2月, 2016年

第906話

2016-02-10

第1回「寶勝寺・木曜坐禅会(仮称)」が3月10日の夜7時より開催される事となりました! 今日の午後、須貝氏・佐藤氏両名が卑山を訪ねて来られたのを機に、以前、北條様とも坐禅会の立ち上げについて懇談したことを話し、この3月より開催することとなりました。どうか皆様のご参加を心より願っております。

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坐禅は「心の安心の行」でも有りますから、お気軽にご参加いただきたいものです。勿論、坐禅終了後には参加者皆様との茶話会の時間も設けられています。今から四十年前、大安禅寺「金曜坐禅会」を発足させた時のことを思い出しますが、その当時は参加者も数名でした。今では会も副住職に引き継がれ、二十数名の方々が月2回の坐禅会に参禅されています。会員の中には20年以上に渡って参加されている方も有り、最近では女性も増えて来ています。今日は須貝さんが、思わぬサプライズで和尚の誕生日を祝ってのケーキを持参してくれました。さっそくに佐藤さんと3人でのティーパーティとなりました。金箔入りのケーキでした。「こいつぁ春から縁起がいいわい!」。

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午前中には、今年初めての団体様が飛騨高山・久々野町より御来寺下さり、春を迎えて少しずつですが卑山にも活気が満ちて来たようです。

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御来山、ありがとうございました。

心痛むニュースが毎日のように届いてきますが、こんな時は、どん坐って呼吸を整えることが一番のようです。身体全体に自分の鼓動が伝わっていくとき、本当に生きている喜びを感じることが出来るものです。坐禅に来たれ!! 友峰和尚より

第905話

2016-02-09

米男子ゴルフ・フェニックス・オープンで松山英樹がプレーオフを制して優勝し、一億四千万円の優勝賞金を獲得したというニュースが流れました。最近の余りにも多いニュース記事の中で、この件は簡単な報道で終わってしまいましたが、実に素晴らしい優勝だったと和尚は思います。

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どのスポーツも優勝することは至難の業ですが、特に、世界的にもゴルフスポーツ人口の多い中で、しかも大変デリケートな神経戦が強いられる米国での優勝は見事としか言いようが有りません。もっともっと大きく、しかも詳しく報道して欲しいと思ったものです。昨年のワールドラクビーでは五郎丸歩選手が一躍有名になり、先日のアジア杯サッカーU23では浅野拓磨・矢島慎也選手の活躍で優勝したニュースなどは大きく取り上げられましたように、日本のスポーツ選手は本当に頑張っていると思います。世界人口は60億人とも70億人ともいわれている今、世界の頂点を目指す日本人アスリート達を大きくクローズアップして頂き若者達の今後の励みにして頂きたいと願っています。スポーツ界のみならず、先端技術の電子部門やその反対の農業バイオテクノロジー部門でも若者達の活躍が目立っています。日本の未来を占う若年層の戦っている姿を今後は大いに報道して頂きたいと思うものです。頑張れ若者! 頑張れ日本! 負けるな日本!! 友峰和尚より

第904話

2016-02-08

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寳勝寺アトリエにて 達磨色紙を揮毫中です

やはり暖冬なのでしょうか? 二月に入ってからも相変わらず良いお天気が続いています。金沢市内は昨年に引き続き観光客で賑わいを見せているようですが、最近では寺町周辺にもバックパッカーの外国人の姿をよく見かけるようになりました。近くに有る にし茶屋街 も少しずつ全国的知名度を上げているようで、今年は昨年以上に観光客が増えるような気配が感じられます。

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金沢市内にはまだまだ全国的に知られていない観光名所が多くありますから、これからが観光都市本番のようです。寳勝寺カフェもまもなく、昨冬の修復工事後の開業から一年を迎えようとしています。この一年は寺町界隈を訪れた多くの観光客の休憩場所として利用されて来ましたが、今年の方針として、「国選定伝統的寺町寺院重要建造物群」の歴史的意味などについても、来られた方々に知って頂くようパンフレットや法話を通して伝達して行きたいと思っています。

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「直指人心 見性成佛 じきしにんしん けんしょうじょうぶつ

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さて、しばらく停滞していた墨蹟禅画の創作活動にも力を入れて行かなければなりません。先日、斎藤表装店主・斎藤公一さんが和尚の作品「直指人心見性成佛・朱達磨図」の表装を終えて持参してくれましたが、自作の達磨にいきなり睨まれた感じがしたものです。皆様はいかがお過ごしですか? 春の芽吹きと共に、お互いに大いにリフレッシュして過ごして参りましょう! どうぞお元気にお過ごしください。友峰和尚より

第903話

2016-02-07

今日2月7日は聖徳太子がお生まれになった日だそうですが、日本の新しい国造りを目指して二十歳の時に天皇を助ける摂政(せっしょう)に就き、十七条の憲法を制定したと伝えられています。その第一条が「和をもって貴しとなす」で、あまりにも有名な言葉です。この2月11日に建国記念日を迎えますが、日本の未来の国造りの指針として「和をもって貴しとなす」の精神を心の原点にして頂きたいものです。

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世界的に見て小さい国ながら今日まで発展を続けて来た日本、その根本には「和の精神」が国民に浸透してきたからだと思います。「和」の言葉の意味の裏には「忍耐」が有りますが、世界のどの国よりも辛抱強い国民であると自負するものです。和尚が思うに、我々禅宗の修行もまた、己事究明の際には厳しい忍耐の行が求められます。ひと口に忍耐と言っても想像を絶するほどの精神的にも肉体的にも過酷なものですが、その状況の中にあって初めて「和」の精神が体得されていきます。我が国は古来より農業を主体として国家を支えて来た経緯が有りますように、国造りの根本精神は農業育成に有り!と和尚はいつも思っています。さて、今年のテーマは「温故知新」ですが、村々のおんちゃん・おばちゃんから学ぶことの大事さでも有ります。「和」の精神は、村の長老の皆さんの心でも有るように思う今日この頃です。友峰和尚より

第902話

2016-02-06

桜島が再び噴火した二ュースが伝えられましたが、今日はまた台湾での大地震のニュースが飛び込んできて、どうも地底ではマグマが活発に活動しているようです。一時期は富士山の噴火が騒がれましたが、ここに来て再び信憑性を帯びて来たようです。そんなニュースの中、和尚は締切日が迫った全文連「文化財通信 100号」に掲載される原稿書きに終始しました。

DSC07068 (500x373) 大安禅寺の建造物 2007年発行「大安禅寺伽藍」より

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大安禅寺の伽藍はその多くが重要文化財の為、地震災害が一番心配されるわけですが、過去には昭和23年6月に発生した福井大震災で被災しており、現在は大規模な修復計画が進行中で、このところの度重なる地震が心配されます。原稿を書きながら思いましたが、福井大震災の震源地は丸岡地区で、卑山から近いにもかかわらず建造物の倒壊を免れたのもその地盤に有ります。大安寺山を通称「岩山」と呼ばれているように、硬い岩盤で出来ている為にかろうじて倒壊から免れたわけですが、やはり、江戸時代の当時にあっても建物を造る際にはずいぶんと地質調査がなされたことと思います。それが福井藩の永代菩提所となれば尚更の事です。

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最近は色々な場所が開発され、次々に集合型住宅が造成されていますが、住宅などを新築される場合には十分な地質調査が必要かと思います。今後も重要文化財を維持管理して行くためには何が必要なのか、またどうしたらよいのか、色々思案しつつ原稿を書き上げたものでした。もはや火山国家日本!に於いて、何処に住んでいても危険と隣り合わせならば、建造物の耐震補強工事が今まで以上に必要だと感じた今日のニュースでした。友峰和尚より

立春の宝勝寺です。

2016-02-06

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立春を迎え日に日に陽も長くなってきましたが、今日は午後からみるみると気温が下がり、再び雪となりました。寳勝寺を訪ねて下さった皆様には一日も早い春を感じて頂こうと、桃色や黄色のお花を飾ってお迎えしています。

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今年はどうしたことか白椿のつぼみが少なく、残念であります。昨シーズン、造園業者の方にお願いし剪定したためかもしれません。今季は充分に鋭気を養っていただき、来年に期待したいと思います。

DSC07055 (500x375)DSC07050 (500x375)梅もまだ咲かず 庭にお花が無いのは寂しいかぎりです。

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降り積もる雪と南天落葉のあいだに、隣のお家から飛んできたと思われる節分豆が落ちていました。微笑ましい光景です。

DSC07066 (500x375)昼間の好天気が夢のようです。あっという間の銀世界になりそうです。

第901話

2016-02-05

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「友、遠方より来る また楽しからずや!」 高校卒業後50年ぶりの再会で、高校時代に所属していた美術部の後輩・竹内さんが訪ねて来てくれました。彼は長く東京でデザイン会社を経営していたそうですが、故郷の福井で余生を過ごそうと一昨年帰省したとか。なんて言ったって50年ぶりの再会ですから思い出すのに必死でしたが、話しているうちに次第に当時のことが蘇えってきました。最近どういうものか、突然高校時代の同級生や後輩が訪ねて来ることが増えています。その原因は昔を懐かしむに年相応となったのかも知れませんが、旧友と再会するのは本当に嬉しいものです。60歳半ばと言えば、一般社会に於いては殆どの方々が現役を退いていますから、昔を懐かしむのも当然だと思います。

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そんな日に限って妙に来客も増え、午後からも楽しい歓談のひと時を過ごすことが出来ました。成る程!加齢と共に身体の動きは鈍くなり、口だけが達者になるとは将にこの事です。立春を過ぎて、なんだか心もウキウキして来たような気がします。春の到来は多くの人達との出会いの季節でも有るようですね。「友、遠方より来る また楽しからずや」 とても響きのいい言葉です。小鳥たちのさえずりも、このところ一層力強くなって来たように感じます。本日は御来寺頂き、心から御礼申し上げます。友峰和尚より

第900話

2016-02-04

IMG_5349 (500x334)2016年「節分会」 ご祈祷のようす

立春を迎えましたが皆様お元気にお過ごしでしょうか? 昨晩開催された「節分会」には、地元をはじめ福井市内からも大勢の善男善女が参詣され、盛大な祈祷祭となりました。大勢の子供達がはしゃぐ甲高い声を聴いていると、心から嬉しく安心するものです。

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大型スクリーン画面を使用した紙芝居 「小僧の地獄めぐり」を上映

北陸のどんよりとした空の、長い長い冬期間に有って、少しでも地元の人達の心の解放と仏縁を願って始めた「節分大祈祷祭」もやがて三十年になります。その間、色々と工夫を凝らしながら続けてきましたが、今では地元の恒例行事としてすっかり定着した感が有ります。節分会は親子参加の祭りで有り、お寺との縁を結ぶチャンスでも有ると同時に、行事の中に子供向けのアトラクションを取り入れた布教活動も合わせて行ってきました。昨晩はシンセサイザーと大型スクリーン画面を使った紙芝居「小僧の地獄めぐり」の劇もあり、参加者の皆さんには大変好評でした。

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たくさんの子供達とともに

お寺の行事では一年を通して布教活動が行われているわけですが、とりわけ「節分会」は宗派を問わず、誰もが参加できる仏教行事として親しまれています。祈祷祭後の福引大会にも、お寺に日頃ご縁を頂いているスポンサー各社皆様からの御協力を得て景品などの御寄進を頂き、感謝しています。

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福豆まき と 福引大会  のようす

「福は内!福は内!」の大歓声と共に節分会を終え、無事に四節気の一つである「立春」を迎えました。さて、今日は午後より運転免許証の更新に行き、こちらもまた一新しました。もちろん和尚は優良運転者ですから30分で講習も済みましたが、流石に節分会明けということで「最優良模範運転」で帰山した事は言うまでも有りません。「無事是貴人」本当にそう思いました。何もかもが「無事」であることが一番大切だと思います。 まずは「安全運転」を心掛けながら、春の到来を心から喜びたいと思います。友峰和尚より

第899話

2016-02-03

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今日は節分会! 厄年を迎えられている方々は是非ともご参加いただきたいと思います。節分会の「節」は、一年を二十四節気とし春夏秋冬の最初の節気である「立春」を迎える前日を特に重視して、古来より「追儺(鬼やらい)」としての行事が今日まで続けられて来ました。

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厄年に於ける厄払い祈祷などは迷信のように思われがちですが、一年を二十四節気に分けたように人間の身体もまた自然界と同じく十年毎に節目を迎えるようですから、厄年には前厄・後厄を含め三年間は日々の精進が大切のようです。まずは厄払いの御祈祷を受けて頂き、「無心無我の大安心」の御利益とともに「報恩謝徳」の念を自覚して頂きたいと願っています。

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皆様もお気づきかと思いますが、新聞やテレビのニュースで見るかぎり、どうも厄年の方々が圧倒的に多く事件事故に遭遇されてるように思われます。それは偶然の出来事なのでしょうか? 人間の身体はあくまで大宇宙からお借りしている借り物ですから、当然、自己管理が求められています。厄年は自己の身体の節目でも有ると考えて、心身共々、いつもより慎重に日々の生活を規則正しく過ごして行くことが大切かと思います。今日を元気に暮らしていることに対して、感謝と真の心を念じるのが「節分会」だと思います。和尚も全身全霊で「節分大祈祷会」に臨みたいと思います。福は内!福は内!福は内! 友峰和尚より

第898話

2016-02-02

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大安禅寺の渓谷一帯を包み込む空気の中に春の匂いが漂っていて、心がウキウキするものです。それは実にデリケートな感覚で、山々に雪の残るまだ肌寒い環境ながら、春はもうすぐそこまでやって来ています。こんな贅沢な気持ちを味わえるのも、悠久の歴史を経た霊地の佇まいの中に有っての感覚なのかも知れません。和尚は今「街中の寺と山中の寺」を行き来する生活を送っていますが、今までに味わったことのない味わい深い禅風を感じ取っています。どちらも四百年の歴史を有した禅寺ながらその禅風は全く違った形で、人それぞれに個性が違うように、建物も又それぞれの特質を有しているようです。さて、愈々明日は節分会です。本日の午後からは和尚も心を込めてご祈祷を致しました。御祈祷の意味合いとは総じて「感謝の真」を捧げるものです。人々は様々な願いごとをして、それが成就することを期待するものですが、一番大切なのは「今まさに健康でいる自分に感謝」することです。「健康で有れば何でもできる!」「自分に出来ないことは無い」、ご祈祷とは静かに自分を見つめ、神仏の御加護によって「本来の自己に戻る」という事でしょうか。 和尚の読経と参詣者のこころが一体となり「無心無碍」の世界に導かれる時、願い事が感謝の心へと変わり、やがてその思いが成就の道へと誘われていきます。ご祈祷はまさに、全宇宙の法力をもって人々の難事を救済していくものです。

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昨年の節分会 ご祈祷のようす

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明日の大祈祷会に是非ともご参加ください。がらりと気持ちを入れ替えて立春を迎えましょう!「鬼は外!!」「福はうち!!」皆さんのご参加をお待ち申し上げております。友峰和尚より

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