9月, 2014年

お彼岸の白萩

2014-09-22

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中庭の白萩

穏やかな晴天の毎日です。明日はお彼岸のお中日、宝勝寺の霊園にも檀信徒様はじめ皆様がお墓参りに来られています。中庭には秋の陽が後光のようにふりそそぎ、白萩や藤袴、ホトトギスが輝いています。

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いつまでも眺めていたい中庭ですが、実は最近、写真を撮るのも決死(?)の覚悟です。というのも、今季スズメバチとくまんばちの保養地になっているようで、次々往来して飛び交っています。

SONY DSC元気に飛び回る、くまんばち。

こちらは大変警戒していますが、ハチにはお花しか見えていないのかもしれません…。お客様が歩く本堂前庭にも萩や花々が咲いていますが、不思議と正面側には居ない様子です。スズランが赤い実をつけ、秋の良い枯れ庭になってきました。

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そんななか、今日は、石川県庁・観光振興課の皆様が取材のため御来山下さいました。寺カフェ室間の撮影をされ、歴史や見どころ・カフェの内容について取材してくださり、後日、観光ホームページに掲載して下さるとのことです! 御来山、誠にありがとうございました。

SONY DSCお顔がわからない程度に・・・、とのことで、小さく写真撮影。

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先日、住職が植えられた桔梗の鉢。

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昨年、奥様が植えられた孔雀草です、薄紫の清楚な花が咲き始めました。

 

 

 

 

 

 

 

 

第396話

2014-09-22

秋季イベント「THE FES」も昨晩遅く無事円成となり、今日も爽やかな朝を迎えました。昨日の夕方には文房流晴心会・野口翠智社中の黒川様と北村様が、この10月のニューヨーク個展開催に際しお祝いの御挨拶に来てくださいました。個展と茶華展が大いに「実りある」催事となるようにとのお祝いの言葉に添えて、見事な大粒の房を付けた山形県産のシャインマスカットを持参下さり、お二方のお心配りに対してお礼の言葉もないほど感激しました。

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お二人が来られて間も無く野口先生と酒井様が来られ、和気あいあいの歓談となりました。お二方様からも先日、陣中見舞いと称して元気の出る御品を頂いており本当に色々とお気を使って頂いている事に感謝しています。

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参加できる人もお留守番となる人も心を一つにして個展の成功を念じている事に、野口御社中皆様の強い結束力を感じたものです。いずれの方も茶華道の先生ですが、流石に日本の伝統的文化を継承されている素晴らしい女性だと改めて感じ入りました。どのような世界もそうだと思いますが、諸道を通して己事究明し個々の品格を高めていくことにその目的があるように思います。期待に添えるように頑張って行きたいと思います。

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さて、休む間もなく今日は早朝より彼岸会・放生会のお供え物としての「餅つき」が行われました。和尚は餅千切り役と決まっているため、その役目を今年も全う出来ました。いつまで出来るか分かりませんが、仏様へのお供えものだけに有り難い役目だと思っています。毎年繰り返される行事なれど檀信徒皆様と一緒になって行事の全てを遂行する「放生会」は大変意義のあるものです。

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えさかる釜戸の炎 / 大安禅寺・庫裏にて

__ 3 (2)世話役の檀家様による、杵と臼での餅つき 

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見守る皆様、交代で餅つきをされています。

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__ 3 (1)和気藹々の中で見事なお餅が出来上がりました。明日は大安禅寺で「彼岸会・放生会」が厳修されます。御先祖の霊供養と、生きとし生けるすべての動物たちの供養も行われます。どうか皆様のご来寺をお待ち申し上げております。友峰和尚より

 

第395話

2014-09-21

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今年一番の好天気と思われる中、大安禅寺境内を始めとして、南庭、堂内などを使って、音楽の祭典「THE FES」が開催されました。このような大々的な音楽イベントは卑山では初めてで、副住職が企画した催事ですが多くの若者が集う実にユニークなものとなりました。

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12時に始まって、11組のミュージシャンが次々と自分の得意の楽曲を披露されましたが、今回は地元をはじめとして東京からも多くのミュージシャンが参加されており、内容の充実した音楽祭となりました。歴史のある古刹での今回のイベントはこれから毎年定期的に実施していく予定とのことで、今後の発展が期待されるところです。大自然の環境を利用しての音楽祭だけに、参加されている方もゆったりとした気分で聞き入っている姿が印象的でした。午後には副住職も参加しての特別法話が有り、これまた音楽の合間のお寺ならではのイベントでした。食べ物店や飲み物店も出ていて、来られた方もライブの合間に利用され、賑わいを見せました。

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今後のお寺の活用方法として、あらゆる模索が続きます。夏場の「花菖蒲祭」に続いての秋季の催し物として、「音楽祭」は大変に良いものだと感じました。文化の秋。芸術の秋、食欲の秋、そして音楽の秋です。人間の五感をしびれさせてくれるような素晴らしい音楽祭となりました。「ダメよ、ダメダメ」ってギャグが流行の兆しを見せ始めていますが、ダメダメ言っていたのでは何も始まらない世の中。思い切ってダメ押しするぐらいの若者の新鮮な発想が求められている気がする昨今、チャレンジ精神こそ大いなる発展の原動力となることを願った音楽祭でした。深まりゆく秋の禅寺、今夜は9時まで境内は楽しいリズムに包まれそうです。友峰和尚より

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第394話

2014-09-20

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23日のお彼岸お中日を目前にして、本日までに事前御供養ご依頼のありました方々を含め寳勝寺檀信徒皆様方の彼岸会追善供養を厳修しました。午前中から爽やかな秋風の吹く供養日和となり、職員参加の中、ご先祖並びに物故者の霊供養の読経を行いましたが、供養の最中にも寺カフェのお客様が来られており「彼岸会供養寺カフェ」となりました。寳勝寺での彼岸会は春のみ行われていますので、秋季はお申込みを頂いてご供養を申し上げています。最近は檀信徒の方も卑山で法要を行う方も増えており住職として大変嬉しく思っています。

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この「彼岸」の意味ですが、般若心経の「波羅蜜多」が語源でサンスクリット語の「パーラミター」から来たものと記されています。意味は「悟りの岸に到る」すなわち極楽浄土を指すそうです。午前と午後の長さが同じとなる春分、秋分の「中日」を供養日と定め古来よりお彼岸会として御先祖の霊供養が行われてきました。「父母の恩、祖先の恩」を忘れては心の安心は得られません。「報恩菩提」の気持ちを供養を通して大切にしたいものですね。堂内に吹き込んでくる風はどこまでもどこまでも優しく法悦をも感じさせてくれました。読経の声と融合するかのように祖先の尊霊が微笑みかけて来るのを感じ取ったお彼岸供養となりました。「南無観世音菩薩」 友峰和尚より

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第393話

2014-09-19

今日もまた終日千客万来の一日となりました。檀家様有り、業者様有り、友人有り、またまた突然訪ねて来られたりして、ずーっと椅子に座りっぱなしとなりました。こんな日もあろうかと、先般、家具屋さんを訪ねて座り心地のよい椅子を買っておきました。たまたま今日の朝方、応接間に設置しましたらその後多くのお客様と歓談することになりました。椅子さんの大活躍の一日でもありました。和尚は腰が悪いので、長時間椅子に座っていると腰を痛めるため、今後のことも考えてゆったりした椅子を購入した途端の来客ラッシュでした。何とも不思議なことですね。まるでそのことを知っていたかのようでした。今日の主役は「椅子さんです」。

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「椅子さん」

楽ちん椅子のおかげで腰も痛めずに楽しくお話しすることが出来ました。椅子さんもお疲れ様でした。「イイッス、イイッス」って言ってくれたかどうかはわかりませんが、やはり加齢と共に環境も整えて行かねばならないとつくづく思ったものです。しかしながらどう考えてみても世の中は摩訶不思議な事ばかりです。もし椅子の購入が無かったらお人さまもこんなには来なかったのでしょうか? 誰か教えてくださいな。友峰和尚より

本日の御来客~千客万来です!~

2014-09-19

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本日も終日、住職を訪ねてたくさんのお客様がお見えになりました。嬉しいご縁、不思議なご縁、昔むかしからのご縁?で宝勝寺へご来山下さいました皆様です。まず、朝には、竹筆の釈迦院時雄さまがご来山くださいました。先日、釈迦院さまが登場されている回の住職ブログを印刷してお持ちしたところ大変喜んでくださり、さっそくに住職とご歓談下さいました。

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釈迦院さまからご寄贈頂いた大竹筆を用いて作品制作されている住職の写真をご覧になり、”極意”を静かにお話しされています。「四角い容器に墨汁を溜め、斜め45度で穂を浸し・・・」、いつも柔和な笑顔の釈迦院さまですが、竹筆のことでは眼差し鋭く、言葉の一つ一つが奥義です・・・。

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その後、宝勝寺責任役員総代様の御子息・須貝さまが御来山下さり、「寺カフェ」看板の打ち合わせが行われました。色々なデザインや企画をご提案下さり、10月上旬に第一弾の看板が設置されることになっています。

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打ち合わせのあと、みかん大福を召し上がられ御休憩中です…。

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午後からは、北海道より中村様が御来山下さいました。中村様は加賀藩前田家の家臣の末裔で、住職が兼務しておられる瑞光寺(金沢市本多町)に先祖代々のお墓があります。この度はご自身の家系調査のため来沢されており、宝勝寺にもお立ち寄りくださいました。

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夕方には、墓地改葬工事計画にてお世話になっております西野様と、ご友人の田中様が御来山下さいました。田中様は金沢市にお住まいですが福井にも縁があり、また禅に大変関心を持っておられ、住職と大いに盛り上がって懇談されていました。

皆様、本日は御来山くださり誠にありがとうございました。

本日の御来客

2014-09-18

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今朝の宝勝寺です。酔芙蓉が新しい花を咲かせ、一方では朝顔が黄色く落葉し、初秋の清々しい山門前。ちょうど一年前の植栽の頃が思い出せないほど、良い景色になっています。

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写真を探してみたところ、昨年の9月19日、いよいよ更地になったところでした。

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その後、春夏秋冬、花の庭に、、ただいま酔芙蓉が見頃を迎えています。

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本日は、羽咋市より中越様ご夫妻とご親戚の成田さまがお越しくださいました。涼しい午後のひととき、お話しは尽きず久しくご歓談されておられました。ご来山、誠にありがとうございました。

 

 

 

第392話

2014-09-18

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犀川ウォーキングで始まった今朝方の秋の風景です。空は間違いなく秋の色を濃くしていましたが、四季折々に見せる犀川の景色は古へのロマンを感じさせてくれます。さて皆様、その後お変わりなくお過ごしでしょうか? 臨済宗妙心寺派の全国各寺院が発信しているホームページやブログを拝見していますが、最近は青年僧が色々と寺院活用の工夫をしているのが伝わってきます。他の宗派寺院のホームページも参考までに見ますが、宗派が違うとそれぞれにアクションも多様でなかなか興味深いものがあります。中には「美坊主図鑑」なるものや「出会いサイト」そして「ボンズ、バー」など実に摩訶不思議なものまであり、皆様も時々ご覧になってみてはいかがでしょうか? ずっこけますよ!

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何もかもが変化して行く時代の移り変わりの中で、当然のことながら布教の在り方にも工夫が求められています。特に禅宗は頑なに本分を踏襲することを旨とするだけに、いっそう布教活動の工夫が求められます。なんでも「無」一辺倒では通用しない現代社会です。「無一物中、無尽蔵」ですから大いに青年僧の活動に期待したいものです。卑山の副住職も妙心寺高等布教師の研修講習からようやく帰山しました。打ち出の小槌ではありませんが、大いに奮起して布教活動に専念し「福」を呼ぶ「お宝」を打ち出してもらいたいと念じています。「傀儡師 首に掛けたる人形箱 仏出そうと鬼出そうと」 友峰和尚より

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第391話

2014-09-17

秋風が強く境内を吹き抜けていきます。北海道では早くも雪が降ったとか、一足飛びに気候は冬へと向かっているようです。そういえば卑山の今年の紅葉がすでに始まっており、猛暑から一転して冬の様相を呈してきたようです。どうもこのところの気候が安定しませんね。今年の北陸地方は大雪になるとの予報が出ていたように思いますが、毎年のことなので「備えあれば憂いなし」の心境で早めの冬支度をしようと思っています。大安禅寺の境内は至る所がきれいに掃除され悠久の歴史の中で静かなたたずまいを見せています。「禅寺の風格」とでも言いましょうか、建造物も威厳さを感じさせてくれ、どっしりとした趣は一種感動的でもあります。

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400年もの長い歴史の中で今日まであらゆる災害と風雪に耐えぬいてきた建物だけに、一層美しく感じさせてくれるものですね。人々もまた先祖代々受け継がれてきた「不退転、堅忍不抜」の精神が脈脈と次の世へと伝承されていきます。命の尊さをしみじみと感じる瞬間でもあります。間もなく「彼岸会」が厳修されますが、長い長い人類の歴史を耐え抜いてきた先人たちの苦労を偲ぶとともに、祖先の恩、父母の恩に深く感謝を申し上げたいと、秋風を受けながら思った一日となりました。友峰和尚より

第390話

2014-09-16

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「掃除」。こんな快適な気分を味わえる行動は他に有りません。昨日に引き続き阿吽庭と本堂前の境内掃除に集中しました。最近のイノシシ被害は庭にまで及び苔という苔が無茶苦茶にされましたが、イノシシにも食糧事情があると思いますから、そこんところはグッと堪えて庭掃除も今では苔抑えから始まる始末です。阿吽庭は砂庭を伴いますから掃除にも時間がかかり大変重労働ながら、掃除終了後の庭園風景には何とも格別な気分に浸ることが出来ます。

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「掃除」実に簡単な言葉なれど、除き掃う!の行でもありますから、心も同時に作用する極めて奥の深い作業だと感じます。彼岸会を間近にしての外掃除でしたが、これでまずまずの仕上がりという事になりました。そんななか、野口美智子様よりお電話を受け、今回のニューヨークでの個展に新たにもう一名参加したいとの事。「早速お伺いします」とのことで、掃除をしながらお待ちしていました。新メンバーは野口社中の丸子信子さまで、先生のもとで約14年間文房流のお煎茶とお花をお稽古された方だそうで、先生に伴って個展参加の挨拶に来られたわけですが、本当に有り難い話です。また野口先生は和尚のブログを見ていて下さり、連日のお掃除のお話に対して、陣中お見舞いのお言葉と和尚の好物を持参くださいました。心から感謝申し上げます。

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出発まであと一か月となりました。和尚も今後は健康に十分留意して、万全の態勢で個展に臨みたいと思います。さて掃除ですが、「掃除」は第一に体全体を動かすとても理想的な運動だと思います。大安禅寺のような広い広い境内を毎日掃除するのは大変ですが、綺麗に掃き清められた境内は値千金です。「掃えども風が持てくる落ち葉かな」深まりゆく秋とともに落ち葉も容赦なく舞い散る毎日です。何事も無常の中にこそ本来の安らぎを見出すものです。枯れ葉の舞い散る姿に来年の新しい若葉を想像しながらの掃除です。新陳代謝の中に初々しい命を思うのは和尚だけでしょうか。「一日作さざれば一日食らわず」とは百丈懐海禅師のお言葉です。こころから納得のお言葉ですね。今日もお掃除できたことに感謝したいと思います。友峰和尚より

 

 

 

 

 

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