12月, 2015年

第847話

2015-12-13

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暖かい日曜日の朝を迎えました。本日は「寶勝寺霊苑改葬工事・檀信徒墳墓祖霊総供養慰霊祭」が午前11時から、檀信徒はじめ多くの工事関係者の出席のもと厳修されました。DSC06519 (500x375)

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天気が心配されましたが、法要が始まる頃にはお日様の差し込む好天気となり、引き続き霊苑で行われた「檀信徒墳墓祖霊抜魂供養祭」の時には太陽の眩い程の光を受けながらの、僧侶皆様による読経となりました。四百年の歴史を有する寶勝寺霊苑改葬工事に向けての大切な法要でした。

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皆様は、祖先の霊供養についてどのように思われていますでしょうか。「自分の喜びが祖先の喜びであり、祖先の喜びは自分の喜びである」そう和尚は何時も感じ取っています。これを禅語で「一即一切」と言うのだと思いますが、法要後の檀信徒皆様との懇親は実に有意義な時間でした。

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霊苑改葬工事説明会のようす

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法要を介して先祖と現世が繋がって行く瞬間でも有りますし、そこに、お寺のお寺としての役割を思ったものです。約三年間に渡る墓地調査も終了し、いよいよ墓地改葬計画の実現に向けてまた一歩前進した本日の法要でした。年末の大変お忙しい中を、檀信徒皆様はじめ工事関係者皆様には多数御参詣頂きました事、心から厚く御礼と感謝を述べたいと思います。

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今年も残り少なくなってきましたが、皆様にはどうかお元気にお過ごしください。友峰和尚より

第846話

2015-12-12

寒暖の差の激しい日々が続いています。今日は、昨日とは打って変わって穏やかな良いお天気の一日となりましたが、皆様にはお元気にお過ごしでしょうか? テレビは一斉に師走番組となっています。待ったなく、日にちがどんどん過ぎて行きますが、寸暇を惜しんでの法務遂行となっています。

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明日は「寳勝寺檀信徒墳墓祖霊総供養慰霊祭」が修行されるため終日その準備に追われた感じですが、今日は良いお天気に恵まれ準備もスムーズに運び、御先祖の霊の皆様もお手伝いして下さっているように思いました。何事もそうですが、誰もが喜んでくださるような事をしているときは実に疲れも何のそのです。明日の慰霊祭を前にすでにお参りに来られていた方が有りますが、本当に嬉しい事です。仏様のお花を活けたり、お供え物の準備をしたりしているときは、今は亡き自分の両親を身近に感じるものです。午前中には檀家様の家での御法事が有りました。御親戚の皆様が沢山お参りに来られていましたが、若い方々を交えて一緒に読むお経はなによりの御先祖への供養になると思います。僧侶にとっては当たり前の読経も、家族の皆さんと一緒に読むお経は又格別なものが有ります。さて皆様、年末の大掃除はお済みでしょうか? これからでしょうか? 一に掃除、二に笑顔です。頑張ってお掃除いたしましょう。友峰和尚より

第845話

2015-12-11

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全国的に大荒れの天気との予報で大変心配しましたが、金沢市内は雨こそは降れ風もそれほどでもなく安堵したものでした。流石に師走月、観光客も激減して静かな寺カフェとなっています。ポツリポツリと来られるお客様も時間をゆっくりと過ごされているようでした。

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昨日揮毫した「六字名号」の落款捺しをしましたが、今までは職員の方がしていましたが最近は自分で捺すことしています。この「落款」の意味ですが、「落成款識」(らくせいかんし)の略語で作品の作者を証明する為の印でも有りますから、やはり自分で捺すのが一番かと思います。落款の位置などが少し違うだけで作品の雰囲気ががらりと変わってしまうので、極めて重要な仕事だと思います。関心がなければ普通にはあまり気が付きませんが、和尚などは人の作品を見て、その作品を本人が捺したか他人が捺したか想像できますから、落款はその作品の生命線ともいえるものです。

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「萬松山主 渓仙」

落款に替わるものとしては、古くは花押(かおう)が有ります。昔の古文書などで、武将が最後にサインする特有の字体の事ですが、和尚も時々、落款の持ち合わせがない時は花押を書く事にしています。六字名号だけに、「一心一印」の気持ちで捺しました。勿論、南無阿弥陀仏と唱えながらの作業でしたが、楽観できない程の集中力でした。

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さて、こちらも昨日に引き続き干支の色紙を描き続けました、少しずつお猿さんらしく、表情も豊かになって来たようですよ。

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もうチョットでござるです。さようでござるか。友峰和尚より

 

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第844話

2015-12-10

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「南無阿弥陀仏」すなわち六字名号ですが、その意味はインドの原語サンスクリット語の「ナム・アミターユス」また「ナム・アミターバ」で、その意味は「無量寿」「無量光」と訳されています。今日は依頼を受けていた六字名号の揮毫をしました。これまでに何度揮毫したか記憶も無いほど沢山書きましたが、そのくらい、人々の心を捉えて離さない阿弥陀如来さまへの敬虔な信仰でも有ります。揮毫しながら毎回感じるのは、不思議なほど心が落ち着くのを覚えます。

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最近、お経の御利益を強く感じています。お経を唱える時は集中して全身で読むものだと教えられましたが、それはそれとして、お経そのものの持つ力を感じるものです。特に陀羅尼(真言)はサンスクリット語そのままに唱える為、法悦が体内に浸透して来る感覚があり実に不思議な体験でも有ります。宗派によってそれぞれに真理の説き方は違えども、その原点はインドよりはるばる伝来した経典に有りますから、究極根本は同じという事になります。

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我々を包み込んでくれている大いなる命でもある阿弥陀様の名号を何度も何度も揮毫しているうちに、本当に阿弥陀様がお手本を示してくれている様な感じがします。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。今日も大安禅寺では年末大掃除が続いているとか。お手伝い頂いている職員皆様の頼もしい掃除姿はまさしく阿弥陀様の化身そのものに思えます。あと少しです、頑張ってくださいね。友峰和尚より

第843話

2015-12-09

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先週の土曜日から始まった和尚の風邪の症状も今日になって漸く回復に向かっています。今回の風邪は熱は出ないのですが、その反面、激しい喉の痛みに加え強い咳と痰に悩まされた一週間でした。皆様もどうかくれぐれも暖かくしてお過ごしいただきたいと思います。深夜になると激しく咳き込み十分に眠れない状態が続き、昨日はとうとう二度目の診察を受け、お薬も変えてもらって漸く症状も落ち着つきました。振り返ってみれば成る程、風邪をひく前のスケジュールは大変ハードなものだったゆえ、ついつい無理をして来た感が有りました。弱り目に祟り目では有りませんが、喉ばかりではなく「眼」まで腫れあがる始末。歳をとるにつれ免疫抵抗力も随分と落ちてきているようです。宿題となっていました年賀状用の猿の絵や色紙等を仕上げるのにやっとの状態でしたが、明日からは頑張って法務に復帰したいと思っています。「風邪は万病のもと」だそうですから、今後は健康に十分気をつけながら参りましょう。さて、今日のお猿さんの絵、如何でしょうか? 以前描いたものよりも進化したようですが、まだまだですね。

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夕刻に北條直敬様が訪ねて来てくれました。久しぶりの歓談で楽しい時間でした。身体も楽になり、ほっと一息ついた一日となったようです。大安禅寺では大掃除が順調に進んでいるようですね。職員の皆様、大変ご苦労様です。友峰和尚より

第842話

2015-12-08

我が国の金星探査機「あかつき」が周回軌道に投入されたニュースが昨日、話題になりましたが、この度ノーベル物理学賞を受賞された二名の日本人物理学者と共に、我が国の科学や生理学また色々な分野での目覚ましい近年の活躍を心から誇らしく思うものです。一見すると何でもないようなニュースに思えがちですが、近未来における日本国の発展を占う上での大ニュースで、今や宇宙開発に於けるロケット開発並びに衛星技術や、人間生存の為のバイオテクノロジーを始めとする物理生理学部門・ロボット開発の分野など極めて重要な部門での日本人研究者の活躍には目を見張ります。現在問題視されている大気汚染、オゾン層の破壊、放射能廃棄物の問題などは、どれを取り上げても難しい問題ばかりですから、宇宙に目が向けられて行くのは当然の成り行きなのかも知れません。そういった分野での日本人研究学者の努力が、毎年のように次々と成果を上げている事に敬意の念を覚えるものです。その中で、今回の衛星「あかつき」の金星軌道投入の成功に若き日本の女性科学者が関係しているという報道は、今や「女子力」の進出が未来の日本を牽引して行くような気配を感じさせてくれました。

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ノーベル賞ほどの大勲章を頂いても常に謙虚で穏やかで、真摯な態度の御二方に日本人としての誇りと品格を感じ取った嬉しい最近のニュースでした。さて、寶勝寺での法務も次第に遠くからお参りくださる方が増え、更に広がりを見せ始めています。人との縁が再びつながっていく事も嬉しいものですね。友峰和尚より

第841話

2015-12-07

「清流に魚住まず」と言いますが、その意味は「あまりに澄み切った水には魚の餌となる昆虫が少ないから魚が住めない」、また「人至って賢ければ友なし」は「あまりに潔癖な人には友が少ない」の意味で、この言葉は中国孔子家語の故事から来ていますが、現代社会にも当てはまる諺なのかと考えてみますとなかなか面白いもので、いつの時代でもそうですが人と人との間が大切で、真面目過ぎてもまた不真面目でも意思の疎通が図れないのも事実です。仏教では「中道」を説きますから、やはり「偏らないこころ」が人間関係をスムーズにしていくのだと思います。価値観の多様化を迎えている今日、柔軟な姿勢が常に求められているようですね。夕刻のNHKの番組で、澄み切った沢の中をあまごやヤマメが悠々と泳いでいる姿を見てふと思いだした言葉でした。皆様はこの故事をどのように捉えていますか? さてさて先日、福井市在住の友人が言いました。「和尚さんのブログ毎日見ていますが、時々ネタ不足が感じられる時が有りますね。」だってさ。本当にそういう時も有りますよ。「清流に魚住まず」の心境の時ですが、なんにも面白い事のない一日こそ「無事是れ貴人」の平穏な一日だったという事だと思います。エサ不足の日々が続いているようです。友峰和尚より

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第840話

2015-12-06

午前11時より金沢市芳斉町の髙巌寺様にて、先住職小祥忌(一周忌)法要の導師として出頭しましたが、福井より来られた御寺院方々と久しぶりに会うことが出来ました。髙巌寺は金沢駅に近い、街の中央に位置したところに有る臨済宗妙心寺派のお寺ですが、用水の流れる昔ながらの佇まいを残した閑静な場所に建てられています。金沢に来て5年が過ぎましたが、まだまだ知らない場所が沢山あり、至る所に歴史の重さを感じ取ることが出来ます。過去に戦災や地震などの被害に遭遇したことのない金沢市内だけに、昔のままの細い路地が縦横につながり、よりいっそう古へのロマンを掻き立ててくれます。いちど時間をかけて市内をウオッチングしたいと本当に思っています。また、古い町屋が数多く残っている事も金沢の魅力の一つだと思います。現在も途切れることなく観光客が訪れていますが、有名観光地のみならず市内のあちこちで旅行者の姿を見かけるのは、それだけ観光地が市内に集まっている事を意味しています。皆様も一度バックパッカーの一人となって、金沢市内散策を試みては如何でしょうか! きっと新しい自分を発見する事と思いますよ。そう言えば、今日のご法要後の珠洲市・吉祥寺住職の法話の中で「忌」の意味について、「心の上に己(おのれ)と書くのは、故人の恩徳や自分の心を振り返ってみる事だ」と言っていたように思います。己を見つめる事の大切さ、また歴史を振り返って見る事の大切さでも有るかと思いました。友峰和尚より

第839話

2015-12-05

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とうとうと言いますか、遂にと言いますか、風邪をひいてしまいました。最初は喉が少々ちくちくするぐらいでしたが、今日は物を飲み込むのも困難な状態で、さすがの和尚も病院に行き診察を受けました。熱は無く、喉だけが火傷の様な感じで、なんとも残念な一日となりました。午前中には檀家様の月参りも有りましたが、日頃の美声もままならず小さい声での読経となり、真にもって情けないとはこの事です。今、風邪が全国的に流行する気配とか。皆様もくれぐれも気をつけて頂きたいと思います。最初ちくちく中ひりひりの喉症状が現れましたら、これはもう間違いなく風邪です。

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今年一年を振り返って見ても、風邪など一度もひいたことがなかっただけに「びっくりポンや!」でした。この「ビックリポン!」の言葉は、NHK朝ドラ「あさが来た」の主人公・白岡あさ役の波瑠の口癖ですが、どうやら今後の流行語になりそうな気配を見せています。「ビックリポン」って、なかなか面白い言葉ですから色々な場面で使えそうです。人間、身体のどこが悪くてもダメですね! 元気が半滅してしまいます。やはり常日頃からの健康管理が大切だと良く分かりますし、病魔はいつでも入り込むチャンスを伺っているようにも思いました。油断大敵!ビックリポンで済めばいいのですが・・・・。友峰和尚より

第838話

2015-12-04

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来年の干支は「申」という事で、今日初めてお猿さんの墨絵を描きました。今年の第一号の作品です! これから毎日干支の色紙を描き続けていくうちに次第に墨絵も進化していくと思いますが、歳を越えて来年の一月末頃になると、墨絵のお猿さんにも動きが感じられるようになると思っています。来年の法話の題目は「温故知新」ですが、お猿さんとの関わりはと申せば、昔から神様の使い、また知恵達者な動物として捉えられているところから、昔の良きところを学び、未来に生かすべく「温故知新」を画賛として書くこととしています。

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昨晩から大荒れの天気となりましたが、その強風の中、先般東京で大変お世話になったCoco Planningの方波見様が事務局の方と来られ、しばしの時間でしたがふれあいパーク霊苑工事談議に花が咲きました。今後も多くの方々との出会いが増えて行くと思いますが、「温故知新」の言葉を心に於いて過ごして参りたいものです。さて、今日のお猿さんの墨絵ですが、「犬ですか?」って言われてしまいました。どうか皆様、お猿さんですので、お間違いのなきよう願います。「そうでござるか」友峰和尚より

yjimageD22BUXKC寒い~・・・

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