12月, 2014年

大晦日です。

2014-12-31

DSC01544 (307x500)

静かな大晦日です。本堂内は工事中で防護シートに包まれているため、台所の中央と、韋駄天様の真前に鏡餅をお供え致しました。平成26年も年中行事や催事をはじめ毎日を無事に送ることが出来ましたこと、本当に感謝いたしております。来る平成27年はまた新たな出発点として精一杯尽力して参りたいと思っております。来年も何卒よろしくお願い申し上げます。

 

第500話

2014-12-31

IMG_4650

とうとう大晦日を迎えました。本日は23時50分より、行く年 来る年の除夜の鐘を撞きますので、ブログをご覧いただいている皆様、是非ご参加ください。ブログも記念すべき第500話を迎えました。来年の干支は「羊」ということで、その「羊」に因んで「遊戯三昧(ゆげざんまい)」という禅語を来年1年間の法話の題材としましたが、今日は午後より、その言葉の揮毫を致しました。「遊戯三昧」の意味は以前のブログでもお話ししましたが、御仏たちが、こだわりや捉われを捨てた自由自在な心の働きを見せる様子を表わしたものです。羊が群れを成して悠々と草を食む姿からそのような言葉を選んだわけですが、本当に心からとらわれの無い、心安らかな日々を過ごして参りたいと念ずる次第です。

IMG_4653

除夜の鐘をひと撞きひと撞きしながら108の煩悩を打ち払いたいわけですが、煩悩は無尽蔵に湧いてきますから108回撞いたぐらいではとてもとても断ち切れないのが本音ですね。幸いに鐘の音色と共に煩悩が幾重にも幾重にも消滅して行くという事ですから、そのひと撞きに値打ちがあるというものです。これこそ「本音!!」綺麗にお掃除の行き届いた鐘つき堂での御祈祷です。皆様方の今年から来年に向けての幸せを祈願する祭事ですので、大いに御参加下さい。年明けの0時15分より本堂にて家内安全、健康安心の御祈祷並びに和尚の新年法話をいたします。この一年間、皆様方には本当に御法縁と御厚誼を賜りましたことに深く感謝と御礼を申し上げます。皆様、良いお年をお迎え下さい。友峰和尚より

yjimage

第499話

2014-12-30

愈々今年も残すところあと一日、今日は最後の最後のお掃除デーでした。「一に掃除 二に笑顔 三四元気に おかげさま」この一年も掃除で始まり掃除で終わろうとしています。今年の三月に二人目の新しい命、内孫誕生に始まり金沢市しいのき迎賓館とニューヨーク、サラ・ローレンス大学での個展開催そして寶勝寺本堂全面修復工事開始と実にめでたい事柄の連続でしたが、何より健康で一同無事に過ごせたことを喜んでいます。「安閑無事」こそ、めでたしのめでたしですが、つらつら世の中を感ずるに喜んでばかりもおれなかったこの一年。特に全国的に波及した天地災害の被害はすさまじい物が有りました。こうしている間にも里帰り中の交通事故の悲惨なニュースが流れて来ます。一時として安心できない世の中、だからこその「お掃除」です。常に心の塵を払い、万全の体制にしてスタンバイしておくことが不足の事態に対応できる唯一の状態でもあろうと考えます。皆が無事であることを祈るばかりです。元旦から大荒れの天候になるとかで、大雪に対してのさらなる対策のため融雪装置の点検も大切なお掃除の一つ、掃除はまさに人間の持てる全知識、知恵を有効に使うための手段でもあります。明日の大晦日にはおトイレ、お風呂場、玄関、台所の掃除を徹底してこの一年を締めくくり除夜の鐘祈祷祭に臨みたいと思っています。

IMG_4636 (2)

それでは皆様! 大きな声を出して言いましょう! 「一に掃除 二に笑顔 三四元気におかげさま!!」「俺がオレがの我を捨てて おかげお蔭の下(げ)で暮らせ!」です。皆様、除夜の鐘を衝くこともお掃除ですぞ。皆様の参加を願っています。友峰和尚より

門松が立ちました!

2014-12-29

SONY DSC

年末年始の悪天候の予報が信じがたいような、晴れの朝となりました。寳勝寺では今日も早朝から本堂屋根修復工事が進められており、瓦屋さんの車両が列をなして新しい屋根瓦を搬入されています。そんななか、山門脇に準備されているこちらの植物・・・、到着を心待ちにしておりました! 大安禅寺御用達・小森庭園の末政さまより寳勝寺へ御寄進賜りました一対の門松の為の、松竹梅、南天、ハボタン等々です。

SONY DSC

20141223145552小森庭園の末政さま(右)と竹内さま / 大安禅寺でのようす

今朝は住職により、寳勝寺山門に門松が組み立てられ、豪華に設えられました。

DSC01504 (367x500)

竹の高さを調整しながら、砂を投入しておられます。

DSC01505 (500x375)

梅、松、南天、葉ボタン等々、枝振りとバランスを見ながら挿していきます。

DSC01507 (500x375)

もう片方の門松とのバランスを調整

DSC01510 (500x375)

徐々に雨天になりましたが、黙々と進んでいきます。門前通りには妙立寺様を参拝される多くの観光客が往来し、門松の設置を興味深くご覧になりお正月の雰囲気を味わっておられる様子でした。

DSC01512 (500x375)

最後に、鉢の周囲をムシロで包み、棕櫚縄で留めます

DSC01514 (375x500)

隙間なく敷き詰めます

DSC01520 (375x500)

豪華な門松が完成しました!

DSC01533 (500x369)

山門には注連縄をお飾りし、準備が整いました。その後、住職が山門至福のお経を唱えられました。

DSC01524 (375x500)

DSC01522 (500x379)

静かにお経を唱えられる住職。既に雨が降り始めていました。

DSC01528 (500x375)

末政さまには、立派な門松を御寄進頂きましたこと心より厚く御礼申し上げます。

DSC01535 (500x375)

お昼には、前田様ご夫妻が年末のお墓参りの為お越し下さり、住職と久しく御歓談下さいました。前田様にはいつもご遠方より御来山下さり、また、ご法縁を頂いております事に深く感謝申し上げます。

DSC01538 (375x500)

ひととき激しく降った雨も、お墓参りの際には不思議と治まり、年の瀬の心温かなご供養をなされました。大変おつかれさまでございました。

第498話

2014-12-29

金沢市野町・少林寺、本多町・瑞光寺の師走諷経のために今年最後のお勤めをしました。いわゆるお経納めとでも申しましょうか、この一年の法務を無事に終えたことに対して開山様に報恩のお経を唱えたわけですが、穏やかなお天気の中でのお参りとなりました。朝方には、大安禅寺の御用達でもある福井の小森庭園主・末政幸憲様より御寄進頂いた門松一対を寳勝寺の山門前に設え、しめ縄飾りをして山門至福の御祈願をしました。

DSC01505 (500x375)

山門前に、門松を設置 / 寳勝寺にて

DSC01520 (375x500)

DSC01523 (500x375)

山門至福の御祈願をしました

DSC01517 (500x375)

今年も随分と多くのお経を唱えて参りましたが、さすがに感慨深い読経となり、門松もどことなしか微笑んでいるようにも感じました。さて昨晩、飛騨高山の安国寺様よりお電話を頂き、その内容は餅つきについてのご質問でしたが、所変われば品変わるで、餅つきにもそれぞれに地方特有の色々な工夫が有りますから、情報交換はなかなか面白いものです。突然のお電話でしたが、その日の和尚の鏡餅搗きブログをご覧いただいたそうで、早速のブログご訪問を嬉しく思いました。

IMG_3904 (500x333)

大安禅寺の鏡餅搗き / 昨日のブログから

ちなみに安国寺様は、和尚の大学時代からの親友です。世の中便利になったものですね! そうそう、お医者様の世界では、今日の手術はもはや遠隔ロボット操作で行うことが出来るとか、すごいですね。電子社会の恩恵は色々な分野に限りなく活用されていくようです。そのうち、「遠隔自動操作餅つき機」なんていう物が出てくるかもね、あまり売れないと思いますが。「もちろん」想像です。安国寺様でも、現在も臼で御餅を搗いているそうです。昨日の電話は「御餅で、もちきり」の年末の「ほっこり話題」となりました。友峰和尚より

第497話

2014-12-28

IMG_3887 (500x388)

IMG_3888 (500x333)

大安禅寺庫裡にて

早朝から鏡餅の餅つきが行われましたが、今日は世話方の堀江貞富さんに加えて井上周三さんが加勢して下さり、孫も参加しての賑やかな台所となりました。石臼と杵で搗くお餅はやはり言葉では言い表せない、心のこもった微妙な粘りが感じられて、おろし餅やきなこ餅、ぜんざいにして食べると本当に美味しく頂く事が出来ました。

IMG_3883 (333x500)

IMG_3904 (500x333)

IMG_3917 (500x333)

午前中には本尊様はじめ諸堂の仏様にお供えする15組の鏡餅も無事に作り終え、また一歩新年を迎える準備が整いました。残すところあと三日間ですが、愈々山門や玄関の幕張をし、鐘楼の注連縄と除夜の鐘の御祈祷台の準備、最後に境内の掃き掃除をして全てが終了となります。約1か月かけての大掃除!そして迎春準備作業。代々引き継がれて来た準備作業ですが、それに伴って気持ちも次第に入れ替わって行くようで、なんとも御利益を頂きながらの有りがたい法務と感じ取っています。恐らくはこのようにブログに書かなければ誰も知り得ないお寺の師走風景ですね。昨日のNHK特番で小椋佳さんの「生前葬コンサート」特別篇が放映されましたが、このブログも和尚の生前葬ブログのようなものです。この31日で500回目となりますが、この66年の人生を振り返る時、とてもとても一冊や二冊の本で書ききる事など出来ないほどのドラマが有ります。誰もがそうであるように一度っきりの人生ですから、精いっぱいの思いを感謝の心と共に書き記しておきたいものだと感じている今日この頃です。それにしましても小椋佳さんの生前葬コンサートは素晴らしいものでした。心を後世の方々に伝えるには十分であったようです。友峰和尚より

干支色紙が出来上がるまで

2014-12-27

今回は、平成二十七乙未年のひつじの「干支色紙」が出来上がるまでをご紹介させて頂きます。毎年、住職が師走から立春にかけて書かれている干支色紙ですが、西暦二千年の巳年から始まり、すでに干支を一周して巳、午、未歳を迎えられるそうです。

IMG_4596大安禅寺のアトリエにて / 平成26年12月27日

 

IMG_4599細い絵筆、薄墨で、鼻先から描かれます

IMG_4602

IMG_4603

IMG_4604

穂先が、もこもこの柔らかい羊毛を表現されます

IMG_4606

IMG_4608

IMG_4610

微妙なアイラインです

IMG_4615

 IMG_4614

独特の朱色がはいり、羊の純白が際立っていくようです

IMG_4586

IMG_4626

IMG_4630

IMG_4631

完成した羊の図。金の顔彩も塗られ、お正月の豪華な干支色紙が完成です。

IMG_4632

「遊戯三昧」 干支図

 

 

 

 

第496話

2014-12-27

IMG_4577

明日はお正月の鏡餅搗きということで、妻がその準備に追われている中、和尚は残りの5日間でさらに干支の色紙書きとお掃除に専念です。大阪から帰宅してみれば晴れ渡った関西の空とは真反対に北陸の空はどんよりと曇っていてなんとも不思議な感じがしますが、長年住み慣れた生まれ故郷は、雪が降ろうが槍が降ろうが大変居心地が良いと感じるのは皆様も同じ心境だろうと思います。ニュースなど見ていますと、さらに極寒の不便な土地に住んでおられる方々もその地を離れないのは、故郷がそこに生まれたものにとって如何に心安らぐ場所であるかを物語っています。むしろ生活するのに困難な地域で有ればあるほど、土地への愛着はより強くなるのかも知れませんね。北海道などは現在では自然の極めて美しい農耕地帯として紹介されますが、それとて多くの開拓民の苦難の歴史を経ての苦労の美しさと捉えますと美しさも一段と際立って感じるものですが、その地域に住んでおられる方にとっては厳しい環境にある事には今もなんら変わりない事実でもあります。今年一年を振り返ってみても、日本のいたるところで災害被害を受けた報道が多かった年でもありました。日本は火山地帯国家でもありますから、古来より幾たびも大きな災害に見舞われ其の度毎に不屈の精神で今日まで耐え抜いて復興してきた民族でもあるように思います。福井県が「不死鳥」を旗印に掲げますのも、その事に端を発しての誓いのような言葉でもあります。「艱難汝を玉にす」とは真に、日本民族の魂の原点を感じさせる格言に思います。
この一年、どれだけ辛抱し助け合って来たかが、来年の平安を占う大切な要素なのかもしれませんね。明日は御餅つき!粘り強く頑張って搗きましょう!友峰和尚より

宝勝寺 本堂屋根修復 12/26

2014-12-26

DSC01472 (500x375)

DSC01497 (500x375)

本日の宝勝寺本堂、寺内のようすです。屋根修復と同時に、軒先に使用される化粧板の塗装が行われています。金槌や工具の音とともに、寺内も本格的に工事現場の様相です。

DSC01502 (500x375)本堂の正面玄関階段から

DSC01501 (500x375)

本堂の正面玄関階段から上を見上げると、軒先の古い板が撤去されています。寺内で塗装作業中の化粧板は、この軒先に張られるとのこと。同じく軒先に使用される木舞も運び込まれ、黙々と作業が進められています。

第495話

2014-12-26

孫達のご機嫌伺いにクリスマスを利用して大阪の妻の実家を訪ねました。休養だけではなくちゃんとお仕事の目的もあり、長く気に掛けていた、実家の御庭に祀ってあった縞藤大善神様・黒岩大善神様二体の大善神さまを家内とねんごろに御祈願しました。この二体の大善神様のご神体は巳様で、土地の守護神でもあります。

IMG_4552へびの姿で土地を護る神様です

IMG_4553

IMG_4551

巳様の好物でもあります卵をお供えし御供養申し上げました所、大変に喜ばれて今までどんよりと曇っていた空からお日様が突然ご神体の社を照らし、辺り一面輝いて誠に有り難い霊感を頂いたものでした。摩訶不思議な現象ではありますが、和尚にとっては心安らぐひとときを妻と共に感謝したものです。我々の生命は大地と共にありますから、沢山の生き物や大自然に敬虔な祈りを捧げたいものです。特に、家を建てる時などはその土地は塞がれるため、土を僅かながらも外に出してやる必要があります。古来より現代にまで伝わる神事は全ての生命に対しての感謝の真を捧げる儀式です。さて、祈願も済ませ新しい年を迎える心構えが更に整って行くような一日となりました。友峰和尚より

IMG_4561

« Older Entries

Copyright© 2014 臨済宗妙心寺派 太白山 寶勝寺 All Rights Reserved.

〒921-8033 石川県金沢市寺町5丁目5番地76号
電話:076-287-3870