からは木曜坐禅会が開催されますが、こちらは「正念と正定」です。どうやら本日は6月9日「無垢」の日ということで、御釈迦様の教え「八正道」実戦の一日となったようです。大いに坐禅をしてイチロー選手に応援パワーを送りたいと思っています。友峰和尚より

第1025話

2016-06-08

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職員の高倉さんからお孫さん誕生後、初対面の吉報の電話を受けました。「バァーバ」になった瞬間でも有りますが、初孫さんの無事の御誕生本当におめでとうございました。どこの親でもそうですが、孫の誕生ほど嬉しいものは有りません。それだけに、生まれて来るまでは心配で心配で胸の痛む毎日だったと思います。他人事のような言い方ですが、和尚には既に4人の孫がいます。内孫外孫と2人ずつですが、それはそれは可愛くて可愛くて仕方ありません。歳を取って思うのですが、きっと和尚の両親も同じ気持ちで孫を見ていたのだとつくづく思います。そう言えば、「親亀の上に子亀を乗せて 子亀の上に孫亀乗せて 親亀こけたら皆こけた!」という歌が有りますが、全くその通りだと思います。

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孫が出来た時、「これは一大事!まごまごなんかして居れない!」と思ったもので、家族が増えれば増えるほど「ジィージ」の責任は増大することを自覚したものでした。「親の責任」とはそういうものです。子供が大きく成長して社会人に成っても、子はいつまでも親の心配の種です。自分がこけないように、こけないように、子供、孫の為に粉骨砕身して守ってやりたいと強く思う今日この頃です。「なんも言えね!!」さて昨日に引き続き依頼された色紙書きをしましたが、やはり筆は毎日持たなければならないと深く反省いたしました。今年は申年でした。「反省!!」日光猿軍団さま。友峰和尚より

DSC08697 (445x500) 「平常心」

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「一期一会」

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「今日無事」

         DSC08700 (460x500) 「日々是好日」

大安禅寺花菖蒲祭・薔薇園にお伺いしました!

2016-06-08

先日、「花菖蒲祭」開催中の大安禅寺へお参りさせて頂きました。奥様にご案内頂きまして、薔薇園内をゆっくりと散策して参りましたので、その様子を写真にてご紹介させて頂きます! 

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薔薇園の入り口です。大きな真紅のバラがお出迎えしてくれています。

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奥の方にもたくさん咲いているのが見えるのですが、さっそくこの淡桃のバラのとりこになって離れられません。

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上から下まで、まるで大きなブーケのようです。

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園内には、バラを始めクレマチスやハーブ、季節の花々がたくさん植えられています。この大きな庭園を、奥様と女性スタッフ数名の皆様だけで通年管理育成されているというのが、驚きです!

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バラとともに、多品種のクレマチスが咲いています。

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DSC08515 (375x500)DSC08513 (375x500)

濃い紫色にときめきます…

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いつまでも眺めていたいですね…。

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大安禅寺花菖蒲園そして薔薇園の魅力は、なんといってもお山そしてお寺の中にあることだと思います!竹林から降りてくる風。ウグイス、ホトトギス、三光鳥やアカショウビンの鳴声を聞き、森林浴をしながらお花を観賞するのは本当に夢心地です。

DSC08502 (500x375)お花のかたちが、実に多様です。

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園内では、すでに来年にむけての準備が始まっていました。

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赤系だけでなく、白や黄色、紫のバラも…

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この紫はクレマチスです。

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まだまだご紹介しきれませんが、園内のバラは沢山の新芽が伸び、蕾をつけていました。これからますます綺麗に開花し見頃を迎えることと思いますので、花の祭典「花菖蒲祭」の大安禅寺へぜひお参りくださいませ!

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第1024話

2016-06-07

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時折小雨が降る一日でしたが、お花にとっては恵みの雨でした。寶勝寺の花菖蒲も今、可憐な花を咲かせています。坪庭ながら色々な草木の青葉若葉が目に沁み入るようでとても綺麗でした。大安禅寺から届く花の便りを楽しみにしながらの金沢での法務活動です。

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今日は大図目を迎えた「ふれあいパーク霊苑」改葬工事関係者による会議がなされましたが、約三年間に渡った綿密な打ち合わせも漸く最終段階に入ってきました。何事もそうですが「段取り八分」で、「急いては事をし損じる」という格言を心中に計画を進めています。「流れに随って性を認得すれば喜も無く憂いも無し」という禅語が有りますが全くにその通りで、「人事を尽くして天命を待つ」といった心境です。

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本日の会議のようす

人生は縁に従う事が出来るか出来ないかで随分と方向性が違ってくるものです。その「縁」とて自分の心から生じて来るものだけに油断は禁物です。さて難しい話になってしまいました。要するに「何にも思わぬが仏の稽古也!」に尽きます。一日の中で多くの方との出会いが有りますが、どの出会いも自分の心が引き寄せるものだけに大切にしていきたいと思っています。誰も居なくなった堂内で一人きりになった時、しみじみと人との縁の不思議を思います。多くの方々の仏縁に支えられながらの今ある自分に感謝した一日となりました。友峰和尚より

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第1023話

2016-06-06

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寳勝寺 中庭の葡萄棚

時折強く寺内に吹き込んでくる初夏の風は実に心地よいものです。昔はほとんどの家が縁側の戸を開放して、思い切って家の中に夏風を通したものです。これも恐らくは梅雨を前にしての家全体の虫干しみたいなものであったと思われますが、近年では家屋もどんどん近代的なものに建て替えられている為、初夏の風を部屋で直に感じるような気分は味わえなくなって行くようです。

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今日は終日色紙書きに没頭しましたが、自室の窓を開放しての作業で、全くに快適そのものでした。自然の風ほど清々しく感じるものは有りません。一日中お寺の中に居ると流石に運動不足を感じる為、夕刻には買い出しも兼ねてホームセンターを訪ねました。最近の日曜大工ブームも手伝ってか大工道具の品揃えには驚きます。

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「 香風 」

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野々市に「ムサシ」という大型のホームセンターが有りますが、時々そこを訪ねますと時間を忘れてしまうくらい色々な品物との出会いを楽しむ事が出来ます。これからの時代は昔に戻って、自分で物作りを楽しむ方が増えていくように思いました。物を買う時代から物を作る時代への今は過渡期なのかも知れません。

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「今日無事、温故知新・・・」

先日、大安禅寺檀信徒総代の藤田通麿様より手作りの竹箒を沢山頂いたとき、和尚自身も父親と一緒に寺で立派な竹箒を作っていた事を思い出していました。新命副住職も暇を見つけては日用大工に励んでいるようで、椅子や机などを器用に作っています。境内に置かれている腰掛けも手作りでどこか温か味を感じさせてくれ、参拝者の方々に愛用されているようです。さて、和尚も引き続き色紙書きに専念して参りたく思います。友峰和尚より

第1022話

2016-06-05

金沢市「第60回 百万石まつり」も今日が最終日。毎年恒例の百万石茶会が兼六園を中心に八か所の会場で開かれました。その帰りに、檀信徒の稲場氏の奥様が卑山に立ち寄られしばし歓談致しました。昨日行われた「百万石まつり時代行列」では約40万人の市民が観覧したと言いますから、実に盛大な祭です。和尚はと言いますと、午前中は飛騨・高山市よりお越しの団体様に「楽く楽く法話」を致しました。

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DSC08646 (500x375)この「楽く楽く」の意味ですが、「楽」という字は木の上にお日様が白く輝いている様子から来ているそうです。そう言えば、楽しい時はなんだか木のてっぺんに登ったような気分になるものですね。和尚もそのような気分を心掛けながらお話をしていますが、さてさてリスナーの皆様には楽しんで頂けましたでしょうか。和尚も随分と歳をとりましたから、「楽く楽く法話」が「ガクガク法話」とならないように、ご用心ご用心!ですね。

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御来山、誠にありがとうございました。

それにしましても最近の気候は相変わらず寒暖を繰り返していますが、どうか皆様には十二分に健康管理に気を付けて頂きたいと思います。なんといっても健康が大切です。午後から気温が上がるなか、時折寺内を吹き抜ける初夏の風は「値千金」です。「薫風自ずから南より来る」という禅語が有りますが、夏の風はいきなりやって来る、それ故に「値千金」なのですね。「六月清風を聞かば 人間恐らく値なからん」、こちらの言葉にも「薫風」を感じます。この時期の風は南からの潮の香りと共に、人々の心を限りなく幸せにしてくれているようです。さて、大安禅寺からは花菖蒲やバラの香りが届けられています。色々な自然の匂いを感じさせてくれる六月を大いに満喫したいものですね。

DSC08651 (500x342)和歌山から訪ねて下さった 中西様 とともに

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