4月, 2015年

第620話

2015-04-30

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満開の藤 / 宝勝寺 本堂前庭にて

四月最後の日となりました。四月は昔の暦の読み方で「卯月」と言いますが、干支の順番で行くと「卯」の月になるところから卯月ですが、「卯の花の月」と言った方が情緒が有りますね。「春に黄色の花が多いのは何故?」という質問に対し、その答えは、花粉の交配の為にミツバチや昆虫類が最も好む色だからだそうで、思わず「成るほど!!」って思ってしまいました。そんな四月から、明日からは五月、「皐月」に替わります。皐月の意味は、耕作を意味する「さ」の古語から稲作の耕作月を意味する「皐月」になったそうです。成るほどね!しかし皐月なんていう響きは、競馬の「皐月賞」を思い浮かべる方も多いかと思いますよ。

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いづれにせよ、五月は一斉に田んぼの耕作準備が始まります。この時期に大安禅寺から米どころの越前平野を眺める風景は真に「絶景かな!絶景かな!」 田んぼの水面が朝日に照らしだされてキラキラ光る光景には心を奪われそうになります。緑の美しい季節でもありますから、大いにトレッキングなどしてみては如何でしょうか。

DSC03542 (500x375)第二回霊園改葬工事連絡協議会のようす

DSC03543 (500x375)金沢市歴史建造物整備課の御担当者様、㈱いせや様、須貝総代様とともに

さて、和尚は寶勝寺での第二回霊園改葬工事連絡協議会に出席しました。少しずつではありますが、計画が前進して行くようでした。色々な人生の想いを形にするためには、多くの困難が伴います。されどどのような場合においても、あきらめず、粘りづよく、思いを強くもって事に当たれば必ず、実現の方向性を見出して行くものと思います。また一歩前に進んだ、今日の会議でした。友峰和尚より

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第619話

2015-04-29

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まるで真夏を思わせるような陽気となりました本日、午前十時より、大安禅寺において「御像祭」が厳修されました。大安禅寺開基・松平光通公並びに松平家先祖代々、檀信徒各家先祖代々各各霊位の施餓鬼会法要が営まれたわけですが、今回は東京から御本家当主の松平宗紀様も御参詣に成りました。

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今年で342回忌ですが、此れまで一度も欠かすことなく御供養が続けられて来ました。世代交代した部内御寺院の若き僧侶皆様の堂内に響き渡る読経には、大変感動いたしました。連綿として今日まで御供養が続けられて来たわけですが、「報恩謝徳」また「報恩菩提」の一心をもって、今後も脈々と引き継がれていくものと思います。「有りがたや 師の恩想う 如意のあと」という世語が有りますが、心から御供養を申し上げました。多くの参詣者皆様も、きっと大いに心を安んじられたのではないかと思います。和尚自身も、青年僧の朗々と唱える読経の声に、久しぶりに心の安らぎを感じさせて頂いた御供養日となりました。

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さて、皆様は本日はいかがお過ごしになられましたでしょうか?ゴールデンウイークもこれからが本番ですね。どうか御心安らかにお過ごしください。友峰和尚より

第618話

2015-04-28

滋賀北陸教区役職者会議も無事に終了し、昨晩は同志と共に般若湯を頂きながら楽しい時間を過ごしました。明けて本日は正午より、㈱キタジマの北嶋幹補様ならびに北嶋さおり様「会長就任・社長就任」の内々の披露宴に御招待を賜り、出席させて頂きました。

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会長ご夫妻には日頃よりご厚誼を頂いているわけですが、このたび社長に就任された御息女・さおり様は「初々しい少女」の頃から知っており本当に嬉しく思いました。今や「強力女子社会」と言われているだけに、さおり社長様にも大いに期待したいものです。

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㈱キタジマ様は、会長の幹補様と奥様で専務でもある千代子様が40年前に立ち上げた会社で、冠婚葬祭に関する商品開発販売において、日本でも有数の優良企業です。全国に支店を持ち、グローバルな営業を展開されています。写真の如くに最近では葬祭もずいぶん様変わりしています。時代を先取りする新しい葬祭商品を本社3階のショールームにて展示公開されており、和尚も見学に行きましたが、今後、冠婚葬祭のすべてが変化して行く様相を見せ始めています。我々の心の世界も同じく、常に変化を求めています。「自分が変われば世界が変わる」の標語はどの世界にも共通の言葉ではないかと思います。常に進化を続けて行くところに「日々新たなり」の禅語も活きてきます。いちど留まれば澱む水の世界を見本に、新社長様には大いにチャレンジして頂きたいと思いました。友峰和尚より

きんぐさりの開花

2015-04-27

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大型連休を前に、藤の花が咲き始めています。堅いつぼみの頃からご紹介していましたが、あっという間に大きくなり、連日の好天気で次々と咲いています。1年半ほど前、本堂第1期工事の際に大工師さんが作ってくださった藤棚にもすっかり馴染み、素晴らしい形になっています。

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DSC03414 (375x500)と、こちらは山門前ですが、ここにも新しい藤が咲き始めています。これは金鎖(きんぐさり)、黄花藤とも呼ぶそうです。

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2013年の秋に植えられ、1年以上経て、今年初めてお花が咲きました。

0927512013年の植樹のようす 細い苗木が大きく成長しました!

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鯉のぼりとともに、爽快に風に揺れています

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第617話

2015-04-27

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滋賀北陸教区役職者会議 滋賀県長浜市・良疇寺様にて

地元市議会議員候補当選の万歳三唱が深夜十二時半頃となり、寺に戻ったのが午前二時で、今朝は花菖蒲園作業の疲れと寝不足状態を推して午前七時に「滋賀北陸教区役職者会議」に向けて出発しました。当然のことながら身体の不調を感じつつのドライブでしたが、長浜市・良疇寺に到着後、十時半からの会計監査はじめ午後からの会議を無事に終えることが出来ました。日々、仕事が変化して行くため、ときどき自己確認が必要になっているような感じです。毎回思いますが、会議の重要性とともに、なんといってもお坊さん仲間での会議後の会食は楽しいものです。

IMG_5573監査のようす

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「同病相憐れむ」ではなく「両鏡相照らし中心影像なし」といった心境で、日頃の宗教活動から日常生活に至るまでのよろず会議でこちらの方が盛り上がりを見せます。今、各地でなにが起きているのかは、お寺同士の情報交換が一番のようです。

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それにしましても、毎日報道される事件、事故、そして災害のニュースの内容が気がかりです。偶然とは思えないほど天地災害と事件発生との関連性を和尚は思います。我々の身体も心も、宇宙と一体のものだからかもしれませんね。こんな時期であればこそ尚更のこと、慎重な行動が大切のようです。
さて、初夏のような陽気となった本日、気温の上昇と共に、心身の動きが良くなって行くようです。やっぱり気候の移り変わりに合わせながら、自然体で過ごすのがなによりのようですね。友峰和尚より

第616話

2015-04-26

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昨日に引き続いて花菖蒲園整備作業の一日となりましたが、今日は作業にも慣れ、午後4時には予定の仕事を全て完了することが出来ました。「一日作さざれば一日食らわず」とは高僧・百丈懐海禅師のお言葉ですが、これは禅僧への厳しい諭しの言葉でもあります。「働かざる者食うべからず」とか「食えなんだら食うな」などの俗語が有りますが、このような言葉とは似て非なるもので、百丈懐海禅師の御諭の一大事は「作」にあると見ます。

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作の意味は「なす、つくる、つかう、もちふ、おこる、うごかす」などですが、ここでは「心」を指し、「無心の妙用(みょうゆう)」を意味していると思います。人間、じっとしていてはあまりにももったいないものです。心を働かせて、身体を自由に使っていくところに「妙用」が見えてきます。‏

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田畑仕事はさすがに重労働なれど、工夫しながら心を使っていきますと、身体もそれに伴ってうまく動いてくれます。‏また、ほど良い疲れが心も癒します。もちろん、お食事もとても美味しく頂けるものです。‏日々の生活の中では食べることが最も重要なだけに、それに比例する「心の使いよう」が求められているようです。

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今日もお二人様の御助けで、とても順調に進みました。お手伝い頂き、本当に有り難うございました。‏園内がまた一段と輝きを増してまいりました。作業中、カエルさんたちがゲロゲロゲロと声援を送ってくれました。「一日作ざれば一日食らわず」。夕食が待ち遠しく思った今日の作業でした。友峰和尚より

IMG_3990薔薇園の整備も進んでいます

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きれいに整備・修復された階段

 

第615話

2015-04-25

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強力な助っ人様のおかげで今日は、花菖蒲園の補植作業がダントツにはかどりました! 朝方、野口義博様よりお電話を頂き、補植のお手伝いをしてくださるということで本当に嬉しく思いました。和尚ひとりの力ではもう限界が来ています。

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昨年に引き続き、表具師の斎藤公一さんも加わって、予定より早く午後4時には今日の作業がすべて終了となりました。もちろんそのほかにも、檀家さんで世話方さんの御三名もお手伝いくださいましたが、思ったよりもずっとずっと整備が進み、大満足です。

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野口義博様は、いつもお世話になっています文房流晴心会・野口美智子様のご主人です。思えば和尚との出会いは40年前に遡ります。和尚が僧堂での修行を終えて大安禅寺に戻り、少林寺拳法の道場に通い始めた折、その道場で知り合ったお友達です。それ以来40年が過ぎ、再び新たな出会いとなりました。同世代のお友達ですから気を遣うことも無く、楽しい作業となったのは言うまでもありませんが、なにしろどちらも「年寄」故に、流石に長時間労働だけは避けましたよ。

IMG_5561孫の 瑞月 と 芭月 も遊びに来ました。

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さて写真の如く花菖蒲も補植されて、いちだんと活き活きして参りました。明日も引き続き園内整備が予定されていますが、今日は野口様の「あったか~い」心を身に染みて感じ取った感動の一日でした。昨日は庭師さん、今日は園芸家、明日は土木作業員と、日々仕事が変化して行きます。なんでも屋さんの和尚の仕事が続いていきます。友峰和尚より

IMG_5557おつかれさまでした!

 

第614話

2015-04-24

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老朽化した、蓮池の竹柵 / 大安禅寺 中庭にて

いっきに気温が上がり、汗ばむほどの暑さの中での作業となりました。今日は庭師に徹して中庭の竹柵直しをしましたが、これからしばらくは外での作業が続きます。僧侶たるものはなんでも出来なければ一人前とは言えませんから、たとえ見様見真似であっても日々トライあるのみです。

IMG_6831 (500x333)プロの庭師さんほどでは有りませんが、庭木の刈込から剪定に至るまで工夫を重ねての作業です。難しい仕事では有りますが、やってみると実に面白いものですね。明日は花菖蒲園の苗の補充作業ですが、これまた重労働で、ヒィーヒィーハァーハァーヘェーヘェーホォーホォ­ーと、青息吐息の植え替え作業となりそうです。

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青々とした、新しい竹柵の完成

外作業での一番の楽しみは、休憩の時間ですね。お手伝いくださっている皆さんと和気藹々のおしゃべりがなにより楽しいものです。現在の花菖蒲園は、昔は田んぼだった土地で、父とともに稲作をしていた頃が本当に懐かしく感じられる今日この頃です。花菖蒲園にいますと、父の農作業する姿が思い出されます。稲作から花菖蒲園へと移行したものの、土づくりには変わりありませんから、やはり心を尽くして作業に当たらねばなりません。

IMG_6875 (500x333)金曜坐禅会の加賀さまとともに

さて、皆さんは大型連休中をどのようにお過ごしの予定でしょうか? 休みを利用して日曜大工をされる方も最近では多くなっているとか。自分で実際にやってみるとなかなか楽しいもんですね。「働く」とは「はたを楽にする」ことだそうですよ。なるほどね! 友峰和尚より

春日の御法要

2015-04-23

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昨日に引き続き、爽やかな快晴の日となりました。境内も緑まぶしく、はや春から夏への移り変わりを感じるようです。昨日は檀信徒様の年忌御法要が厳修されましたが、「修復されたお寺を見せたい」とのことで御先祖の遺影を持参され、ご兄妹で御参りされる姿がとても感慨深く、新緑の中での清々しい御供養となりました。

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昨日のご法要のようす

お庭では光と影のコントラストが美しく、寺カフェのお客様はもちろん、花を見学し写真を撮られる方もおられ、好い景色となっています。

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まもなくスズランが咲き始めます

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大安禅寺のお庭から来た、つる日々草。はじめて花をつけました。

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白山吹が、みごとな花を咲かせています。


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第613話

2015-04-23

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これから一週間は暖かくて良いお天気が続くという予報で、有難く思っています。と言いますのも、花菖蒲園並びに境内整備に集中したいわけで、お天気は何よりの味方ですね。今年は6月6日から恒例の「大安禅寺花菖蒲祭」が開催予定となっていますので、開催日前日まで園内整備が続けられていきます。なにしろ超高齢化社会の到来で労働力不足のしわ寄せもあり、和尚の一番頭の痛いところです。自分自身すら高齢者の一人ですからどうしようもありません。満開の花菖蒲を見る時が疲れの吹っ飛ぶ瞬間でもあるので、まあまあやれる所まで努力あるのみです。

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昨夜は福井市内の「香櫨園」に於いて、昨秋「ニューヨーク個展」開催時に大変お世話になった仁・フォークさんが来日されたということで、野口社中の皆さんとともに感謝の会が催されました。矢の如く時が過ぎ去っていきますが、サラ・ローレンス大学での個展開催の色々な思い出が再び蘇えった感じでした。

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楽しい時間はあっという間に過ぎて行きました。仁さんはしばし卑山に留まって旅行を楽しまれるという事で、社中の皆さんもいろいろ計画されているとの事でした。グローバル化社会の今日、世界はどんどん身近になっていきます。和尚も来年はイタリア・ローマでの個展開催を夢見ているところです。さて、皆様は世界の動きをどのように感じておられますでしょうか? 「狭い日本 そんなに急いでどこへ行く」から、「狭い地球 そんなに急いでどこへ行く」なんでしょうか? 和尚はいよいよ「UFO」(YUHO)となって宇宙を目指しているのかもね。友峰和尚より

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